薬を飲めない病気

自律神経失調症の方や、そこまで病的でないが神経質な方などで、どんな漢方薬をも飲めない方が時々あります。

まずは飲もうと思うと吐き気がする、とにかく飲んだが気分が悪くなり戻す、口が苦くなる、胃が痛くなる、などの症状です。

これは漢方薬だけでなく、健康食品でも味によって飲めないようです。

原因は、

飲むものに対し不安感があるとか、

味覚や胃が過敏で、反射的に緊張状態になってしまうのか

あるいは過去の服薬に対するトラウマ?かもしれません。

このような方の場合は時間をかけてカウンセリングが必要になりますが、現実はなかなか改善せず、薬局をたくさん巡られているケースが多いようです。とても難しい疾患です。

新年のご挨拶

読者の皆様、新年おめでとうございます。

本年も今日から営業を開始します。また、ブログもスタートしていきますので宜しくお願いいたします。

さて、このお正月のお休み中もたくさんのお問合せをいただきました。今日から順次回答させていただきますが、お正月もいろいろなことでお悩みの方がたくさんおられること改めて実感しました。

そして昨年からスタッフも増えて充実してきましたので、様々なご相談に対し、的確に、且つ迅速にお応え出来るよう頑張ってまいります。どんなことでもお気軽にお問合せくださいませ。

お雑煮あれこれ

お正月はお屠蘇とお雑煮で毎年始まります。

その歴史を調べると、平安時代から鏡餅が供えられ、その後京都で雑煮を食べる習慣がはじまったとか。

京都では白味噌仕立てで少し甘い味の中に丸餅をいれ、大根や人参、頭芋などを入れて作られます。関東ではすまし汁の中に焼いた角餅が入れられます。

その他、地域によってそれぞれの習慣がありますが、お正月の間同じ味では飽きてしまうので、我が家では京都~東京~北海道など味の旅?をして楽しみます。

<お屠蘇>とともに<お雑煮>もお正月の伝統行事、大切にしたいものです。お母さん方、子供たちに作り方を教えていってくださいね。

1年の締めくくりに

本年も残すところ数時間となりました。

皆様はこの1年はいかがでしたでしょうか。私は年中バタバタとしていて落ち着くことなく、1年が過ぎたというところです。

このブログも書き始めて1年6ヶ月を過ぎました。毎日たくさんの方にご覧いただいていますが、少しは参考にしていただけましたでしょうか?

今年の掲載数は合計244件、そのうち症状と処方に関するものが152件ありました。おおよそ2日に1件のペースで症例を書いてきたわけで、これも皆さんに読んでいただいているおかげと感謝しています。

来年もさらに内容を充実し継続していきますので、宜しくお願い致します。

お正月とアトピー

食べ物によってアトピーが悪化することはよくあります。特に<チョコレート> <甘いもの> <香辛料>などが悪玉で、ご本人もわかってはいるのですが止められないものです。

特にお正月は食べ物が豊富な上、動かないことが多く、お餅も食べますのでカロリーオーバーになり、身体に熱を持ち、皮膚疾患は悪化しやすい時期です。

このときにお勧めするのが<山査子含有健康食品SS>です。肉や餅などの消化を助け、胃腸の負担を軽減することで悪化予防をします。また、赤みの強い方には、身体の中から余分な熱を取り去るために清熱解毒の<清営顆粒>をお持ちいただきました。

楽しいお正月を過ごしていただきたいものです。

年末のご相談が増えています

例年のことですが、年末になると新規の方の相談が増えます。

それも風邪などの急性病でなく、アトピーや耳鳴りなどの慢性病が多く、悩んだ末に聞いてみようというケースが多いのです。

1年間いろいろあったが、悩みは持ち越したくない、できれば年内に解決したいと思われるのは誰も同じです。でも長い間の病は回復も長い時間がかかりますので、新年からじっくりと取り組んで行きたいと思います。

28,29日は営業していますが、メールでの回答は1月5日以降になりますのでご了承ください。

屠蘇散を知っていますか?

年末の感謝祭で、ご来店の方やお買い上げの方に屠蘇散を差し上げていますが、屠蘇散を知らない方が多いのには少し驚きです。

昔からの慣わしが多い京都ですらこの状況ですので、その他の地域ではもっと少ないかも・・・?

これも時代の変化でしかたないことですが、家族が集まってお正月を祝うということ自体が少なくなっているのでしょう。そしてこのような慣わしが受け継がれなくなってきていることに少し寂しい想いがします。

お正月は単に連休ではなく、1年の始まりとしての位置づけをしたいものです。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症で一番よく知られているのはバセドー病ですが、この若い男性の場合は症状が軽く、動悸や頻脈が起こる程度とのことでした。

漢方ではこのときの頻脈に<炙甘草湯>がよく使われますが、なぜか男性には効きにくいと聞いたこともあり、代わって<柴胡か竜骨>をお使いいただきました。この薬には安神作用といって神経を落ち着かせて脈を鎮める働きがありますので、自律神経のトラブルや不眠にもよく使います。

2週間後の効果が期待されます。

漢方薬とアレルギー

漢方薬や健康食品を飲んでアレルギー症状を発生する方がまれにあります。

今日メールでお問い合わせをいただきました方は「他店で漢方薬と健康食品を飲んだところ、目の周りが腫れて、アトピーのようになった。漢方薬の副作用ですか」とのことでした。

これは食べ物アレルギーと同様で、肝臓や腸内の分解酵素に個人差があるためか、特定の生薬に対してアレルギー反応を起こすものです。例えば、<地黄>で下痢をする、<黄耆>で蕁麻疹が出る、などがあります。いずれの場合も中止するとすぐに戻りますし、後に問題は残りませんので心配はいりません。

これらは副作用とは考えず、特定物質に対するアレルギーといいます。アレルギーを起こされたご本人はびっくりされると思いますが、多くの方に出る副作用とは異なりますので心配せず、しっかり相談し対応されることをおすすめします。

男性の冷え症

昨日から雪があちこちで降り始め、ようやく12月になったかと感じています。

この時期になると冷え症の相談がふえますが、時々男性の相談もあります。女性の冷え症でよく使割れるのが<婦宝当帰膠>ですが、この薬は甘いので男性には合わない場合があり、他のものを紹介しています。

37歳の男性Tさん、手足の先が極度に冷たいので、奥様の紹介で <海馬補腎丸> を飲み始められました。そして今日は2ヶ月目になりますが、以前はずっと冷たかった手足が、最近は温かくなってきて調子もよいとの報告をいただきました。

この薬は漢方で言う<補腎陽>の薬で、海馬補腎丸や至宝三鞭丸などとともに、男性の冷えに使い、身体が元気になると喜ばれています。最近は生活状態の影響か、若い方全般的に冷え症が多いように思いますが、漢方薬は冷えだけでなく、トータル的に身体を元気にするのが特徴です。