一見は良薬?!

今日は月1回行っている不妊の相談会の日でした。

毎回多くの人が遠くからご相談に訪れます。今日も今まではメールでのやり取りにて漢方を続けていた人達が、相談会に足を運んでくださいました。

メールやお電話でのやり取りでも充分に症状や状況は把握できるのですが、やはり「百聞は一見にしかず」とは良く言ったもので、お顔を拝見して改めてわかることが多くあります。

それはこちらサイドのことだけでなく、漢方を飲まれている人サイドでも言えることで、相談に応じている先生や電話の応対をしているスタッフの顔を見ることにより、安心感を得られることと思います。

周期療法を続けているお会いしていない多くの人達は、もし、1回でもお会いできる機会があれば、是非、お会いできれば良いのにな、といつも感じています。

本日来られたCさんも、とても安心され、今まで「諦めかけていたこと」にまた改めて挑戦する意欲が出たと喜んでおられました。

Cさんは今まで内膜症やチョコレート嚢腫があり、腹腔鏡による手術をされ、その後体調がよくなるものと期待していたにも関わらず、ますます体調は悪くなるばかり。治療はどんどんエスカレートし、薬漬けになり、その結果約2年間で出来上がったものはホルモンバランスがすっかり崩れてしまった身体でした。もうダメかもしれない・・・。と行き着いたのが、漢方の道だったのです。

そんな不安いっぱいのCさんでしたので、尚更のことだったかもしれませんが、Cさんにとってはお顔を拝見して話をじっくりすることがとても大切なことだったのです。

Cさんにはホルモン治療などで「陰の気」が不足し、低温期の力が足りなくなったための改善としてのお薬を服用してもらっています。それに加え、「水快宝」を少量調整することにしました。

今回、お顔を拝見したことの「心の安心感」と今回すこし処方が変わった効き目が相乗効果となり、今周期は「陰の気」がますます強くなることでしょう。「陰の気」が質の良い卵を育てます。質の良い卵ができれば、排卵もスムーズになり、高温も安定します。

今回得られたCさんの「心の安心感」が、とても強い味方になることは言うまでもありません。きっと今周期の体温に、その効果が現れてくることでしょう。

治療を受けていることに、何かの「不安」や「憤り」を感じることがあれば、それがプラスになることはありません。自分の中に芽生えた「不安」は必ず、解消して、次のステップに進むことが大切です。これはどんな治療にも言えることです。「心の安心感」を得て初めて、良い治療効果が得られるのです。途中で、確認することなく諦めたりしないようにしてください。明るい未来のために。