化学物質過敏症
「化学物質過敏症の症状と漢方薬」
化学物質過敏症は、建材や塗料、洗剤、柔軟剤、アルコール、芳香剤、化粧品などに含まれる多種多様な化学物質によって、
- 嗅覚過敏、聴覚過敏
- 頭痛、めまい、動悸、不眠
- 皮膚粘膜への刺激痛、湿疹、蕁麻疹
- 咳、呼吸困難
- 腹痛、吐き気、下痢
など多岐にわたる症状を引き起こします。
化学物質過敏症は、一般的なアレルギー反応とは異なるメカニズムで症状が現れると考えられています。そのメカニズムは完全には解明されていませんが、仮説の1つとして「中枢性感作(脳過敏)」があります。
化学物質による刺激は感覚神経を介して信号として脳(中枢神経)に伝えられ、脳は自律神経を介して様々な身体反応を起こします。化学物質過敏症では、化学物質による刺激の信号に対して脳が過敏に反応し、過剰な身体反応を引き起こしてしまうと考えられています。
こういった中枢性感作が関わる他の疾患として、片頭痛、慢性疲労症候群、線維筋痛症、過敏性腸症候群などがあり、これらは化学物質過敏症に合併しやすい疾患でもあります。
西洋医学では特に治療薬はありませんので、生活上で症状を引き起こす化学物質に触れることを少なくする、新陳代謝を良くして化学物質の影響を軽減するなどの生活改善が必要となります。
また、近年「脳腸相関」の言葉のように、脳(中枢神経)と腸の密接な関わりが注目されています。腸の調子を整えることで脳(中枢神経)にアプローチできる可能性があります。
化学物質過敏症の症状と漢方処方
漢方では体質や症状によって用いる漢方薬が異なります。
| ●皮膚症状がある | 風熱を軽減する疏風・清熱薬を用います。 |
| ●喉・鼻の症状がある | 表虚を改善し粘膜を強める、益気固表薬を用います。 |
| ●不眠や不安感、自律神経トラブルがある | 過敏さを軽減する目的で、心気と心陰を補う薬を用います。 |
| ●元々のアレルギー症状が強い | 過剰な免疫軽減するものを用います。 |
| ●加齢や過労、慢性的な体調不良がある | 肝陰や腎陰を補うなどの薬を用います。 |
■化学物質過敏症の症例
◆シックハウス症候群 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2020/09/post-4711.html
◆シックハウス症候群 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2006/02/post-192.html
◆化学物質過敏症 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2022/06/post-7556.html
※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

