古村滋子先生のラジオ漢方談義 : 古村滋子先生がKBS京都ラジオの「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」で漢方についてのお話をしました。漢方の基本姿勢と生活への活かし方が、 これを読めばバッチリわかりますよ!

第4回(4/27放送分)五月病のはなし


笑福亭晃瓶さん、中村薫さんとの放送風景
登場は・・晃瓶=笑福亭晃瓶さん  =中村薫さん  古村=古村滋子先生
晃瓶

「ほっかほか健康サロン・デイリー漢方へようこそ〜」
さ、このコーナーもうすっかりおなじみでございます。
まあ、みなさんね、特に年令を重ねてまいりますと健康、健康もネ、元気が一番ですからね。

う〜ん、そう、そうね〜。
晃瓶 そういったお話を、漢方の視点からしていただこうということでございます。
さっ、けさもこの方の登場でございます。
はい、漢方の専門家でいらっしゃいます、健伸堂薬局の古村滋子先生です。
晃瓶・薫 おはようございます。
古村 おはようございます。宜しくお願いします。
晃瓶 さっ、この時期、まあ皆さん4月から頑張って社会へ出たりとか、大学、高校と頑張ってはるんですけど、よく聞くのが、5月に入りますと5月病という・・・。
これをまあ、漢方の視点から見ると、まず5月病、なぜこういうことになるんですかね。
古村 みなさん一般には5月病と言ってるんですけども・・。5月になると、このさわやかな風と共になんとなく身体がだるいとか、疲労感がたまってくるとか、なかなか起きれないとか、そういう症状が起きてくるんですね。
先程晃瓶さんがおっしゃいましたように、この春受験を乗り越えて、あるいは会社の就職試験を乗り越えて、夢一杯ふくらんで入社しますよね。今、新学年、新年度を迎えて、やったなあという感じと、いろんな環境について行けないという、そういう心も身体も頑張りすぎて、ちょっと疲れが出てきた、その時期が5月になるんですね。
晃瓶 走ってきたがために、ちょっとここで「ああ、疲れたかな」っていう・・。
はあ、はあはあ。
晃瓶 それが5月あたりからボチボチと。
ゴールデンウイークで休んでから、ちょっとホッとするようでね。大学の時も、新1年の時に同級生の子がゴールデンウイークを過ぎると何人か来ない子がいたんですよ。
古村 そうですね、そこがちょっとうまくその時期を乗り越える、そういうスランプを乗り越える起点になるんじゃないかなと思いますね。
晃瓶 なるほど、じゃあボチボチ、ひょっとしたら5月病で悩んでくる方が出てくるかわかりません。
古村 はい。そうですね。
晃瓶 そこで漢方の視点からですね、どのように接していったらいいのでしょうかね、先生。
古村 そうですね、症状が現れてくる心のスランプを漢方では陰と陽という、漢方用語なんですけども。
晃瓶 陰と陽、あー何度か聞いたことがありますね。
古村 もう皆様が、日陰になり、日向になって子供を育てていますけども、そういう陰と陽ですね、明と暗という、現代医学的に言えば、交感神経と副交感神経。
晃瓶 あーなるほど、なるほど。
古村 ま〜自律神経のアンバランスですね。それと、心と身体を陰と陽という形に分けて、そのバランスが崩れた状態というふうに大きく捉えるんですね。
晃瓶 はいはい。
古村 で、西洋医学では肉体と精神、心と身体は別々に捉えますよね。だからちょっと具合が悪いというと、あなたは神経科に行きなさいとか、あなたは内科に行きなさいと言いますけど、漢方では心も体も一緒というそういう風に捉えるんです。
晃瓶 はあ、そういう違いがあるんですか。
古村 そうなんです。ですからそういった心の問題、「やる気が起きないんです」と言っても、そこが内臓に影響を及ぼしているんです。だから、気と心をちゃんとすることによって、身体も元気になりますよ、また逆に身体を元気にすることによって気持ちも楽になるし・・。
晃瓶 あ〜、つながっているんだ。だから一緒なんだという話なんですね。
じゃあ先生、漢方薬で5月病がよくなるのってあるんですか。
古村 はあ、これはですね、昔から有名なお薬があります。心も体も元気になる、その全てを補う、という意味で「十全大補湯」という有名なのがあります。
晃瓶 どんなもんですか、これ。
十全大補湯?
晃瓶 ちょっとこれ、覚えとかな。これはもー。
古村 それからもうひとつですね、5月病といいますと気が欝する、気鬱になる、やる気が起きない、気分がイライラしてくる、そういう気ですね。これも漢方ではとっても大事にするんですね。皆さん知っている「坪内逍遥」の逍遥と言う言葉がありますね。逍遥というのは、春の陽気に誘われて気分を鬱することなく、のんびりのんびりと、自分の気の思うままに動かすことを、逍遥と言うんです。そういう名前をとって「逍遥散」っていうお薬があるんです。
晃瓶 あるんですか・・。これも5月病にいいと・・。
なかなか文学的ですよね。
晃瓶 いやもう、すごいです。これは例えば、じゃあその漢方薬くださいといえばすぐいただける、それともやっぱり、そこで自分のバランスを見てもらって、合わしていただくんですか。
古村 そうですね、やっぱりその人の症状に合わさなくてはいけませんね。
晃瓶 なるほど。前にも言いましたけど、漢方っていうのは、じゃあこれさえあればいいって言うんじゃなくて、その人に合ったもの、だから全部違うわけなんですね。
古村 そうですね、はい。
晃瓶 だからすごいなって思うんですけど。それとね先生、漢方で良くなるというのも一つですけど例えば日常生活でこういったことを気をつけていたらってことはありますか。
古村 そうですね。やっぱり先ほど言いましたように「気」ってことですね。その気を閉じ込めないよう気を発散する、ストレスを発散する。
晃瓶 これは大事ですね。
先週もそういうお話でしたね。
晃瓶 気を発散する方法が・・・。
古村 そうですね、人それぞれ自分のストレスを解消する方法ってあると思うんですけど。
私なんかはこれからゴールデンウイークにはストレスを発散するために野山に行くことですね。
晃瓶 また先生似合いますね!
ホント
古村 そうですか、自然派ですから。それと、こういう考え方が昔からありましてね、喜びは気を緩やかにする。まっ笑うことですね。怒り、感情の怒りは気を昇らせる、逆上ですね。
晃瓶 血圧も上がりますね。
古村 それから驚き、驚きは気を乱す。驚乱って言葉がありますね、驚き乱れる。
晃瓶 なるほど、なるほど。
古村 ですから、気はゆるやかに、のびやかにしたほうが良いと思います。
晃瓶 つまりまあ、笑って楽しいことをして、気を発散してね、いやなストレスを発散して、良い気ばっかりを取り入れていくと身体にも良いだろうと。
そうですねえ。
晃瓶 はい、わかりました。 さっ、来週は・・・
来週はですね、不眠についてということで、また古村先生に伺いたいと思います。
晃瓶 不眠の方、多いと思います、はい。
はい。漢方の健伸堂薬局がお送りする「ほっかほか健康サロン・デイリー漢方へようこそ」
今日は五月病について健伸堂薬局の古村滋子先生にお話しを伺いました。
晃瓶・薫 ありがとうございました。
古村 ありがとうございました。


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