夏バテ
暑い夏が過ぎ、朝夕涼しくなるころに食欲がない、氣力が湧かない、疲れがとれないなどといた症状が現れます。西洋医学には夏バテという病名はありませんが、広く一般に使われます。
漢方ではその原因を、胃腸機能低下と発汗によるものと考えます。夏季に冷たいものを摂り過ぎたり、クーラーで1日過ごすと消化機能が弱まり、エネルギー不足となります。また大量の発汗で汗(体液)を消耗すると、気(エネルギー)も消耗し、気力低下します。
消化機能を助け、失われた体液を補う、補気・補陰剤を処方します。
冷夏暑秋、厳しい残暑に閉口する毎日です。
40歳のAさん、「暑さに負けたのか食欲が無く、めまいはするし、またまた痩せました」と精彩なく、今にも倒れそうに来店されました。「夏バテ」です。初秋のこの時期、体調を崩す方が多くいらっしゃいます。
夏は海に山にと家族で楽しめる季節ですが、人体にとって夏の暑さと過度な湿気が体調を崩す原因となります。高温に対して身体は汗をかいて体温を調節しようとしますが、必要以上の水分と塩分が失われ、気(エネルギー)までも消耗してしまいます。水分を補充しようと冷たいジュースやお茶、ビールを飲んだり、元気をつけようと食べ過ぎると、脾胃(消火器系)の働きの低下を招き湿気を身体に溜め込むことになり、腹痛、下痢、食欲不振、倦怠感を引き起こして、体力をますます低下させてしまいます。これが秋口にくる『夏バテ』です。
漢方では、清暑益気湯や補中益気湯、麦味参顆粒、ケイギョク膏などがありますが、原因と症状により処方が異なります。
夏バテ対策には適度な運動と、充分な睡眠も必要です。生もの、冷たい物、油っぽい物など、胃腸に負担をかけ易い食品は少なめにしてください。また漢方の消化薬で、胃の働きも強める麦芽、山査子、酵母が入っている晶三仙は重宝です。
さらに鍼灸も大変効果的です。松尾芭蕉が旅をするときに、健脚と健胃のために灸をすえていたという、「足の三里」は有名なツボで、家庭でも気軽に指圧やお灸が出来ます。
早く体調を整えて爽やかな秋を満喫したいものです。



