糖尿病
4人に1人が糖尿病の時代。異常が見つかったらまず食事と生活の見直しが不可欠です。遺伝的なものと諦めるのでなく、症状に応じて漢方薬を選択し、症状の改善だけでなく合併症の予防をすることが大切です。また昔から、タラノ木皮、カキドウシ、ヤブランなどが血糖値を下げる民間薬として用いられています。
厚生省報告では、糖尿病患者が、690万人を超えたといいます。このままいくと21世紀には成人4人に1人が糖尿病ということになります。経済の豊かさや、文明の発達に伴う過食、肥満、運動不足などが主な原因とされています。
糖尿病は慢性の高血糖とそのために生じる合併症を特徴として、口渇(のどのかわき)多食(異常に食べる)多尿(量回数の増加)の三大症状があり、原因はインシュリンの不足による代謝異常です。
漢方では『消渇』という病名で、上消(口渇)中消(多食、空腹感)下消(多尿)に分類して漢方処方を使い分けてきました。血液中のブドウ糖が尿中に出るに伴い、血中水分も多量に尿として排出され(多尿)血液が濃縮されるために異常な渇き(口渇)を感じるようになります。漢方ではこれを陰虚と言います。ブドウ糖が排出されるため飢餓状態になり、脱力感や倦怠感が出ます。これを気虚と言います。この陰虚と気虚を治療することがポイントになります。漢方薬としては、元気を補う人参や、体の水分を増やす五味子、麦門冬が配合された「麦味参」や、体の熱をさます石膏、知母が配合された「白虎加人参湯」など、症状に応じ使い分けされます。
民間薬としては、タラ根皮、カキドオシ、ギムマネなどに血糖降下作用があり、お茶代わりに常用されます。合併症によって死を招く怖い病気であることを認識しておきたいです。



