痔
痔は、肛門や直腸の粘膜にある静脈が膨らみ、出血したり、炎症を起こしたものです。
内痔核、外痔核、裂肛、脱肛などがありますが、いずれも肛門部のうっ血が主な原因です。
漢方では、便通の改善、血流を良くしてうっ血を改善する、炎症をとる処方を使います。
また、内臓下垂が影響する場合は、その改善もあわせるなど、タイプによって多くの処方があり
ます。さらに外用の軟膏や、座薬もあり、痛みのひどいときは座薬が良く効きます。
九月に入り秋風が吹き始めると、夏の疲れとともにいろいろな病気が出てきます。東洋医学では秋は「肺と大腸」系の病が出ると言い、痔もその一つです。
痔は人間にだけ起きる病気だと言われています。その理由は、二本足で立ったために肛門の周りが圧迫され血行障害を起こし、一種の静脈瘤となるためで、特にお血タイプの便秘症の人がなりやすいです。
痔には内痔核、外痔核、痔瘻、裂肛、脱肛などがあります。肛門の周りを取り囲む静脈は、お腹を通り肝臓に入る血管であるために肝臓の影響を強く受けます。例えばストレスや飲酒で肝臓に負担がかかると肝臓内で血行が止められ肛門の周りのうっ血がひどくなります。痔の治療は肝臓の働きを高めながら、根本原因となっている血行障害を改善することになります。
漢方薬としては「槐角丸」や「乙字湯」がよく使われます。便通を良くし、増血と血行改善をし、痛みと炎症を抑え、肝臓の働きを高め、内臓の下垂(脱肛)を防ぐ働きがあります。
注意する食べ物は、辛いもの(トウガラシ、わさび、カレー等)を避け、タバコ、酒、肉類の過食も厳禁です。
外用薬としては「紫雲膏」が良く効きます。また、灸を百会穴(頭の中央、耳から真上で両手を結ぶ線と交差するところ)にすると良いです。いろいろ方法がありますが、いずれも早く手当てすることが大切です。



