当店実施の漢方セミナー
ニキビと吹き出物

ニキビは思春期に発症する「脂腺性毛包」の慢性炎症性疾患で、顔面・前脇部と常背部に散在します。発生部位に皮脂の分泌が多いので、脂っぽい感じがするのが特徴です。
吹き出物は思春期を過ぎても顔に赤いブツブツのものが出ることで、繰り返すこともあります。25〜40歳代の女性に多く見られます。見た目の皮膚症状はニキビと変わりませんが、発症部位は口の周り、あごなどに集中する特徴が見られます。
○ニキビの出やすい肌、出にくい肌
【出にくい】 ・・・乾燥性皮膚
【出やすい】・・・脂性皮膚
○ ニキビの原因と見分け方
【ニキビの原因】
西洋医学・・・@ホルモンの分泌異常 A皮脂の分泌異常 Bばい菌の感染が重なり発生します。
中医学・・・・体の中に熱がこもる状態「熱毒」
【ニキビの見分け方】
@ 毛穴に一致する白いブツブツ(丘疹)を圧迫すると黄白色の角質類が出るタイプ (白ニキビ)
→中医学では「肺熱風熱タイプ」
A 赤いブツブツを呈し、一部に膿疱(のうほう)も混じるタイプ(赤いニキビ)
→中医学では「肺医熱盛タイプ」
B 赤く化膿がひどく、膿疱を中心とするタイプ(黄色いニキビ)
→中医学では「熱毒タイプ」
C 暗紅色または褐色の硬い結節を呈するタイプ(黒いゴリゴリニキビ)
→中医学では「痰凝お血(余分な水が滞り、血の巡りの悪いタイプ)」
○ ニキビの漢方治療
【白いニキビ・赤いニキビ】
両方の治療方法に共通する肺・胃熱、風熱を取ることを目指します。
・ 生薬・・・金銀花、枇杷葉、黄ごん、連翹、桑白皮、びゃくし、荊芥
・ 漢方薬・・・清上防風湯、銀翹散(天津感冒片)、涼血清栄顆粒
【黄色いニキビ】
化膿・便秘などもあるこのタイプは「熱」と「毒(重度の炎症、感染症)」を追い出すため、清熱解毒薬(抗炎症的作用)を用います。
・ 生薬・・・黄連、黄柏、板藍痕、五行草、竜胆草
・ 漢方薬・・・黄連解毒湯、瀉火利湿顆粒、防風通聖散
【黒いゴリゴリニキビ】
このタイプには、「熱」と「毒」を取り去る以外に、「不溶な水(痰湿)を取り、血をサラサラにする必要があります。
・ 生薬・・・茯苓、よく苡仁、沢瀉、車前子など。(利水剤)
丹参、赤芍、川きゅう、紅花など。(活血剤)
・ 漢方薬・・・温胆湯(痰湿をとる)、冠元顆粒(活血化?)
○ ニキビの予防と養生
脂性皮膚を持つ人には「熱」がたまりやすい体質が多いので、板藍根、五行草、金銀花、田七人参などを飲むことで、「熱」を消去でき、ニキビと吹き出物の治療に効果があります。
養生の面では、刺激の強い食べ物を避けて、果物、野菜などをよく食べ、便通をよくすることを心掛けてください。
<民間薬>
ニキビ痕を早く綺麗にする目的で、上記処方に加え
ヨクイニン30g + ドクダミ10g
を煎じて長期服用すると効果的です。

