不妊症克服セミナー・妊娠力を育む 2007/11/22号

オンラインショップ【漢方の健伸堂薬局】の管理薬剤師古村滋子です。
今週20日から25日まで、中国・南京中医薬大学に来ています。
今回で5回目の、中国での不妊症研修になります。
周期療法は30年前から使われ始めていますが、
治療結果を基に年々改善されていて、
研修に行く度に新しい発見があります。
<夏桂成>先生の診断を実際に見て、
処方箋を見せていただき、
処方の解説を受けますので、
日本での実践に即結びつく研修です。
日本に帰りましたら、またホームページに紹介しますのでご覧ください。
■■本日のもくじ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○ コラム 『不妊症克服セミナー・妊娠力を育む』特集
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先日10日のセミナーに遠くは東京や長野県からもご参加いただき、
まことにありがとうございました。
おかげさまで200人を超す参加者と、内容豊富な講演で、
参加いただきました方々には大変喜んでいただきました。
以下、簡単に紹介します。
■生殖補助医療の有用性と限界(足立病院・中山先生)
まずはじめに、
ヒトが自然妊娠するまでの期間は、排卵日に夫婦生活を持ったとして、
3ヶ月で50%、1年で90%の人が妊娠しますが、
残る10%は自然妊娠が難しいとのことです。
そして、様々な不妊の原因と、
それぞれに対する治療法を図や写真で解説いただきました。
これらの一般的な不妊治療では成功しない場合は、
生殖補助医療としての胚移植、顕微授精などにステップアップします。
この時の妊娠成功率は、施術者の手技に大きく左右されるとのこと、
すなわち、上手な医師にかかる事がいかに大切かということを
データで示していただきました。
それでも妊娠しない場合は、
さらに進んだテーラーメイドの顕微授精が可能です。
この段階での妊娠成立は、三つの要素
<個人の妊娠能力>
<胚培養技術>
<医師の技量>
が一定レベル必要であり、
このいずれかが低いと妊娠率は低くなるとのことでした。
そしてこれらの生殖補助医療によって年々妊娠率が高くなり、
且つ高齢妊娠も増えていますが、
難治性の不妊症では、
<運動や鍼灸>
<漢方>
など、西洋医学とは別の観点からのアプローチも必要とのことでした。
結論として、妊娠の成立にはまず本人の妊娠能力を高めることが大事で、
生殖医療はこれを手助けするものであるとのご講演でした。
■からだにやさしい漢方・周期法(医学博士・劉怜先生)
女性の一生は、月経周期というリズムと、
7歳ごとに変わっていく身体のリズムがあり、
これが妊娠と大きく関っています。
そして正しい生理周期が妊娠力の基礎となるとのことです。
周期療法では、
基礎体温の変化と中医学の陰陽理論を重ね合わせて考えます。
例えば
  
☆月経期は <行気活血>といい血流を良くし、
  
☆卵胞期は <滋陰養血>で卵胞成長を助け、
  
☆排卵期は <助陽活血>で排卵を促進し
  
☆黄体期は <温陽養血>で、陽気と血液を補い、着床しやすい環境つく
   
りをします。
そしてその基本となる妊娠力向上のコントローラとして、
生薬<当帰>が力を発揮します。
<当帰>主な作用は、補血、活血、止痛、潤膚、潤腸で、
まさに女性の宝となります。
この当帰が最も多く含まれた漢方薬は<婦宝当帰膠>です。
  ●婦宝当帰膠
  

  

通常はそのまま飲んでよいのですが、
おいしく効果的に飲む方法として、
 
☆婦宝当帰膠+紅茶で 温性を高める、
 
☆婦宝当帰膠+コーヒーで 血流を促進する
 
☆婦宝当帰膠+ココアで 安神作用をたかめる
ことができるということです。
時々、婦宝当帰膠が甘くて飲みにくい方がありますが、
これらの方法で飲みやすくなることも知りました。
今回は長い文章になりましたが、興味をお持ちの方には参考になるかと思います。
なお、不妊症や女性トラブルのご相談は<レディス問診票>をお送りください。
  ●レディス問診票
  
https://www.kanpou.info/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=query3_1

当店では海外お住まいの方や遠方のために、
電話やメール相談でお薬をお使いいただいている方も、
たくさんお目出度を迎えておられます。
安心してご相談ください。
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さて、
今号はこれでおしまいですが、
他にも、ブログ内できっとお役に立つことがみつかると思います。
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●田原総一郎氏に学ぶ
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七五三/皮膚病への対応と外用薬 2007/11/08号

オンラインショップ【漢方の健伸堂薬局】のウエブマスターを兼ねる
古村学(こむら・まなぶ)です。
11月15日は七五三の日です。
不妊症で当店にお越しいただき、授かった子供さん方も、
今年はたくさん七五三に行かれます(^-^)/
七五三は、数え年で3歳・5歳の男子、
3歳・7歳の女子とその両親が、
これまでの成長を感謝し、
これからの幸福を祈願して氏神様に詣でる行事です。
近年は満年齢で男子が5歳、
女子が3歳や7歳でお祝いする事もあり地方によって様々です。
そしてこの日は、長寿を願う細長~い飴の
<千歳あめ>を買ってもらえるというのが昔は楽しみでしたが、
最近は寿司とかケーキとか・・・様変わりしているようですね。
  当店なら<板藍のど飴>をお勧めしたいところです!!
   ●板藍のど飴
   
https://www.kanpou.info/ichizen/07110003.html

■■本日のもくじ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○ コラム 『皮膚病への対応と外用薬』
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秋に多い疾患の一つに、アトピーや湿疹があります。
皮膚病はその状態によって対応も様々で、
あまり一般的な漢方処方というのがありません。
原因も様々で、詳しく状態や経過をお聞きし
さらに最近はケータイで患部の写真を送っていただき、
判断が容易になりました。
お尋ねする事項は
 ★発症部位はどこですか?
 ★赤みはありますか?
 ★出血はありますか?
 ★その部位は、乾燥していますか?じくじくしていますか?
 ★いつごろからその症状が出ていますか?
 ★悪化するのは1年のうちでいつ頃ですか?
などに加え<詳しい問診票>で体質を判断して処方します。
https://www.kanpou.info/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=query2_1
皮膚病に用いる漢方薬はたくさんありますが、
症状により様々ですので、今回は軟膏を紹介します。
■赤み少なく、乾燥・ひび割れがひどい状態に
  ●紫雲膏
  

   昔から使われる純粋漢方軟膏です。赤ちゃんでも安心。
   
保湿効果と皮膚の修復効果があります。
■赤みがあり、ヒリヒリして痛い、皮膚色が変色している状態に
  ●セ・サージ
  

   グミ科の植物サージの実からとれたサージオイルが主成分。
   
保湿や肌を再生する効果があり、長い間の皮膚の変色におすすめ。
■赤み・痒みが強く、乾燥している状態に
  ●瑞花露クリーム
  

   漢方生薬がいくつも含まれたクリーム。
   
におわない、べたつかない、サッパリが特徴で使いやすい。
   
でも消炎効果と保湿効果は抜群です。
■ジクジク化膿しやすい状態に
  ●タイツコウ軟膏
  

   純粋漢方軟膏で、切り傷、床ずれなどにも使える。
   
とくに傷が入った皮膚病に対し使います。
その他、何でもお気軽にご相談ください。
○詳しい相談票
https://www.kanpou.info/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=query2_1
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さて、
今号はこれでおしまいですが、
他にも、ブログ内できっとお役に立つことがみつかると思います。
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●減少するマツタケ
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●排卵障害 4
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●排卵障害 5
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●かわいい訪問者
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●男性不妊が増えています
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