「海外研修報告」

海外研修22 : 湖南中医薬科大学第一付属医院・婦人科 尤昭玲教授<卵胞発育の考え方と治療>

2014年10月8日。長沙市(人口 700万人)にある湖南中医科大学・婦人科で研修が始まりました。
午前中は中国の婦人科医では著名な尤昭玲教授の講義がありました。

「卵胞発育の考え方と治療」について。

日頃卵の発育に悩みを抱え、一緒に考えてきたテーマでありましたので、
一生懸命聞いてきました。質問もしました。

尤教授のもとでの最高年齢の妊娠は52歳とのことでした。

外来研修では、患者さんにきれいな図、色を使いpcos、腺筋症、子宮筋腫を説明し、目、舌、拇指丘の診察法を指導されてました。

卵巣機能は顔に現れているとは、やはり中医学の診断は独特で素晴らしいものがあると改めて認識しました!

5万例の症例がパソコンに入っていて、患者さんとはラインで繋がり、タイミングなど指導しているようです。
とても多くの症例で得るものが多い外来研修でした。

湖南中医薬大学の外来病棟研修では、様々な婦人科疾患を見せてもらいました。

多かったのは多嚢胞性卵巣症候群。中国でも若者に急増しているようです。
子宮内膜症、腺筋症、も多かったです。日本と同じですね。

また、51歳の方が「どうしても赤ちゃんがほしい」と受診され、
その方の気持ちは民族の違いを越えて共感できるものがありました。

研修は卵巣早衰、卵胞の発育遅延など日常遭遇する「卵胞発育」のテーマでした。
湖南中医薬大学付属第一病院の院長を務められ今は臨床医として相談にあたっている尤昭玲教授の講義と外来研修がメインでした。
尤先生は病院長を経験された、とても素晴らしい人格者でいらっしゃいました。

講演は「卵胞発育異常の臨床認識と治療体験」という題でしたが、今までの臨床経験を踏まえて、独自の見解を示してくれました。

たとえば、排卵が早い方、遅い方、卵胞が育たない方、卵胞が扁平な方、多嚢胞の方、卵巣早衰の方などに漢方薬と薬膳を用いて治療していく独自のやり方を披露してくれました。
とても内容の濃い講演でした。
外来もたくさんの患者さんが来られていましたが、一人ひとり丁寧に診察され、その技術には感服して学ばさせていただきました。

終了証書もいただき無事終わりました。

翌日はきれいに保存されている2000年も昔のミイラ美女に再会することを楽しみにしていましたが、ミイラが保管されている博物館が修理工事中で再会できず残念でした。

湖南中医科大学・婦人科 尤昭玲教授<卵胞発育の考え方と治療>

湖南中医科大学・婦人科 尤昭玲教授<卵胞発育の考え方と治療>

湖南中医科大学・婦人科 尤昭玲教授<卵胞発育の考え方と治療>

湖南中医科大学・婦人科 尤昭玲教授<卵胞発育の考え方と治療>