認知症…涙の手袋

昨日私の人生の師匠の奥様を見舞いました。奥様は80歳近い(定かではありません)年齢です。
かねてから社内研修会には師匠とご一緒され、お好きな美術館にいかれたりして教養を高められ、ご自身も個展を開かれる芸術家でもあります。

しかしつい最近はなんとなく様子がおかしく、とても気になっていました。
師匠は奥様の変化にお気づきになりながらも、何とかしようと奥様に寄り添いながら、現代医学&漢方薬の両方で様子を見てきました。
その夫婦愛には私も心配しながらも、事がことだけにお声もかけられず、そっとしてきました。
しかしとうとう奥様が動けなくなり事態が一変してしまいました。自宅で看護、介護が出来る状況ではなく、好むと好まざるに関わらず入院となってしまいました。

今日は入院生活を見てきました。尋ねると「古村さん?」とにっこり微笑んでくださいました。
2ヶ月前まではしっかりお答えされていましたので、嬉しかったです。
しばらくして「古村さん、手袋頂戴!」と言うのです。奥様の持ち物の中から手袋を見つけ、はめて差し上げました。
安心したように手袋をはめて、「心のメッセージ」のご本を読み出しました。でもお目目はつぶっています。それが私に「大丈夫よ!」とメッセージを投げてくれているようでジーンときました。
奥様は手袋の左手の人差し指と中指が破れているのが気になった様子で、「ここでは(病院)直せないね」と言うのです。
私はその手袋が、どこかで見たような懐かしいものを感じ何となく気になっていました。

帰宅してから師匠からお電話があり「あの手袋は古村さんからいただいたものです。いつも散歩の時ははめていました」と聞かされ、今迄大事に使ってくださっていたのだと感無量でした。青春時代、女性の生き方を学び、「女性の解放なくして社会の発展はない」と教えてくれた奥様が、25年前に差し上げた手袋を、今も大事にはめられて一生懸命生きていられる…。25年の歳月を経て今も大事に思ってくれている奥様の心に、感謝・感動し心の涙が溢れる1日でした。

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