結婚5年目、29歳Aさん。昔から生理不順。
2年前より病院にて不妊治療をしているのですが、毎周期同じ事の繰り返し。人工授精も3回行いましたが、良い結果とはならず。体質も改善された感じもなく、遅々として進まないステップに頭を悩ませていました。
やはりこれには「体質改善が必要」と、漢方による治療を試みようと今年に入り、問い合わせをされました。
今まで病院の治療では、なかなか排卵しないために排卵誘発剤を処方され、排卵を促すことで、高温期そして生理を起こすようなものでした。
Aさんは「にきびが出やすい」「やや毛深い」などの症状より、「多嚢胞卵巣症候群」であることが把握できました。
Aさんは2年間も排卵誘発剤などによる治療により、月経周期を整えていたために、それを止めると生理が来なくなるのではないか、と心配されていました。確かに止めてすぐの次の周期は、少し卵胞期が長くなるでしょうが、徐々に改善していくのが通常です。
そこで、Aさんには卵胞期に「シベリア霊芝錠」と「杞菊地黄丸」を処方しました。
卵胞期は通常であれば9日間。
予想通り、Aさんの卵胞期は14日たっても高温期にはなりませんでした。
Aさんから「ちゃんと排卵するのでしょうか。高温期になるのでしょうか。」と心配の声が届きましたが、「心配しないで。」とそのまま卵胞期の薬を続けて処方しました。
そして20日目、「高温期になりました」との連絡がAさんより入りました。
Aさんは、自力で排卵できた感動とともに、やっと1歩ステップを踏み出すことができたことに喜びを隠せない様子でした。
これからどんどん1歩1歩ステップを踏んで行きましょう。