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ヨモギ /キク科 /艾葉

日本にはヨモギの種類が30種ほどある。春先にわかめを積んで草もちにするのでモチグサの名前や、お灸の熟艾の材料になるので、単にモグサまたキュウグサとよぶ。また、よく燃える草の善燃草から名がつけられている。「本草綱目」には下痢に効ありと記載されている。

【採取時期】
根の採取はいつでも良い。水洗いして新鮮なものを用いる。葉は6〜7月頃に刈り取って、日干しする。葉をカラカラに乾燥させて粉末状に付き砕く。ふるいにかけ毛だけを集めてモグサにする。

【用法】
艾葉、5〜10gを1日量として煎じ、お茶代わりにのむ。(健胃)
艾根、300gを焼酎に漬け6ヶ月置く。ヨモギ酒。(喘息)
艾葉、300gを木綿の袋に入れ入浴時に使う。(腰痛、痔の痛み)
艾葉、1.5gと生姜4gを煎じて服用する。(下痢止)
艾葉、新芽をてんぷらに、末をパンに。(食用)
若葉を絞って青汁に。(高血圧、止血、健胃)

《性 味》 苦・辛・温

《帰 経》 肝・脾・腎

《効 能》
温裏…腹部の冷えを取る
止血…鼻血、吐血、下血、不正出血を止める
止痛…痛み止め
安胎…胎動不安をおさえる

《成 分》 シネオール、カフェータンニン、ビタミンA、B、C、D

《漢方薬》
きゅう帰膠艾湯(不正出血、切迫早産、鼻血、痔出血などに用いる)
艾附暖宮丸(月経痛、下腹部痛などに用いる)
外用(去湿止痒の効能があり煎じ液を用いる)

■類似・鑑別

カワラヨモギ(茵陳蒿)
川原の生えるヨモギで、モチクサのヨモギとは薬効が全く違う。茵陳蒿は春先になると新しい茎や葉が出るので、古い(陳)苗がもと(因)になって、新しいヨモギ(蒿)が出たという意味。中国の医薬の古典「神農本草経」には「風湿、寒熱、邪気、熱結、黄疸を治す。久服、軽身、益気、耐老」と記載されている。
【採取時期】
夏。花穂が出た頃に全草を刈り取り陰干しにし、手もみして花穂だけを集める。
【用 法】
茵陳蒿湯(黄疸のお薬…ジメチルエスクレチンが胆汁の分泌を促進する)

ミブヨモギ(壬生蓬)
キルギス地方で栽培されていたセメンシナ(シナヨモギ)の代替品としてドイツから輸入されたもので、京都の壬生で試作栽培されたのでこの名が有る。セメンシナの花蕾は蛔虫駆除薬として「サントニン」の名で出回っている。現在はマクリ(海人草)と配合して、カイニン酸サントニン散が駆虫薬として用いられる。





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