がんと漢方

ここ数年、がんの方からのご相談が増えています。

乳がん、肺がん、腎臓癌・・・
原発部位も様々ですし、リンパや骨に転移された方など、ステージも様々です。

漢方(中医学)では、がんを「癌毒」と捉えます。

「癌」という漢字の「やまいだれ」の内側は「岩」という意味です。
また、「毒」という漢字の意味は、もともとは「人間の身体に害を与える作用の激しい草のようなもの(草のように急激なスピードで生い茂る)」という意味です。
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つまり、漢方(中医学)では、「がん」は「人間の身体の中に存在し、草のように急激なスピードで成長し、害を与える岩のようなもの」ということになります。

では、なぜこのようなものが身体の中に生まれるのか、漢方(中医学)ではその原因を、

「遺伝子やホルモンバランスの乱れにより、「正気」、つまり健康を維持する能力が不足し、「気滞」「血瘀」「痰湿」「熱毒」などの「邪気」が身体に入り込んだため」

と考えます。

従って、漢方のがんに対する考え方は、胃腸の機能を強めることを中心に「正気」を補い、癌毒と闘える身体をつくっていくことを基本としながらも、


(1)「解毒」=癌毒が形成される原因を解消し、癌毒を軽減すること

(2)「攻毒」=毒を持って毒を制する、つまり癌毒に直接働きかける方法

の2つの方法に大きな特徴があります。


投 稿 : 古村 匡崇


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