脳血管障害
脳血管障害には、脳出血と脳梗塞が代表的な疾患です。脳出血は出血部位によって症状が異なります。脳梗塞は脳の血管が詰まったり、細くなって脳血液循環障害がおこり、脳の組織が壊死に陥る状態です。死亡率は下がっていますが、罹患率は増加しています。
漢方では、出血の要因となる高血圧、梗塞の要因となる血管のつまりを、予防と治療していくことが、「未病先防」で大切なことと考えます。気のめぐり、血のめぐり、水のめぐりを良くし、お血を改善し、血液サラサラ状態を維持することが大切です。
脳梗塞で昏睡状態が続く小渕前首相。入院時のニュースでは、数時間前まで穏やかにテレビに映っていた宰相が、突然病臥に伏したという、衝撃と同時に脳卒中などの循環器疾患の恐ろしさを見せつけられました。このことはどこの家庭でも起こりうることであります。倒れてからでは遅すぎで、予防の大切さを考える良い機会となりました。
突然襲うかのように見る脳卒中ですが、必ず前兆があります。検診でコレステロール値や中性脂肪、動脈硬化指標が高いと指摘されても自覚症状が無いだけに「まだ大丈夫」と漠然と過ごしがちでありますが、これも危険信号です。
人間の血管は約10万q、地球の2周半の長さで、毛細血管はその2/3を占めています。40歳を越えると毛細血管は詰まり始め、高血圧、狭心症、梗塞、痴呆症の原因となります。
漢方では血管の詰まる原因を「お血」と考えます。お血とは血液がねばねばして流れにくい状態で、この粘った血液をサラサラにする代表的な生薬に「丹参(タンジン)」があります。中国で長い間研究され、ラット実験では血管中に血栓形成抑制作用には西洋薬以上といいます。
これを使った画期的な製品に「冠元顆粒」があります。西洋医学で用いられるメバロチンやバファリンは予防的には使われませんが、漢方は予防も治療にも使われるのが特徴です。
最近発行された「脳と心臓の血管は丹参で蘇る」という本は時代を反映してかベストセラー入りをしています。ぜひご一読を薦めます。



