「神経痛の症状と漢方薬」

神経痛にはよく知られた、三叉神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛などがあります。三叉神経痛は中年に発症し、女性に多い病気で、顔面に激痛を起こします。肋間神経痛は胸骨側などにおこる、胸部や腹部の片側帯状の疼痛です。また坐骨神経痛は男性に多い、大腿部の後ろ側から膝や踵にかけて痛みが発するものです。

漢方では、風、寒、湿が原因で、経絡の流れや気血の流れを阻滞して起こると考えます。つまり、体質や、痛みの状態、痛みの部位から処方をきめます。 主なものは、痛みが移動する場合は疎風(そふう)薬(やく)を中心に、冷えがある場合は散寒薬(体を温める)を使い、むくみなど湿がたまりやすいタイプには利湿薬(水分代謝を改善する)を、筋肉の緊張がある場合は緩和する処方などで、症状の改善が見られます。

漢方処方例

麻杏きょう甘湯  疎経活血湯  冠元顆粒  芍薬甘草附子湯

※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

坐骨神経痛の痛み

寒くなって神経痛の相談が増えてきたことは、以前のメルマガにも書きましたが、
http://kanpou.cocolog-nifty.com/kanpou/2005/12/_20051213_0f05.html
2週間前にお越しになった方から、喜びの報告を受けました。

65歳女性Yさん、華道の先生。11月に飛騨に行かれて冷えた後、腰や臀部が痛くなってきました。暖かくして寝ているときは比較的良好なのですが、立ったときや座るときに声が出てしまうほど痛みが走ります。お花を指導するときは、立ったり座ったりで、仕事もつらい状況でした。

相談に来られた後、<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>と<独歩丸>をお使いいただきました。

そして今日再びお越しになり、その前の激痛はすっかりとれて、少し痛みが残る程度になったとのことです。このところ寒くなっていますので、そのままお薬を続けていただきました。

ウチダの浴剤また<漢方入浴剤>も少し差し上げておいたのですが、これを使った日はポカポカ温まり、痛みもなくなるとのことでした。

今回の症例のように、冷えが原因の坐骨神経痛は、比較的早く改善することが可能です。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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