乳児湿疹

5ヶ月になるお子様の相談です。

3ヶ月頃から湿疹が出始め、痒いらしく掻いたり擦ったりしてしまうので、赤みが増し、酷くなる一方。小児科で薬をもらったものの一向に治る気配がなく、改善されないので漢方を試してみたいとの相談でした。

アトピーではないようですので、入浴方法と軟膏、お茶にて様子をみられるようにおすすめしました。

<入浴方法>

 ★五行草 ・・・浴剤として生薬の五行草(馬歯莧/すべりひゆ)を煎じ、その煎じ液をお風呂に入れたり、患部のシップとして使用します。五行草の清熱解毒作用・抗菌作用・止瀉効能により、湿疹を治めてくれます。

<軟膏>

 ★太乙膏 ・・・ジクジクした部分に良く効きます

 ★紫雲膏 ・・・乾燥している部分に良く効きます

 ★中黄膏 ・・・掻きすぎてしまった部分に良く効きます

<お茶>

 ★どくだみ(十薬) ・・・体の中からの改善のために、どくだみのお茶を少しずつ飲ませてあげてください

その他として気をつけることは、母乳です。お母さんが食べたものが母乳に影響し、それを通して赤ちゃんの体に影響を及ぼしていることが多くあります。刺激物、お菓子、添加物が入ったような加工食品など、それらは控えるようにすることも大切です。

赤ちゃんも痒くて辛いでしょうが、見ているママも辛い乳児湿疹。是非「五行草」「どくだみ(十薬)」「軟膏」にて早くに治してあげてください。

ほっとして

病院の治療から離れ、1年間の漢方薬とのお付き合いの末に、妊娠そして出産された35歳Mさん。

出産してからあれこれと初めてのことに戸惑いながら、でも楽しみながら子育てをしているMさん。

今はいつも横にある小さな我が子の笑顔や泣き顔をまだ夢見るように見つめながら、こうしていられることに毎日幸せを感じ過ごしているうちに、いろんな行事が過ぎていきました。お宮参り、検診、友人達のお祝い訪問・・・。そうこうしているうちに早や3ヶ月が過ぎていました。

そして先日生後100~120日くらいに行われる「お食い初め」のお祝いが終わりホッとしたところ、「やっと一息つけた~!」と体が思ったのか、どーんと疲れが出て、熱が出て、のどが痛くなり、寝込んでしまったのです。

まだ授乳中のMさんは、「西洋薬は飲みたくない!何とか漢方薬で早くに治したい!」との強い思いで、熱もあり、のども痛いはずのMさんが自ら電話をしてこられました。「子供のために」と思うMさんの気持ち・心がけはもうすでに立派な母親そのものでした。

そして漢方薬はこんなママのために、強い味方になってくれるのです。

熱があって疲れがあるので「牛黄清心丸」、のどが痛いので「天津感冒片」や「涼解楽」、うがいのために「板藍茶」など、その症状によって様々対応してくれます。

Mさんも漢方薬を飲んで、たくさん寝て、今まで突っ走ってきた約4ヶ月間の疲れを出し切り、やっと肩の力を抜くことができたようです。次の日には熱は下がり、少しのどの痛みはまだ残るものの、疲れの山場は過ぎたようです。

これから育児は長いものです。初めからあまり頑張り過ぎないようにしてくださいね。初めての我が子だからこそ、知らないうちに頑張ってしまうものですが、そこを何とか、肩の力を抜いて子育てを楽しんでくださいね。これからも応援しています!

ゆきのした

いろんな新芽が出て、春の味覚を楽しめる時期。

柔らかい春の芽や葉は、てんぷらにすると美味しいですよね。「つくし」「タラの芽」「よもぎ」「たけのこ」・・・。何でも新芽はてんぷらにしたら美味しいものです。ついでに「わかさぎ」も今旬ですよね。これもてんぷらが美味しいです!

さて、てんぷらにして美味しいものの1つ、昔の家庭の庭先には必ずと言っていいほど植えられていたもの「ゆきのした」。皆様の庭先にはありますか?

雪の下にあっても葉が枯れないことからその名があるようですが、その葉の形が虎の耳に似ていることから「虎耳草(こじそう)」とも言われています。

味は少しだけ苦味がありますが、それほど癖がなく食すことができます。

しかしなぜ昔の家庭の庭先には植えられていたのでしょうか?

漢方としてはあまり使用しない「ゆきのした」ですが、民間療法として日本でも中国でもよく知られていたからなのです。

働きは、清熱・解毒・涼血の作用があり、湿疹や蕁麻疹、咳嗽には煎じて、中耳炎には葉を絞った汁を、子供のひきつけには生薬の絞り汁を、痔には乾燥させたものを、使用していたようです。

良く知られていたのは「子供のひきつけ」に良いということで、子供のいる家庭の庭先には必ず植えられていたものです。

漢方ではその症状には「甘麦大棗湯」「浄腑湯」「沈香天麻湯」などを使用しますが、その薬にたどり着くまでは「ゆきのした」などの民間療法で症状を防いでいたのでしょうね。

今は観賞用としても植えられることが少なくなった「ゆきのした」。湿疹やひきつけなどの症状がなくても食べても問題ありません。それを日常食べることで、昔の人は、解毒をして自然と健康を保っていたのかもしれません。

昔から伝わる民間療法。それぞれに意味があり、効果もあるものです。スローライフ、スローフードが流行っている現代、今一度昔から伝わるフードに目を向け、その意味と味を噛み締めながら、健康を取り戻すのも良いでしょう。

産後血暈

妊娠そして出産まで、たくさんの山を越え、我が子をやっと手に抱くことができますが、その出産時や産後に養生をいかに行うかによって、その後、体にトラブルが生じるか否かに大きく関わってきます。

無事に出産した人でも出産後3週間は何もしない方が良い、と言われています。もし出産時に何か通常ではなかった場合は、尚更気をつけないとなりません。

また通常だと思っていた出産も、もともとのその人の持つ力が弱いために、体にかなりの負担をかけてしまっていることもあるのです。

34歳Uさん。出産後、ほとんど動けない状態になり、動くと眩暈が起き、冷や汗が出て、気を失うことも度々ありました。産後のことだから今は仕方なく、寝ていればそのうちに治るものだと思っていたのが、2週間、1ヶ月、3ヶ月・・・日が経ってもUさんの症状には変化がありませんでした。

Uさんの場合、出産時に多量出血をしたようですので、もともと気血不足体質だったUさんですので、そこに出血過多が起き、営陰が下降して気随血脱となり、心神が失養し、血暈となってしまったのです。

こんな場合は、西洋医学的に検査をしてもおそらくヘモグロビン値が低いはずですので、それを補給する薬を服用した方が良いでしょう。そして補気補血作用のある漢方薬も飲みながら、体力が回復するのをゆっくりと待つのが良い方法です。

Uさんももっと早い段階に薬の力を借りながら養生していれば良かったのですが、産後血暈の症状が治りきらず3ヶ月以上が経ってしまっていました。やっとの思いで来店されたUさんは、顔面蒼白、冷や汗、淡舌、当に気血不足の象の微細脈でした。

Uさんには「回陽救逆」「益気養血」が必要です。鍼灸治療では「気海」「足三里」「三陰交」などを使用しますが、Uさんはまだ産後100日経っていませんので、鍼灸治療は控えた方が良いのです。

そんなときに強い味方になってくれるのが「漢方薬」です。

婦宝当帰膠」「帰脾錠」「参馬補腎丸」などの力を借りて、回復を計っていきます。

産後は大切な時期です。動けるからといってあまり動きすぎると後々体に響きます。これから体力の要る子育てを何十年もかけてしていかなければなりませんので、元気なママでいなければなりません。そのためにも産後は決して無理をしないようにしなければならない時期です。

Uさんも早くに回復して以前の元気なUさんに戻って欲しいです。3ヶ月間崩れていた体ですので、回復には同じだけの期間が必要でしょう。しかし焦らずにゆっくり治して、元気に過ごせるようになるまで無理をしないようにして欲しいです。パパも産まれた赤ちゃんも元気なママを待っています。私達も少しでもその日が早く近づくように、手助けをしていきます。

嬉しいつわり

「ほんとびっくりしました!ありがとうございます!」

つわりの症状を軽減するための漢方薬と安胎薬をJさんの代わりに取りに来られた旦那様。結婚5年目で初めての妊娠反応に「びっくり!」の一言。

しかし旦那様は、妊娠の陽性反応が出てからどう対処していいのかわからず、オロオロしてばかり。なるべく力仕事はしないように、サポートはするものの仕事に行っている間は何もできないわけで、どうしたものか・・・。

そして喜んでいる余裕もなく、次にやってきたのは「つわり」でした。細くて華奢で身体の強い方ではないJさんですので、つわりの症状もやはり辛いものとなっているのです。もともと食の細いJさんが、つわりのためにもっと食が細くなり、旦那様も見ているのが辛く、しかし何もできずにまたオロオロ・・・。

そんな中、つわりを和らげる漢方薬を1日でも早くに飲ませてあげたい想いで、代わりにお薬を取りに来られたのです。

毎日がオロオロしていて、どうしていいのかわからないことばかりでしょうが、これも『妊娠』という第一歩がやってきたからで、このことでオロオロできる事実があるとことは、とても幸せなことですよね。

昨年の年明け、ご夫婦で漢方薬の扉を叩かれた時は、病院での治療をこのまま続けていくべきなのか、これからどうしたらよいのか、32歳の年齢は若くないのか、・・・といった悩みや不安をたくさん抱え、分かれ道の手前でオロオロされていました。

その頃のオロオロに比べたら、今のオロオロは次元の違うもので楽しい限りです。

多嚢胞性卵巣の症状を持ち、FSH値も高かったJさんにはいくつもの生薬を併せ調合した煎じ薬が処方されていました。煎じ薬は毎朝コトコトと1時間ほど煎じなければならず、手間も時間もかかり根気が必要です。

しかしそれを毎朝1年以上直向に、その効果を信じ、煎じ続けました。もちろんその時の症状や経過に合わせて処方される生薬も少しずつ異なったものとなっていましたが、「煎じ薬」はずっと処方されていましたので、毎日煎じるのは大変なことだったでしょう。

しかしその甲斐がありました!

今は心拍も確認され、一先ず安心です。しかし、赤ちゃんが育っている証拠の「つわり」の症状からは、しばらく解放されることはないでしょう。旦那様もまだオロオロの日々が続くでしょうが、今しばらく「つわり」を和らげる漢方薬にて乗り切ってくださいね。

太ってきた?!

ホルモン治療をしていると、「太ってくる」と良く聞きます。ホルモンを使用することで、体のバランスが崩れる上に、太ってくるなんて最も使用したくないお薬ということになってしまいます。

しかしこれはホルモン剤のためだけで太るのではなく、それを服用することで、生理前症状のようなことが常よりも酷く起こるために過食や偏食になったりすることによることも多くあるのです。従って、全てが全て、ホルモン剤が悪いわけではないということなのです。

体外受精などを行う際には、ホルモン剤を使用します。それにより、起こるであろう症状を予測し、気持ちが不安定になる人には「シベリア人参茶」などを加えたり「シベリア霊芝錠」を必ず加え、なるべくホルモン剤が体に負担をかけないようにフォローをしていきます。

そのことにより、気持ちの安定が得られ、副作用も軽いために、あまり「太ってきた」という話は聞かないような気がします。

またホルモン剤を使用すると、様々な面で気血の流れが悪くなるために「お血」の症状が出てくることが多くあります。

それを改善するために「冠元顆粒」などを使用することで、その様な症状が出ることを回避できるために、「巡りが悪くなり太ってしまう」といった筋書きには当てはまらないのです。

いろんな場面で、活躍してくれる漢方薬。漢方薬で胃腸が元気になり、痩せすぎの人が標準になることがあっても、標準の人や太り気味の人が太りすぎになることはありません。あくまでも漢方薬は、健康体になるための手助けをするものです。

ホルモン剤を使用したことで、体調を崩したり、太ってしまった人は、是非この辺で漢方薬の力を借りて、健康体に戻してください。お手伝いをいたします。

桂皮と桂枝

お菓子でも馴染みのある「シナモン」。「ニッキ」「ニッケイ」とも言い、ケーキや紅茶、京菓子の八ツ橋にも使用されています。これはクスノキ科の「桂」の木の皮を粉にしたものや皮そのままを使用したりします。生薬では「桂皮(肉桂)」として使用しています。

また「桂」の木の若枝は、「桂枝」といい、その働きは皮とは異なります。従って、その違いにより「桂皮」と「桂枝」は使い分けなければなりません。

中医師のK先生。日本に在住されていますが、本土中国の患者様の処方を時々電話にて指示されています。

昨年の夏のこと。

K先生は月経不順の患者様の処方を依頼され、その処方を中国の薬局に指示しました。その煎じ薬の中に、辛温解表の働きのある「桂枝」を入れ、その温通作用により経を通じさせることで月経不順の改善を計りました。

それから1ヵ月後。再度同じ患者様の処方の依頼を受け、前回の処方内容を確認したところ、「桂枝」のはずが「桂皮」として処方されていたことが判明したのです!

この夏の暑い時期に体内を温める働きのある(温裏薬)の「桂皮」を使用していたというのです!

「桂皮」を使用することで、ますます体内が暑くなり、体液が枯れ、余計に月経不順を招くことになります。

K先生は中国の薬局の誤りに即気づき、薬を修正させ、もう1ヶ月間、正しい処方で服用してもらったとのことでした。

たった1つの生薬でも、その量にも寄りますが、間違うことで全く違う作用をしてしまうことがあります。またその働きが正確でも複数の生薬を併せることで少し働きが異なるようになることもあります。どんなお薬でも自分で判断して服用したりしないように気をつけてください。

春の症状

春は五臓では「肝」、五行では「木」ですので、「肝経」に関わる症状が多く、「気」は「木」が上に真っ直ぐ伸びるように、上がりやすくなります。

「肝経」は「血」を蔵したり「血」や「気」を疏泄したり「筋肉」を司ったり「目」に開竅したり「爪」にその状態を現したりします。

従って、「血」に関する症状である「生理不順」「PMS」が出たり、「気」が鬱積したり上がったりすることでイライラしたり憂鬱になったり、「筋肉」はつっぱり、「目」は疲れやすく、「爪」がもろくなったりします。

32歳Sさん。1年前は肩や首が張りすぎて、自分ではそこまで重症とは感じていず、常にそれが普通だと思っていました。時々疲れたときにマッサージに行く程度。しかしなかなかその効果も感じられずにいました。

そんな時、ふと試してみようと入った鍼灸治療院。そこで鍼灸治療後にこんなにも肩や首が軽いものだということを始めて知ったと言われました。それから調整すること週に1回。Sさんは「肝胆経」に関する経絡のバランスが崩れやすいタイプでしたので、それらの経絡を調整していくうちに、だんだんとSさんはPMS持ちであることが分かってきたのです。

今までは生理前に限らずいつも肩や首や全身が張っていたのでわからなったのですが、生理前にその症状がさらに酷くなっているようでした。そして3ヵ月後にはPMSが少し出るくらいまでに改善しました。

それからはPMSの時期だけ鍼灸治療に通うことで快適な生活を送ることができるようになったのです。

しかしもともと「肝胆経」のバランスを崩しやすいSさんのようなタイプは、「肝」の時期の春にはいつもより症状が出やすくなります。Sさんの場合もやはりそうでした。

今日来院されたSさんは、生理前の症状に加えて、旧年度の整理と新年度の新事業の目まぐるしく忙しい仕事、そして春のいたずらも合わさって、肝胆のバランスが乱れ、体の外側が全て緊張し、それに付随する肩の筋肉は奥の方で筋張って、肩回しもスムーズに行かないほどになっていました。

当に「肝気欝滞」の証でした。Sさんはもともと色白で「表」も弱めで「気」が不足気味のタイプであることから、治療は、疏肝理気だけでなく、補気・補血も行うことが大切です。

鍼灸治療では「行間」「三陰交」を主に使用し、少陽のバランスも整えるようにしていきます。漢方薬では「四物湯」か「婦宝当帰膠」、「逍遥散」か「柴胡疎肝散」などを調整し症状を軽減していきます。

Sさんも春を乗り越えれば、あとはまた快適な生活を送ることができるでしょう。今月末にはGWに入ります!それまでに調整し、再び元気なSさんになってGWを楽しめること間違いなしです!

清浄明潔のとき

4月5日は節気の1つ「晴明」です。

4月5日は晴明(せいめい)と言うその節気のひとつの日です。
それは、桜花爛漫、天地万物晴新の気が溢れてくることを意味するそうです。

「晴明」は清浄明潔の略で、気持ちの良い季節という意味です。

節気の「晴明」は、それ以降春本番となり、晴れ渡った空、心地よい風、花々が咲き、気持ちも晴れやかになる季節となる節目なのです。

「晴明」と言えば、何年か前に映画が流行を生んだ「阿部晴明」を思い浮かべますが、それと節気は関係ありません。あの流行り以降(?)、京都の晴明神社はきれいになり、今までの暗くて怪しい神社の趣がなくなっています。

晴明神社には怪しかった時代から、良く当たると言う占い師のおじいさんが居ます。3年ほど前に将来を占ってもらおうと訪ねたことがありましたが、その日は運悪く、そのおじいさんの人生で初めての日で、調子が悪く病院に行ったので急遽休みになったとのこと!縁がなかったものとその後訪ねていませんが、その時におじいさんにもっと違う将来を言われていたら、人生変わっていたかもしれません。

人には、人生の中で何度か転機となる瞬間、言葉、出会い、というものがあります。

その出会いや言葉があったからこそ、ここまでやってこられた、諦めずに進んでこれた、今までと全く違う方向転換ができた、などと言ったことがあるものです。

私達はその大切な時に、「良い転機」を迎えられるよう手や言葉を差し伸べることができる存在でありたい、といつも願っています。

「晴明」のこの日に、今一度、その思いを確認し、今後も手助けの発信をし続けようと思っています。

To know your own child

今日は第9回目の「ひよこママの会」。漢方薬にて体質改善をしながら妊娠し無事出産した「ひよこママ」の集う会です。

いつものように小児科医の橋本加津代先生と小児科で長年活躍されてきた看護師の青山ミワさんが、ひよこママ達の悩みを解消しながら、ためになる話をしてくださいました。

今日対象の赤ちゃんは、月齢5~6ヶ月。首は据わっているけれども、寝返りはもうちょっと!といった時期です。人見知りが始まるのは8ヵ月頃からですが、今日参加してくれた6ヶ月のTくんは、もう人見知りをしていました。人見知りは人を認識する力が身についた証拠です。6ヶ月のTくん、早い成長です!

5ヶ月になるHちゃんのママは、おっぱいの飲む量が少ないのではないか、体重が少ないので成長が遅いのではないか、と心配事をたくさん抱えていました。

そんなママに橋本先生が言われた言葉・・・。

「To know your own child.」

「つまり赤ちゃん一人ひとり、自分の赤ちゃんのタイプを知ることが大切なのです。おっぱいは少な目の方であるとか、こんなときにおっぱいの量が減るとか、・・・そういったことをしっかり把握しておくことが大切です。体重の増え方は、赤ちゃんそれぞれです。みんな同じだけの量のおっぱいを飲んで、同じだけ体重が増えるとすれば、その方が異常です。一人ひとり異なるのが当たり前。
おっぱいを飲む・飲まない、食事を食べる・食べないことよりも、そのときに必要な発達をしているかどうか、を見ることが大切なのです。」

そうなのです!

他の赤ちゃんと比べたりすることよりも、自分の赤ちゃんが自分なりにしっかり育っていっているか、が大切なのです。その時に必要な「発達」については、しっかりチェックすることが大切で、発達の遅れは早急な対処が必要ですが、他の赤ちゃんに比べておっぱいが少ないとか、どれだけ体重が増えたか、といったことはそれほど問題ではないのです。

のんびり構えて、あまり神経質にならずにゆっくりと子育てを楽しんでください。今のこの時は、今しかないのですから。