「不妊の原因はなに?」

原因と漢方対処法

男性不妊

不妊に悩むカップルは10組に1組ほどと言われています。そのうち女性に原因のあるケースが45%、男性に原因のあるケースが30~40%、原因不明のケースが15%といわれています。
近年では食生活や生活環境の変化から、成人男性の精子数が減少し、いまや元気な精子を作れる男性が確実に減っています。男性不妊は極めてデリケートな問題であり、周りに話さない人が多いだけに、ご夫婦で取り組んでもらいたいものです。

性機能障害 –性交や射精にかかわる障害–

  • 性欲の減衰により、性交回数が減る
  • 勃起障害(ED)
  • 射精ができない
  • 降圧剤・潰瘍対処薬
  • 向精神薬などの服用による男性ホルモンの低下

精路通過障害 –精子の通り道「精管」に問題があり、射精された精液に精子が混じらない障害–

男性不妊の5~10%を占める精路通過障害。
精子の通り道である精巣上体・精管がクラミジア性感染症などで炎症を起こし詰まったり狭くなったりして、無精子症や乏精子症などを引き起こします。
また精巣上体の発育不全もまれにあります。
精管に問題のある場合は子供のころの鼡径ヘルニア手術による詰りやパイプカット手術、先天性の精管欠損症などがあります。
対処法としては外科的な手術をする場合もありますが、困難な場合は体外受精や顕微授精で対応します。

「男性不妊」と漢方では、基本的には「生殖軸の源は腎にある」と考えます。「腎虚」が中心で「補腎」が対処のベースになります。その上に、個人の体質により、「肝」、「脾胃」、「心」の臓腑・経絡も関係してきますので、症状をよく聞き弁証することが重要です。
・・・詳しい処方については、相談票フォームからお問い合わせください

乏精子症で顕微授精をすすめられたのに自然妊娠

Kさんは53歳。結婚歴9年で、なかなか子どもに恵まれません。奥様が不妊治療に通われ始めてから精液検査を受け、予想外の結果に自信をなくされました。精液検査では精子数600万/ml 、液量1ml、運動率16%で「乏精子症」と診断。顕微授精(ICSI)しか方法はないと言われ、奥様のようすをみながら人工授精(AIH)、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)を繰り返してきました。体型は、身長170㎝、90㎏と大柄。暑がりで、ときどき腰痛を発症しています。漢方では陰虚火旺と捉え、瀉火補腎丸、イーパオを服用してもらいました。折しも、お盆の休暇が1週間あり精神的にも肉体的にも休養になったのでしょう。結婚10年目で初めて自然妊娠されました。顕微授精しかないと言われ続けてきただけに自然妊娠には大変びっくりされ、驚きと同時に自信が湧いてきたと言われていました。妊娠時の精液検査はされていませんが、今までの経過からは考えられない結果に「漢方薬が効いた」と喜ばれました。

Oさんは40歳。 結婚されて4年。「逆行性射精」に悩まれています。精液検査では2800万/ml。運動率32%、ホルモン数値はSMIが78、PRL16.9、FSH3.89、LH1.91、T3.37。体型的には中肉中背で165㎝、60㎏。いつも疲れた顔をして眠たそうにしています。陰陽両虚、気滞血おとして捉え、参馬補腎丸、冠元顆粒、水快宝を服用してもらいました。漢方を服用して1年。ご主人のようすはとても調子がよいということですから、朗報も間近と思われます。

Tさん、40歳。IT関係の会社に勤めて、毎晩遅くまで働いています。Tさんは「精索静脈瘤」で悩んでいます。奥様の不妊治療と一緒に漢方薬を求められました。Tさんの特徴は睾丸の痛みです。これを解消するために漢方では弁病的に捉え「活血化お」の薬、冠元顆粒、水快宝を服用してもらいました。1年間服用した今では「痛み」は消え、明るい顔になられました。奥様の体調もよくなりコウノトリも近くに来ているようで楽しみです。

「男性不妊」と漢方では、基本的には「生殖軸の源は腎にある」と考えます。「腎虚」が中心で「補腎」が対処のベースになります。その上に、個人の体質により、「肝」、「脾胃」、「心」の臓腑・経絡も関係してきますので、症状をよく聞き弁証することが重要になってきます。

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