多汗/中途覚醒 2011/09/02号
こんにちは!
漢方の健伸堂薬局のWebマスター・古村学です。
朝夕涼しくなり、いつまでも寝ていたいこの頃です。
9月は少し静かに歴史を感じるのもいい月です。
9日は<重陽の節句>、菊花を愛で、菊花を食してみてください。
12日は<十五夜>、月を鑑賞する慣習は中国から伝わり、平安時代から観月の宴などが行われてきました。
<中秋の名月>で月見酒や月見団子をお楽しみください。
23日は秋分、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を敬い極楽浄土に思いをはせたのが「彼岸」です。
ちょっとゆったりとした秋の始まりは、夏ばての季節でもあります。
ご相談ください。
●重陽の節句
●彼岸花
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京都だより
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先日、京滋奈中医薬研究会の行事で伊吹山の植物観察に行ってきました。
伊吹山は滋賀県と岐阜県の県境にある植物が豊かな山で、特に<伊吹もぐさ>はよく知られています。
当日は快晴で、伊吹山からの景色は最高!
これだけ下界が美しく見えるのは1か月の間に2~3日しかないとか。
高い山で気温は少し低いのですが、日光が強く暑さ厳しい日でした。
今は夏の植物がたくさんの花を咲かせています。
<伊吹山もりびとの会>のエコツアーガイドの西澤さんの案内で、植物名とその特徴、云われなどを教えていただきました。
お花ガイドブックを見ながらですが、たくさんの花を楽しめた観察会でした。
●花ガイドブック
●猪独活(シシウド)
●伊吹山
●琵琶湖を望む
●京滋奈中医薬研究会
●もりびとの会リンク
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今月の漢方トピックス
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・『幼少からの多汗』・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2011/08/post-1013.html
24歳のYさんは、幼少の頃から多汗に悩まされているようです。
顔、脇、手のひら、そして足の裏までよく汗をかくようです。
夏場は特にひどいようですが、湿気の多いときや緊張時によくかくとのことです。
寝汗もかくようです。
手足はほてることが多く、汗をかいた後は逆に冷えを感じるようです。
手の指や足が夜間むくんでいることも多いようです。
食欲はありますが、水分もよく摂るため、お腹がちゃぽちゃぽと音を立てることがあるようです。
お腹を下すことはあまりなく、どちらかと言えば便秘がちのようです。
多汗の原因は人それぞれであり、対応の仕方も異なります。
しかし、汗をかくこと自体は生理現象であり、体は必要に応じて汗をかきます。
ただ、必要以上に汗をかくことは煩わしいことであり、また、汗をかくことで体の「水」や「気」を失い、そのことが様々な疾病の引き金にもなり得えますので、きちんと対応しておく必要があります。
この方の場合、「肝鬱」「脾虚水滞」「陰虚」の状態があったため、「防已黄耆湯」「加味逍遥散」「桂枝加竜骨牡蛎湯」などを一ヶ月ほど服用して頂きました。
寝汗や便通はよくなったものの、汗の状態はあまり変化が見られなく、疲れやすいとのことでしたので、今度は衛益顆粒と麦味参顆粒を併用して頂きました。
すると顔の汗はまだかきますが、手のひらの汗がなくなり、さらっとするようになったようです。また、指や足のむくみが取れました。
「衛益顆粒」の主薬である「黄耆」は体の表面上の気である”衛気”を強め、汗の出を調節します。
「麦味参顆粒」は「人参」「麦門冬」「五味子」の三つの生薬からなり、「人参」で体の元気をつけ、「麦門冬」で失った水分を補い、「五味子」の収斂作用で汗の出を調節します。
●ボーキット180錠(防已黄耆湯)
●加味逍遥散(かみしょうようさん)
●イスクラ衛益顆粒(いすくらえいえきかりゅう)
●イスクラ麦味参顆粒(いすくらばくみさんかりゅう)
・『中途覚醒』・・・・・・・・・・・・・・・・・
56歳のSさんは半年間、中途覚醒が続いていました。
寝付きはよいのですが、二時間で目が覚めてしまい、その後は眠りが浅いようです。
イライラしがちな性格で肩こりがあり、緑内障があります。
舌をみると暗っぽい紅舌で、苔は少ない状態でした。
「肝鬱化火」「陰虚火旺」の状態であると判断し、「加味逍遥散」と「酸棗仁湯」を併用して頂きました。
これでしっかり眠れるようになったようですが、朝起きた時にスッキリ感がないということで来店されました。
元々イライラしがちな性格ではありましたが、ストレスを強く感じておられるようでした。
前回までは舌の苔が少ない状態でしたが、今回見ると胖大で白い苔があり、ふるえが見えました。
そこで、今度はストレスの影響を考慮し、今回は「酸棗仁湯」と「シベリア人参茶」を服用していただきました。
すると二週間ほどの服用で朝の目覚めが大分よくなったようです。
ストレス要因の改善は難しいようで、その後も継続して服用して頂いております。
「シベリア人参」は別名エレウテロコック、エゾウコギなどといい、広く知られた朝鮮人参よりも優れたアダプトゲン作用(環境適応源)があり、様々なストレス、例えば酸素欠乏、厳しく激しい寒冷、日常生活におけるストレス、疲労、放射線などに対する
生体の適応能力を高めます。
また、安神作用もあり気持ちを落ち着かせることもできます。
●加味逍遥散(かみしょうようさん)
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●イスクラ酸棗仁湯顆粒(いすくらさんそうにんとう・酸棗仁湯)
●シベリア人参茶(しべりあにんじんちゃ)
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以上のような漢方コラムを、できるだけ毎日、
掲載するようにしています。どうぞお楽しみに!
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