読者のみなさま、こんにちは!
オンラインショップ【漢方の健伸堂薬局】のウエブマスターを兼ねる
古村学(こむら・まなぶ:55歳)です。
店への通勤途上に見かける桜の花に
なんだかウキウキしてしまう私です。
うれしい春、楽しい春。
その一方で、春はいろいろな病を現す季節でもあります。
■■本日のもくじ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○ 本日の相談 『眠れないんです(;O;)』
○ コラム 『春、体に何が起こる?』
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本日の相談 『眠れないんです (;O;)』
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Q1:
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年度が変わって、部署が変わりました。
15年慣れ親しんだ体を動かす部署から、
全く不慣れなパソコン操作のある部署と役職に。
新しい職場、新しい作業、新しい担当責任で、
早朝から深夜まで残業が続き、
体は疲れているのに、
「これからどうなるんだろう?」
と不安で眠ることができません。
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Q2:
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自由業なんですが、
年度末の追い込みに徹夜をしてしまいました。
それをきっかけに、生活リズムが完全に狂い、
夜眠れなくなりました。
翌日も膨大な作業があるので、
「早く寝なきゃ」と思うほど眠れなくなり、
焦りで起き上がって、未明に仕事をしたりしています。
目が弱い体質なんで、目が一番疲れています。
どんどん気持ちが後ろ向きになり、
焦りが焦りを呼んでいます。
どうしたらリズムを取り戻すことができるでしょう?
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A:
「夜も寝ずに仕事をする!!」
これではこの先「病に倒れる」レールに乗っかっています。
「一に養生、二に養生、三、四がなくて、五にくすり」。
まずは基本的なところでは、
●一日のリズムを調整すること
●早寝、早起き、夜はしっかり寝ること
です。
「ストレス」の解消法は実は睡眠です。
睡眠時間を確保して「陰の気」を補填してください。
午前2時を過ぎると、
宇宙の「陰の気」は衰退して
「陽の気」が芽生えてきます。
「陽の気」は「目覚める気」です。
ですので寝られないのは当然です!
が、こんな時神経を緩めてくれるのが
●
星火逍遥丸
とても良く効きます。
是非、一度試されてはいかがでしょうか?
また、眼も大事になさらないといけませんね。
眼は肝腎要(かなめ)です!
このままいくと腎陰を消耗し、
眼も損ないますので
●杞菊地黄丸
杞菊地黄丸・小粒
肝を養う六味地黄丸に
目に効く「枸杞子(クコの実)」と「菊花」が入っています。
などを
継続して服用されることをおすすめします。
【回答者:古村滋子】
当店の管理薬剤師、国際中医師です。
今後ともよろしくお願いします!
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コラム 『春、体に何が起こる?』
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うれしい春、楽しい春。
その一方で、春はいろいろな病を現す季節でもあります。
・・・のつづきですが、
このコラムをちょっとお読みください。
↓
https://www.kanpou.info/column/0014.html
春になるとすぐ、
花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー、神経不安、・・・
などの症状が露呈してきますよね。
このコラムにも書きましたとおり、
「春は病肝にあり」
と、漢方の古典「素問」に書かれています。
春の
「木の芽立ち(気の目立ち)」とも言われるように
木々の芽が吹き、
猫や犬が発情期を迎えます。
本来、我々の体は
このような自然界のエネルギーの変化に対応できるようになっていますが、
それを気の弱りで十分対応できない時は、
病として症状を発することになります。
「素問」では
春→肝→胆→眼→筋→風→怒
と春の病が関連づけられていますが、
その意を具体的に見ていくと、
春は「肝」の機能が異常に亢進する
↓
・気が上り
・めまい、のぼせ
・血圧の変動がおこりやすく
・精神面でもイライラして、不安に陥りやすくなります。
↓
・眼や眼の周囲や鼻粘膜が充血しやすくなり、
・そこにスギ花粉が飛んでくると、たちまち花粉症や、
・アレルギー鼻炎を起します。
↓
肝臓は血液の解毒をつかさどり、
婦人科系の働きとも関係するので、
・春先は生理が狂いやすく、
・またギックリ腰や首の寝違え、足の筋肉がつったりします。
さあ、どうですか?
思い当たる症状があるはずですよね。
そうです。
春ってそういう季節なのです。
自分が悪い、環境が悪い、と思い悩んだり排除したりではなく、
そういう春に上手に適合する気持ちを整えましょう。
春が来たら、
春を受け入れる体で迎える。
それが1年のサイクルというものです。
環境の変化は人の世で常々あるもの。
だって、1年そのものが変化のかたまりです。
いつだって同じ生活を営むことはできません。
流れるような潔い気持ちで、春を楽しんでみましょう。
次の週末は、外で気持ちよい春の空気を楽しんでみましょう。
それまでに、こんなハーブティーで
気持ちを整えておくといいかもしれません。
●シベリア人参茶
ささくれた気分を穏やかにし、前向きな気持ちを育てます。
●香菊花
目スッキリ! 抗日菊を原料にした、香りのいいお茶です。
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さて、
今号はこれでおしまいです。
前号「ほぼ日刊」と銘打ちながら、
早速「隔日刊」になっちゃってますが、
無理せず、自然のままに、の漢方の精神を貫いて、
出せるときだけ出すぞーーー!