牛黄(ごおう)の歴史

牛黄は何に効くか 


ごおう牛黄は解熱、鎮痛、強心の効能があり、そのため過酷な仏教や神道の行事に僧侶や神官の身体を護持する目的で、一千年以上も使用されてきた経緯があります。また、生薬としてだけでなく、宗教上に於いても国家安泰や心の糧として広く利用されています。



 牛黄の歴史 


ごおう日本最古の法典である「大宝律令」(700年頃)には、牛黄について次のように記されています。

「凡そ官の馬牛死なば、おのおの皮、脳、角、胆を収れ、若し牛黄を得ば別に進(タテマツ)れ」

これは、「国の所有する馬や牛が死んだら皮や角などは集めておかなければならないこと」と、「もし牛黄が見つかったら必ず中央政府に献上しなさい」、という意味となります。
また、この「律令」の註釈書に牛黄が何であるかの説明がないことから、牛黄は既に昔から大変貴重な薬物として広く認識があったことが判ります。

一方、中国最古の薬物書『神農本草経(シンノウホンゾウキョウ)』には、365種類の薬物が「上薬、中薬、下薬」と3種類に分けて記載されているのですが、牛黄はその中で上薬として収録されています。
上薬というのは「命を養う薬」という意味で、毒がなく、量を多く飲んだり、続けて副作用などの害がでない薬で、飲み続けると代謝機能が円滑に営まれるので、体の動きは軽くなり、元気を増して老化を遅らせ寿命を延ばすという概念の薬であり、やはりここでも牛黄が古くより珍重されていたことが窺い知ることができます。

5世紀頃北インドで成立した大乗仏教の主要な経典である『金光明経』にもサンスクリット語で牛黄のことである『瞿盧折娜(くろせつな)』という名の記載があります。これから推察すると、牛黄は中国かインドで薬として使われ始め、仏教と共に朝鮮半島を経て、奈良朝以前に我が国へ伝来したものと考えられます。

このように東洋では古くから知られていた牛黄ですが、西洋に於いてもペルシャを通じて紹介されたようで、牛黄は英語でbezoar、フランス語でbezoardと呼ばれており、これらはみなペルシャ語のpadzahrから転じた言葉のようです(Padは「除く」zahrは「毒」という意味で、すなわち解毒剤ということです)。
そして、西洋に伝わった牛黄は、16世紀に入るとポルトガル人やオランダ人によってふたた我が国へもたらされました。
※救心製薬株式会社発行「生薬 牛黄のはなし」より抜粋

 牛黄の歴史的使用 

京都の毘沙門堂、八坂神社、石山寺、奈良の東大寺、薬師寺、法隆寺、手向山八幡、和歌山の金剛峰寺、熊野神社、福岡の英彦山神社、岩手の中尊寺、群馬の榛名神社、山形の瀧水寺、秋田の明永山熊野神社、鳥取大山神社、茨城の蚕影神社ほか、全国の名刹で頒布される護符の宝印の墨に混ぜて、また牛王杖(ハゼの木の先端に牛王宝印を押した御札を差した杖)になど、牛黄は神事の場でしばし使用されています。

 
 

熊野牛王


牛王宝印のある護符の中でも、烏(からす)を図案化した熊野牛王は特に有名です。裏面は起請文(きしようもん:誓詞)を書くのに用いられました。

 
 












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