頬を伝う涙 その3

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不妊治療を始めてからご夫婦の関係が悪くなり、危機に直面した方、2人で話し合い危機を乗り越えた方、悲しくも分かれてしまった方。いろいろな方が辛い涙を流されてきました。

特にお2人の気持ちがずれて分かれてしまうケースには私も悲しい想いがします。

Aさん(34歳)は結婚されて6年。最初は2人の時間を楽しもうと3年間避妊してきました。30歳を超える時、ソロソロあかちゃんの事をと考え出しました。でもなかなか授かりません。思い余って不妊専門クリニックの受診をしました。

しかし。その頃からご主人の気持ちに少しずつ変化ができたようです。

比較的遅い帰宅が更に遅くなり、Aさんは待ちくたびれてソファーに横になり朝を迎えることが多くなっていきました。もうタイミングどころではなくなりました。比較的からだが楽になる土、日曜、祝日になっても「疲れている」、「気分が載らない」など拒否が多くなってしまいました。

気持ちのずれ、温度差が出始め、人工授精の話になるともう「そこまでしたくない」と拒絶されてAさんの苦悩が始まりました。Aさんは相談されている時も涙があふれ気持ちの高ぶりが抑えられません。ご主人の気持ちを配慮しなるべく自然体で行くようアドバイスしていました。しかしAさんの気持ちも受け入れてもらえず結局終わりを迎えてしまいました。

Aさんの涙ももう見られませんが、今も涙は枯れていないでしょう。

不妊治療が時として悲劇を産むことになるのは辛いことです。

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このページは、古村滋子が2009年4月13日 14:04に書いたブログ記事です。

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