古村滋子先生のラジオ漢方談義 : 古村滋子先生がKBS京都ラジオの「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」で漢方についてのお話をしました。漢方の基本姿勢と生活への活かし方が、 これを読めばバッチリわかりますよ!

第5回(5/4放送分)不眠症のはなし


笑福亭晃瓶さん、中村薫さんとの放送風景
登場は・・晃瓶=笑福亭晃瓶さん  =中村薫さん  古村=古村滋子先生
晃瓶

「ほっかほか健康サロン・デイリー漢方へようこそ〜」
さ、このコーナー、もうすっかりおなじみでございます。

そうですね、はい。
晃瓶 今日もこの方の登場でございます。
はい、健伸堂薬局の古村滋子先生です。
晃瓶・薫 おはようございます。
古村 おはようございます。宜しくお願いします。
晃瓶 このコーナーは、漢方という事で、皆さんの健康や元気のお話を進めてまいりたいと思います。先週は5月病ということでお話を伺ったんですが、今日は不眠症ということでね。
  どうしても寝るとなんか神経が高ぶって寝ることができない、寝つけなかったり、そういうこと聞いたりするんですけど、今日もその原因みたいなところからお聞きしたいですけど。
古村 はい、不眠症といいますとね、今は10代、20代の若者から、お年寄りまで非常に多くの方が悩んでおられますね。やっぱりこれは、先週からのお話しにありますように、ストレスとかですね、そういった心の悩みとかですね、心理的要因で眠れなくなる場合とか・・・。
晃瓶 なるほど、なるほど。
古村 それから、生活の環境がガラッと変わってしまうとか、病気を持っていてなかなか眠れなくなるという、いろんな原因がありますよね。
晃瓶 なるほどねー、不眠症と一言で言っても、その後ろにはいろんな原因でなってしまうというね。
古村 そうですね。
晃瓶 僕ら単純に、寝なかったら眠たくなるから寝てしまうん違うかなあと思うんですけど、そういう簡単なものじゃないんですね。
古村 そうですね。なかなかね。24時間あるからいつでも寝ていいとは出来ないですね。
そうですね。
晃瓶 昼間になったらなんか眠たいねんけど、夜に布団に入ると眠ることが出来ないとかね。
そんな不思議な現象が起こったりするんですけども。
さっ、漢方で不眠症を捉えますと、どのように対応していったらいいですか。
古村 そうですね。漢方で不眠症といいますとね、また陰陽の話になって申し訳ないんですけども古い書物の中に「人は昼間は陽の気を受けて、夜になると陰の気を受ける」んだと・・・。
夜に陰の気が大勢になってくると人は自然に眠りにつけるんだと。朝になると陽の気が出てきて、人は目覚める、そういう睡眠と覚醒のリズムっていうのは、陰と陽の気のバランス、入れ替え、交代がうまくいって初めて眠りのリズムがつくんだという。不眠というのは陰の気が弱い人と、それから陽の気が過剰になっている場合と、この2つに分けられるというのが漢方の捉え方ですね。
晃瓶 なるほど、これねなかなか・・。どこかにメーターでも付いててね、あんたこっちちょっと興奮してるからこっちゆるめて、こっち上げなさい、ってなったらいいんですけど、こればっかりは判りづらいもんですからね。そうするとついつい薬局、ドラッグなんかに行きますと睡眠薬とか普通に売ってるんですよね。
古村 はいはい
晃瓶 ついついそっちの薬でなんとかって思うんですけど。
例えばその西洋薬ですね、それと漢方は違いみたいなんあるんですか。
古村 そうですね、睡眠薬はすぐ手に入るんですけど、西洋薬の場合は、起きている神経、脳神経を眠らせるために使いますから即効性がありますしね、それからその薬が朝まで残っている。
晃瓶 よく聞きますね、ボーってしてしまったりとか。
古村 それから、やる気がなくなるとか、身体がだるくなるという、そういう副作用もありますし、それと依存症になるんですね、眠れなかったらあれ飲もうっていう、頼ってしまう。
晃瓶 頼ってしまう、これもちょっと困ったものですね。
古村 で、さっき言った陰陽のバランスをうまく、良くしてあげて、そして健康な体になって、自然のリズムをつけようというのが漢方ですので、ちょっと即効性がないですけどもね。
晃瓶 違いますね、根本が違いますね。
そうすると例えば漢方でなんかちょっとみつくろってえな、ということになると、どんなもんがいいんですか。
古村 そうですね、タイプによって違うんですけど。先ほど言った陰の不足といえば、お年を召した方、我々も加齢になりますと身体が弱ってきますよね、免疫も落ちて、しんどくなって眠れなくなった方には、お勧めは<加味帰脾湯>というお薬があります。
晃瓶 <加味帰脾湯>って言うんですか、ホー。
古村 それから、なんか小さいことをクヨクヨ考えてしまう、で、なかなか寝付けない。
晃瓶 あります、気にしいですから。
古村 そうですね、そういう人には<酸棗仁湯>という薬があります。
<酸棗仁湯>・・
古村 ナツメの実と同じような種類の材料なんですがね、そういったものが入った薬がありまして、それから身体がほてって眠れない方いらっしゃいます。足がほてって眠れない。
晃瓶 なかなかグズグズして寝られない。
古村 そういう時には火を冷ますような、熱を冷ますような<知柏地黄丸>ってのもあります。
晃瓶 ほー、なるほど。
古村 それからイライラして興奮しやすくて、カッカカッカ切れそうな人が眠れなくなると、そういう時には肝を鎮めるという、<抑肝散>っていうお薬があります。
晃瓶 なるほど、なるほど
古村 だから子供の夜泣きね、ワーと疳の虫で泣きますよね、あれも<抑肝散>をちょっとあげるとお母さんゆっくり眠れます。
そうですかー、うちも夜泣きしました。早く伺えばよかった・・・。
古村 それからお酒を飲まれる方なんかが寝られないときは<温胆湯>というお薬があるんですね。
晃瓶 <温胆湯>・・。
古村 いろんなのがありますからね。
晃瓶 まあ、なかなか覚えることも難しいくらい沢山あるんですけども、だから症状に合わせて、もちろん専門家の方に尋ねてこういったものを処方してもらう。前にも言いましたけども、人によって全部違いますから、これさえあれば全員、ではないんですね。
古村 そうですね、はい。
あと、日常的に出来ることってどんなことがありますか。
古村 そうですね、足のかかとの真ん中にですね、かかとの膨れているところ、そこに<失眠>ってツボがあるんですね。そこにお灸をしたり、刺激をするとよく眠れると、私たちはよく使います。
それから、お茶としては<シベリア人参>というのがありまして、エレウテロコックというのがありまして、エロではなくエレウテロコック。そういったシベリアで取れるお茶があって宇宙飛行士が飲んでいるというお茶なんですね。それは脳の興奮と抑制をコントロールするという、いいのがあります。
晃瓶 冷静さを保つために宇宙飛行士なんかが使っているという。
シベリア人参・・。
晃瓶 そういうのも普通に売ってるんですか? 漢方のところに行けば。
古村 はい、あります。それはぜひお勧めしたいですね。
それからハーブ類では<カノコ草>とか<カモミール>とか、お茶にして寝る前に飲んでいただく、たくさん飲むとこんどは興奮しますが。
晃瓶 お茶もね、適度な量がいいということで。
あと、カフェインが入っていたりしたら良くないって言いますよね。
晃瓶 ですから日頃はね、そういったのを続けることで、だんだんと気が付いたときに、あらっ、最近心地よく眠っているなっていうもんですからね。 はい、わかりました。
はい、今朝もどうもありがとうございました。
晃瓶 さて、来週は。
来週は高血圧症についてということで、古村先生にお伺いしたいと思います。
ということで、今日も漢方の健伸堂薬局がお送りする「ほっかほか健康サロン・デイリー漢方へようこそ」5回目ということで、今日は不眠症について健伸堂薬局の古村滋子先生にお話しを伺いました。
晃瓶・薫 どうもありがとうございました。
古村 ありがとうございました。


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