新聞掲載 症例別漢方コラム : 国際中医専門員 古村先生が、現在新聞に連載している漢方コラムのバックナンバーを集めました。症状や対処法についての詳しい解説も加筆しています。

ガン

基本的には現代医学との併用で、漢方はガン細胞が住み難い体の環境づくりや自己免疫を高めることが中心です。中医学では「扶正(生きる力をつけ)去邪(体に悪い影響を与えるものを取り除く)」を基本としています。漢方薬には抗ガン作用を有するものがたくさんあり、ガン細胞の壊死、抗ガン剤や放射線の副作用軽減、延命効果などで多くの人が救われています。


40歳のK子さん。もしかしたらと半信半疑ながら乳癌検診を受診されました。予感が的中し、左乳房に3×4cmの癌が見つかり乳房切除となりました。発見された段階から漢方薬を服用し、術後も体力回復の漢方に替えて2週間で退院、その後抗癌剤の治療を行うことになりました。

副作用軽減のためにと、漢方薬(補腎剤)と機能性食品(シベリア霊芝)を服用。リンパ液の吸収もよく、順調に回復、懸念されていた副作用もなく回復も早いと医師が驚いていたといいます。
退院してから3ヶ月後職場復帰し、毎日忙しい日々を送っています。今はシベリア霊芝と漢方薬を続け、再発防止に努めています。

K子さんのように壮年期の乳癌の罹患率が上昇しています。死亡率も高く、再発率も患者の約3分の1と言います。

乳癌の治療は、手術、抗癌剤療法、ホルモン療法があります。80年代以降は放射線療法と化学療法の併用により乳房を温存する道も開かれています。最近では、手術前に行う「術前化学療法」(手術前の抗癌剤投与で、癌の八割が縮小し、二割前後が消失するという)が普及しつつあります。

K子さんが術後受けた化学療法は副作用によって全身の不調が現れ易いのです。癌細胞が殺されると共に、正常な細胞や臓器が被害を受け、顔面蒼白、脱力感、食欲不振、不眠、また骨髄の造血機能が抑制されて、白血球、赤血球、血小板などの減少を招き易いです。漢方薬は、これらの副作用を軽減し、化学療法の治療効果や生存率を高める作用があります。是非併用をお勧めしたいです。



当コラム新聞掲載日: 2003年12月


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