新聞掲載 症例別漢方コラム : 国際中医専門員 古村先生が、現在新聞に連載している漢方コラムのバックナンバーを集めました。症状や対処法についての詳しい解説も加筆しています。

めまい

めまいの中には病的なものと、自律神経異常によるものがあります。病的なものは、脳内に障害がある場合、循環障害、血圧異常、心疾患などが原因となります。検査でこれらの疾患が原因となる場合は、原疾患の治療となりますが、それ以外の場合は漢方が効を奏します。
漢方の捉え方の主なものは、水分代謝の悪いことが原因の水毒タイプ、血流が悪いお血タイプ、自律神経の異常を伴う肝欝タイプ、体のエネルギー低下の腎虚タイプなどに分けて、それぞれに対応する処方を考えます。


この夏「めまい」を訴えて来店された方が多数いらっしゃいました。

52歳のA子さん、1年前から「めまい」が出てきたそうです。徐々にひどくなり、外出もできなくなりました。めまいの他に頭重感、動悸、息切れ、立ち眩み、不眠、手足の冷えも訴えています。耳鼻咽喉科、めまい外来にも行き、「多少貧血があるが異常ない」と言われ困って来店されました。A子さんには、血液を補う婦宝当帰膠と循環を良くする冠元顆粒を飲んで頂きました。1ヵ月後めまい、頭重感、立ち眩みが良くなり、外出が出来るようになりました。3ヵ月後には貧血も良くなり、不眠も解消され、日常生活に支障を来たす事が無くなりました。A子さん以外にもめまいで、起きられない、洗顔、洗髪が出来ないと訴えられた方が多数いらっしゃいました。

「めまい」は生理的なものは心配ありませんが、病的なものについては様々な疾患もあるため、充分な対応が大切になります。病的なめまいは

1. 内耳や小脳の障害による場合
2. 循環障害や内分泌障害による場合
3. 心疾患や脳腫瘍、精神疾患による場合

があります。しかし、色々検査しても原因不明で、しかも症状が取れなくて困っている方には漢方薬が奏効する事が多いようです。漢方では、めまいを

1. 水毒型内リンパ水腫=水分代謝機能障害)
2. お血型うっ血=血液循環障害)
3. 気虚型(エネルギー不足)

に分類し、それぞれに対応する漢方薬があります。原因不明といわれた「めまい」には、その方の体質を見極め処方する、漢方が得意とする分野です。



当コラム新聞掲載日:2004年9月


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