漢方オリジナルブレンド茶ワークショップ

こんにちは!健伸堂薬局スタッフの山崎です。

今日は、健伸堂薬局主催、漢方オリジナルワークショップを開催しました!
季節に合わせた生薬を並べ、(枸杞子や菟絲子、百合、麦門冬など)
秋にぴったりなベースのお茶と、個々の体質や症状にぴったりな生薬を何品か加えました。
ベースのお茶は、鳩麦で味付けをしており、大棗と女貞子と…(ほかはヒミツ♪)
冷え症の方には、乾姜や紅花を…
漢方の根本思想や生薬の話、食養生の中のお茶について、
和菓子を食べながら、楽しく学ぶことができました。
次回は冬に!!
冬にぴったりなブレンド茶(冷えとかかな?)を一緒に作りましょう~!
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癌について

こんにちは。健伸堂薬局スタッフの山崎です。

今回は癌について
ここ数年、がんの方からのご相談が増えています。
先日もタレントの北斗さんが、乳癌で右乳房全摘出をするというお話がありました。
漢方(中医学)では、がんを「癌毒」と捉えます。
つまり、「がん」は「人間の身体の中に存在し、草のように急激なスピードで成長し、害を与える岩のようなもの」
なぜこのようなものが身体の中に生まれるのか、漢方(中医学)ではその原因を、
「遺伝子やホルモンバランスの乱れにより、「正気」、つまり健康を維持する能力が不足し、「気滞」「血瘀」「痰湿」「熱毒」などの「邪気」が身体に入り込んだため」
従って、漢方のがんに対する考え方は、胃腸の機能を強めることを中心に「正気」を補い、癌毒と闘える身体をつくっていくことを基本としながらも、
(1)「解毒」=癌毒が形成される原因を解消し、癌毒を軽減すること
(2)「攻毒」=毒を持って毒を制する、つまり癌毒に直接働きかける方法
の2つの方法に大きな特徴があります。
又、漢方は抗癌治療によって、低下した免疫を高めるという養生にも、その効果を発揮します。
ある年の2月にはじめて来られたTさん。口中にできた黒色腫(メラノーマ)というガンで、
近日中に手術をする必要があるので、それまでの間に何かできることがないかと相談に来られました。
少しでも免疫向上を考え、
健康食品の<タヒボ>を、飲める間は使っていただきました。
また、その後の抗癌剤治療では、白血球の低下がひどくなりましたが、
牛黄と人参製剤の<霊黄参>を使っていただき、回復を早めて治療が継続できました。
抗癌剤治療と共に、身体の免疫力を高め体力を回復させる漢方との併用をお勧め致します。

精神科のお薬を服用しながら不妊治療

おはようございます。健伸堂薬局スタッフの山崎です。
シルバーウィーク、みなさま如何お過ごしでしたか?
さて、今回は「他の症状で病院に通っていますが赤ちゃんが欲しいです..」についてです。
最近御相談の中で特に多いのは、「精神科に通っていますが赤ちゃんが欲しい!」というケースです。
健伸堂薬局の患者様の中には、精神科のお薬を服用しながら不妊治療に励んでいらっしゃる方もいらっしゃいます。
例えば、10年以上精神科のお薬を服用されているSさん(36歳)。
服用しているお薬は抗精神薬、気分安定薬です。
副作用も強い物があり、妊娠を妨げるものも含まれています。
また、別の方ではTさん(33歳)。抗不安薬、抗精神薬を15年近く服用しているとのこと。
お二方共に、抗精神薬の副作用もあるのでしょう、排卵が見られない一相性の体温表でした。
漢方薬を服用して早く抗精神薬を減薬し、ホルモンバランスを整えることが大事ですね。
女性の願いはやはり「赤ちゃんが欲しい」。できることならお母さんになりたい。
このことは女性としてのある種の本能なのでしょう!
早く薬のいらない日常生活ができますように。
赤ちゃんができてもママとして精神活動がコントロールできる、
心身ともに健康になることが大事なのです。
まずは、自分の身体作り、心のコントロールができますように。
そして「赤ちゃんが欲しい」というご希望が叶いますよう、
根気よくお付き合いしていけたらと、考えています。

漢方について①陰陽のバランス

こんにちは!健伸堂薬局スタッフの山崎です。

秋が深まり、乾燥するこの頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか??
最近、SNSなどで、体調に合わせて東洋医学的な考え方を取り入れたいけど
根本的な考え方が分からなくて困る…という意見を多く見受けられました。
確かに、大枠をつかんだ方が物事は分かりやすいものですよね。
なので今回は漢方について(初回)をしたいとおもいます!!
漢方について
気虚や血虚と言われますが、よくわからない….
では、まず漢方とは?から考えてみましょう。
漢方は、
身体と心をひとつとしてとらえ、全体の調和をはかり、
人が本来持っている病気と闘い、治す力(自然治癒力)を高めることに重点をおいています。
精神的な不安や心配ごとなども含め、その原因、根本から解決し、
本来あるべき体質に戻していく、という個々の状態を重視したものなのです。
漢方には陰と陽という概念があります。
人間は陰と陽のバランスで良い状態を保っています。
は熱、火、エネルギー
もし陽が少なくなると(陽虚)、陰の力が大きくなり、バランスをくずしてしまいます
よく寒がる、四肢が冷たい、寒さに弱い、
疲労感、風邪をひきやすい、息切れ、胃もたれ、下痢、頻尿
舌は湿潤、白苔がつく、歯痕がつくことも
脈は遅く、力が弱い
は寒、水、血
もし陰が少なくなると(陰虚)、陽の力が大きくなり、バランスを崩します
手足がほてる。
口中が乾燥する。
尿量は少なく、尿の色も濃い。
舌は乾燥して、舌苔は少ない。
脈が細い
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そしてこの陰と陽は五臓にも関係しています。
即ち、五臓によって症状が違うということです。
ではその五臓というのは何なのか?
それを理解するために、次回は五行の説明から…

「宝源」に含まれる5つの生薬 第5回

「宝源」に含まれる5つの生薬を一つずつご紹介するシリーズも、これで5回目、いよいよ最終回となりました。
最終回は、いよいよ真打、亀板(きばん)です。
亀板(きばん)は宝源を構成する生薬の中で、紛れもなく主役(主薬)と言える生薬です。
この亀板(きばん)はイシガメ科のクサガメなどの腹甲のことを言います。
亀は古来より不老長寿の象徴として薬や料理に重宝されてきました。
中国では、今でも薬膳スイーツとして、この亀板(きばん)が主成分の亀ゼリーがよく食べられています。
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生薬の専門書によりますと、その作用は、
———————–
性味:甘・鹹、寒
帰経:腎、肝、心
効能:
①滋陰潜陽・清虚熱
②益腎強骨
③固経止崩
④養血補心
———————–
つまり、亀板(きばん)は身体の中の、最も大事な真陰を補い、虚陽を下げ、虚火を清する作用があります。
お子様をご希望される方はもちろん、いつまでも若々しい身体を保ちたいと願われるすべての女性にとって、とても重要な生薬です。
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お問合せ:hougen@kanpou.info(24時間メール受付中!)
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重陽の日

こんにちは。健伸堂薬局スタッフのYです。

台風が過ぎて、京都は青空が見えます。

みなさま季節の変わり目ですが、いかがお過ごしですか?
今日は9月9日、重陽の日(奇数がふたつ重なった日)ですね~
重陽の日は「菊の節句」とも言います。
中国では菊の花をお酒に浮かべた菊酒で不老長寿を願うという習わしがあるそうです。
一方、日本では「菊の着綿(きせわた)」があります。
重陽の節句前夜、菊の花の上に真綿をかぶせると翌朝には夜露と菊の香りが染み込み、その真綿で身体を祓い無病息災と若さを保ち不老長寿を願うそうです。
これは枕草子や紫式部日記にも記載があるんですよ!!!
(1)『紫式部日記』(『完訳 日本の古典24』小学館)
 九日、菊の綿を、兵部のおもとの持て来て、「これ、殿の上の、とりわきて。いとよう老いのごひ捨てたまへと、のたまはせつる」とあれば、
  菊の露わかゆばかりに袖ふれて花のあるじに千代はゆづらむ
とて、かへしたてまつらむとするほどに、「あなたに帰り渡らせたまひぬ」とあれば、ようなきにとどめつ。
 
 (2)『枕草子』(『完訳 日本の古典12』小学館)(三巻本 第7段)
 九月九日は、暁がたより雨すこし降りて、菊の露もこちたうそぼち、おほひたる綿など、もてはやされたる。つとめてはやみにたれど、曇りて、ややもすれば、降り落ちぬべく見えたる、をかし
今日という日を昔から皆がお祝いしていたと考えると、なんだか感慨深いですね。
菊水と今日は甘春堂さんの着せ錦でも買って、家族でお祝いしようとおもいます。
皆さまも、よき重陽の日を♪

「宝源」をつくる5つの生薬

本日よりシリーズで「宝源」に含まれる5つの生薬を一つずつご紹介していきたいと思います。

第一回目は旱蓮草 (かんれんそう)です。

旱蓮草 (かんれんそう)は、キク科のタカサブロウという植物です。

生薬の専門書によりますと、その作用は、
———————–

性味;甘、酸、寒

帰経;肝、腎

効能:

①養肝益腎・烏髪固歯

②凉血止血

———————–

つまり、旱蓮草 (かんれんそう)は身体に陰を補い、肝腎の陰血を滋養する役割を担います。
また、旱蓮草 (かんれんそう)は陽の気がピークに達する夏至に収穫期を迎えます。

これと対照的に、陰の気がピークに達する冬至に収穫期を迎えるのが、女貞子(じょていし)で、こちらも宝源を構成する生薬の一つです。

そして、この旱蓮草 (かんれんそう)と女貞子(じょていし)の2つの生薬を組み合わせたものが「二至丸」という有名な方剤で、陰陽をバランス良く補うことができます。

つまり、宝源の中にはこの「二至丸」がそのまま含まれているのです。

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タカサブロウの花


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