看護師が?!

医師か助産師しか認められていない「出産時の内診」を看護師に行わせていた疑いで、神奈川県の産婦人科が捜索されました。

この病院は、年間出産数が多く、日本有数であったというのですから、大きくなればなるほど人手不足になり、他のもので対応してしまう現実があるのでしょうか。病院に限らず何でも規模が大きくなるほど末端の管理不足になるのは多々あることですが、この病院では医師が知った上で、指示していたというのですから驚きです。

しかも「他の病院でも行っていることで問題ない」とまでも言っているとのことですから、この問題も「耐震強度偽装事件」の件と同じく、氷山の一角なのでしょうか。

無免許事件は全国であらゆる分野で後を絶ちませんが、「鍼灸治療」を行う人で無免許であることは、あまりありませんが、「あんま・マッサージ」を行う人で無免許であることは、多々あることです。「医療類似行為」を行う人は、国家資格が必要なはずなのですが、民間資格の「カイロプラクティック」「整体」「アロママッサージ」などが、無免許でマッサージを行っているから摘発されることはまずありません。

きっちり管理されているようで、必ずといっていいほど「抜け道」があるのがこの世界なのです。ただ資格があるから「安心で上手である」とは必ずしも言いがたいところがあることも事実ですが・・・。

しかし事故が起こっていないから良いとは限りません。万が一、事故が起こったときに、その保障や対応が、資格を持つ人だと安心なのです。

今回の病院でも、因果関係はあきらかではありませんが、事故が起きています。

「ある女性が看護師や準看護師による陣痛促進剤の投与や子宮口に器具を入れるなどの分娩誘導処置を受け、長女を出産。直後に多量の出血に見舞われ、大学病院に搬送されたが、約2か月後、多臓器不全で死亡した。女性の死亡と助産行為の因果関係はわかっていない。女児は元気に育っている。」(読売新聞より)

後で、「このことが原因だったのでは?!」と思われないためにも、違法行為は止めてほしいものです。

遠い海外からのお問い合わせで漢方を服用し妊娠されたYさんが、ご主人のお仕事の関係でこの秋に日本に転勤されます。日本でお住まいになる場所は、全く初めてのところで知り合いもいないところです。日本で出産予定になりますので、安心できる産婦人科を見つけたいとことですが、こんな事件を聞くと、ますます不安になってしまいますよね。

しかし今回この病院が捜索されたことで、他の病院でも体制の改善がなされていることでしょう。そういう意味では安心できます。帰国後の良い産婦人科病院探しには、私達も手助けいたします。ご安心ください。