新聞掲載 症例別漢方コラム : 国際中医専門員 古村先生が、現在新聞に連載している漢方コラムのバックナンバーを集めました。症状や対処法についての詳しい解説も加筆しています。

花粉症

花粉症はアレルギー性鼻炎のことで、年々増加する国民病で、症状も様々です。
西洋医学の治療は、減感作療法や抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、ステロイドなどが使われますが、眠気を呼んだり、胃腸障害を生じたり、口の渇きを生じます。

漢方では、鼻だけの問題でなく、体全体のバランス異常ととらえ、水毒血流が原因と考えます。また最近は、年間を通しての体の冷える生活環境、生活習慣もその原因と思われます。
発症したときの症状の改善にも、年間を通じての体質改善も、漢方は得意とする疾患です。


花粉が飛び始め、花粉症の方にはとてもつらい春がやってきました。今年の飛散量は昨年の4〜5倍とか。「毎年春になると花粉症に悩まされるが何とか予防できないものか?」と、訴える方が多くいらっしゃいます。予防するには、花粉症になりにくい体質を作ることです。体には本来外的刺激から身を守る力があり、皮膚や粘膜の防衛力(バリア機能)を強化すれば花粉などの刺激から体を「衛る」事が可能となるのです。

36歳女性、親からの体質遺伝があり、20歳のときから毎年2月中旬〜4月末まで、くしゃみ、鼻水、目の痒み、咽痛などに悩まされてきました。特に雨に異常に反応し、雨が降る五分前には鼻炎がひどくなるといいます。西洋薬を飲むと胃が痛くなり、口内炎が出たり、口渇や眠気が襲ってきます。さらに、目の痒みのイライラ等もあって免疫力が低下し、口唇ヘルペスが出来るようになりました。西洋薬の副作用に困り、漢方薬を求めてこられたのです。

漢方では体質と症状により、適応する漢方薬が多々あります。この方には、皮膚・粘膜を強め、アレルギー反応を減じる衛益顆粒小青竜湯を飲んで頂きました。驚くことにはあのつらい症状がなんと2日目から改善され、素晴らしい効果に感激されました。また、花粉によって顔がかさつきヒリヒリする方も、短期で元のお肌に戻ったと喜ばれました。
 
漢方は長く飲まないと・・と言われますが、花粉症状には即効することが多く、症状によってうまく使い分けることがポイントとなります。また予防効果のある衛益顆粒なども救世主となりそうです。



当コラム新聞掲載日:2003年2月


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