生理痛
生理痛は月経困難症といい、月経時に下腹部痛が病的に強く、治療を必要とする状態です。子宮の炎症などの病的なもの(器質性)と病気を伴わない機能性があります。
漢方では痛経と言い、「不通則痛」すなわち気滞とお血が原因であり、気と血を巡らして痛みをとります。さらに、痛みが発生する時期(月経前、月経中、月経後)と、痛み方(刺すような場合、シクシクする、張るような痛み)などによって、処方を変えます。
19歳のA子さん。高校生の時から月経痛に悩まされてきました。大学受験の時に月経痛で日頃の実力を発揮できなければ大変とご来店になりました。月経の時はずっとイブを飲んでいたそうです。
Y子さんやA子さんのような生理痛はよく見られる疾患です。病院で検査しても何ら問題のないケースがほとんど。しかし痛みが強く日常生活に支障をきたすこともありますし、時には子宮内膜症にも係わるので治療は必要になってきます。Y子さんには「冠元顆粒」、A子さんには「婦宝当帰膠」という漢方を飲んでもらい、二人ともつらい生理痛から解放され気分よく過されています。
月経痛を漢方では痛経と称し、痛みの特徴によって薬が異なります。針で刺すような痛みは血お (血の巡りが悪いこと)、腹部が張って痛むときは気滞。シクシクとし綿々とした痛みは気血不足の虚痛。ひきつれるような痛みは冷えによる寒痛などに分けられ、それぞれ適した漢方薬を使用しています。「通じれば痛まず」という言葉がありますが、生理痛は冷えをとり下腹部の気血の巡りをよくすることが基本的な治療法です。
代表的な生薬に当帰があります。セリ科の植物で強い香りがあり、血液の循環をよくしたり、血液を補ったりしてくれます。痛みが強い時は延胡索と一緒に使うとさらに効果があります。生理痛のみならず婦人科疾患に漢方薬は奏功するのでお勧めします。



