高血圧
高血圧をもたらす体質を変えていくことがポイントです。血液の流れをサラサラにする、血液中のコレステロールや中性脂肪をとる、むくみやすい人は水分代謝を改善する、ストレスによる自律神経の乱れを改善する、女性ホルモン失調の改善など、タイプによって漢方薬を選択します。遺伝的要素のある人は、心臓病や脳血管障害の予防が大切です。
谷にこだまするウグイスの声を聞きながら山菜を摘む楽しい季節となりました。この時期は自然界すべてのものが伸びやかに成長を始める時期で、人体の機能も活発化してきます。
春は高血圧の人は特に要注意です。それは、外部の陽気とともに体内に陽気が上部に(顔、頭)に昇り、目眩、頭痛、耳鳴り、イライラといった高血圧に伴う症状が強くなるからです。
現代医学の高血圧治療は血圧を下げる降圧剤が中心ですが、長期服用すると副作用が気になってきます。これに対して漢方医学は、血圧計が出てくる以前に治療法が確立しており、高血圧という概念はありません。すなわち血圧を下げることを第一目標とせず、心身全体の調和を整えることによって、結果として降圧効果を得たり、随伴症状を解消するという考え方です。
高血圧は、ストレスや外部の刺激などを受けやすい「肝」タイプ、中年以降の多い加齢で体力が消耗することによる「腎」タイプ、末梢血管収縮などの血液循環不良による「お血」タイプに分類して考えます。代表的な漢方薬としては、竜胆瀉肝湯、六味丸や冠元顆粒などを用いていますが、一人一人の症状を分析し、その人に合った処方を決めることが大切です。
また、薬による治療だけでなく、塩分や油濃いものの制限など、食生活上の注意が大切であり、さらにストレスを上手に解消することが重要なポイントとなります。



