重陽の日

こんにちは。健伸堂薬局スタッフのYです。

台風が過ぎて、京都は青空が見えます。

みなさま季節の変わり目ですが、いかがお過ごしですか?
今日は9月9日、重陽の日(奇数がふたつ重なった日)ですね~
重陽の日は「菊の節句」とも言います。
中国では菊の花をお酒に浮かべた菊酒で不老長寿を願うという習わしがあるそうです。
一方、日本では「菊の着綿(きせわた)」があります。
重陽の節句前夜、菊の花の上に真綿をかぶせると翌朝には夜露と菊の香りが染み込み、その真綿で身体を祓い無病息災と若さを保ち不老長寿を願うそうです。
これは枕草子や紫式部日記にも記載があるんですよ!!!
(1)『紫式部日記』(『完訳 日本の古典24』小学館)
 九日、菊の綿を、兵部のおもとの持て来て、「これ、殿の上の、とりわきて。いとよう老いのごひ捨てたまへと、のたまはせつる」とあれば、
  菊の露わかゆばかりに袖ふれて花のあるじに千代はゆづらむ
とて、かへしたてまつらむとするほどに、「あなたに帰り渡らせたまひぬ」とあれば、ようなきにとどめつ。
 
 (2)『枕草子』(『完訳 日本の古典12』小学館)(三巻本 第7段)
 九月九日は、暁がたより雨すこし降りて、菊の露もこちたうそぼち、おほひたる綿など、もてはやされたる。つとめてはやみにたれど、曇りて、ややもすれば、降り落ちぬべく見えたる、をかし
今日という日を昔から皆がお祝いしていたと考えると、なんだか感慨深いですね。
菊水と今日は甘春堂さんの着せ錦でも買って、家族でお祝いしようとおもいます。
皆さまも、よき重陽の日を♪