新聞掲載 症例別漢方コラム : 国際中医専門員 古村先生が、現在新聞に連載している漢方コラムのバックナンバーを集めました。症状や対処法についての詳しい解説も加筆しています。

アトピー

インスタント食品が出始めた頃から言われていた食品公害、たくさんの人が悩まされています。漢方では食事と生活の指導を基本とし、遺伝的要素、ストレス因子、体質改善(胃腸整える)などと、皮膚のトラブル改善を並行して行います。漢方生薬配合の軟膏や入浴剤も使い、スキンケアを行います。アトピーは特に気長な治療が大切です。


二歳のT・Nちゃん、「アトピー性皮膚炎」と診断されて来店されました。みると顔面特に頬、耳、アゴの部分が紅く、ジクジクした汁が出ていて、みるからに痒そうで痛々しいです。乳児期に発症し、小児科でステロイド入り軟膏をもらって塗ってきたそうです。しかし二年以上経っても状況は良くならず、ステロイドの副作用も心配になり漢方薬を勧められて来店されました。

まだ月齢も浅いため飲みやすい健康食品であるSOD抗酸化食品)を中心に少量の漢方薬を併用、十日間服用ですっかり肌が綺麗になりました。それ以来時々アトピーが出るとSODを飲んでいたのですが、十歳になってから二〜三年はアトピーがスッカリなりを潜めています。

Tちゃんのようなアトピー性皮膚炎は実に多いです。慢性的に繰り返し、ひどい痒みに悩まされたり、顔や首、手足の関節部位を中心に赤くブツブツ、カサカサになり、汁が出てくることもあります。家族性(遺伝性)があり、免疫タンパクIgEの数値が高いことが多いです。

西洋医学の治療はステロイド剤や抗アレルギー剤など対症療法が主でありますが、漢方では体質を調整改善していく根本治療が狙いです。Tちゃんのような小児のアトピー性皮膚炎の場合は、内分泌免疫神経のバランスを取る「」と消化器増血系などに関する「」のバランスを整え、漢方薬で体質を改善していくのです。また冷やすことは大敵です。冷たいジュースや甘い物など食生活の改善もアトピー性皮膚炎を克服する大切な要素です。




掲載日 2005年3月


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