胃を整えた結果

「胃」は「後天の気」を生み出すところ。

その「胃」を巡る経絡である「胃経」がしっかりと働いていないと、「後天の気」が存在する「腎経」も弱ってしまいます。

「腎経が弱る」ということは、「胎児(卵胞)を育てる力が弱い」ということにも繋がります。

では、その「腎経を元気にする」と「胎児(卵胞)を育てる力もついてくる」ということになります。

33歳Cさん。胃が弱い体質で、常に「胃が重い」「食べたくても食べられない」「空腹感を感じない」症状をお持ちでした。

昨年3月より、「六君子湯」と「補中益気湯」をベースに、時折「加味逍遙散」を使用しながら、胃の働きが良くなるように調整していきました。

途中、Cさんは「不妊」の相談もされていましたが、まずは「胃を強めて体調を整えること」体質改善から始めていきました。

そして、本日Cさんより電話が入りました。

妊娠検査薬にて陽性反応が出たとのこと!

「今までの薬を服用してもよいか」とのご質問でした。

六君子湯」は妊娠中も胃の弱い方には服用をおススメしている漢方薬のため、量を調整したうえで、続けての服用を指導しました。

胃の弱い方は、悪阻などの症状も出やすいですので、妊娠中も安心して服用できる漢方薬があると、心強いものです!

自然の流れの決断

49歳Kさん。3年前に下腹に何かコリッとするものがあるので気になり、婦人科の検診に行かれました。

結果、下腹のコリッとしたものの正体は、「5cm近くの卵巣嚢腫」であることがわかり、さらに子宮後部の外側に10cm近くの子宮筋腫が発見されました。

それらによる自覚症状は、多少仙骨部分がダルイ感じがすることと、少し人よりも尿の回数が多いことのみで、子宮筋腫も外側にあるために生理痛が酷いことや経血が多いこともないために、そのまま経過をみることになりました。

あと2、3年もすれば閉経となり、子宮筋腫は小さくなる可能性はあるのですが、卵巣嚢腫に関しては、そうとは限らず、それが「良性」なのか「悪性」なのかは開けて診て見ないとわかないこともあり、婦人科医によれば、「できれば取った方が良い」と言われ続けていました。

しかしKさんは開腹だけはしたくなかったために、その決断を先延ばしにし、経過観察の検査を続けていました。

昨年末に検査に行ったときのこと。

どちらも大きさは変わらずにKさんの子宮と卵巣にそれらは存在していました。大きさはほとんど変わらないと言えども少しずつではあるけれども大きくはなっていることもあり、またしても婦人科医は「取ること」をススメました。

Yさんは「何とか開腹しないで取る方法はないか」「できるだけ身体にメスを入れる部分は小さくしたい」と問いかけたところ、「腹腔鏡による手術も選択肢としてはあります」との返事。

「腹腔鏡かぁ・・・」

と思っていたところへ、偶然身近な友人からYさんの住む京都で「腹腔鏡による手術を行ってくれる名医が居る」との情報が舞い込んで来ました。

その友人は子宮の外側に25cmもの筋腫があり、その病院にて手術をし、結果としては開腹手術になりましたが、手術の痕も美しく、退院1週間後にはプールで泳いでいたほど身体に負担の少ない手術だったようです。

その情報が必要なときに自然とYさんのものに舞い込んでき、自然な流れでその病院で来月に手術をされることになりました。

全てがタイミングよく、今まで抵抗のあった「手術」を受け入れることができたのも、自然の流れだったからでしょう。

情報を集めるときには、よく「アンテナをはる」と言います。

人は何かを必要とするときに、知らず知らずのうちにある高い周波数を発しているようです。その結果、「必要な時」に、「必要な情報」、「必要な人」に出会えるようになっているようです。

もし悩んでいることなどがあれば、是非、信号を送ってみてください。きっと良い情報に出会えるはずです。

あの頃に気づいていれば

21歳から生理不順の治療のために婦人科に通い、ホルモン治療にて生理を起こしていた33歳Yさん。昨年の春まで約10年間ホルモン治療をされていました。

「ホルモン剤の力を借りないと生理が来ないものだ」と思い続けてきたYさんは、ホルモン剤を止めることが怖くて、今まで止められずにいました。

それが何かのきっかけにより、「これではいけない」と昨年の春より漢方のみの治療に切り替え、今では基礎体温表としては不安定ではあるけれども毎月生理が来るようになりました。

10年ほど前にホルモン治療を始めたのは「ホルモンバランスが崩れていたから」だったのですが、その背景に「拒食症」があったことが先日Yさんが若い頃の話をされた時に知りました。

156cmの身長があった高校生の頃、「体重が増えること」に「極度の嫌悪感」を持ち、たった100gでも増えていれば、自分が許せず、結果として「食べることへの恐怖感」を感じると共に、「体重が減ること」への「満足感」を感じていたようです。

当然のことながら、どんどん痩せていき、40kgを切り、36kgほどしか体重がなかったと言います。その頃より3年間生理がなく、そのままそのことに何の疑問も持たずに過ごしていたのです。洋服は何でも着ることができるし、太っている人を見ては優越感に浸っていたようです。

20歳を過ぎた頃、生理がないことにそろそろ不安を抱き、婦人科に通うようになったのが21歳。それ以来ホルモン漬の生活が始まりました。

もし、21歳の時に自分が極度に痩せていることの方に気づき、せめて40kgにでも体重が戻れば、生理も自力で戻ってきたはずです。

Yさんが通い始めたその頃の婦人科の病院は、Yさんにその「本来の問題点」については全く指導されなかったようです。「病人」を診るのではなく、「病気」しか診ていなかったのです。その結果「病気」の治療、つまり「ホルモンバランスを薬で整える治療」しかされなかったのです。

今では患者の方が知識を持っているほど様々な情報が溢れていますが、Yさんが21歳の頃はそれほど情報が溢れていなかったのでしょうか。確かに11年前の阪神淡路大震災が起こるまでは携帯電話もPCもこれほどまでに普及していませんでした。

しかし、あの頃に気づいていれば、不妊で悩む今のYさんはなかったことでしょう。

初喜び!

当店の「初喜び」となったのは、36歳Yさん。

先週で7週目の妊娠で、赤ちゃんの心拍が確認されたとの報告を受けました。

おめでとうございます!

Yさんは、2人目をご希望でした。1人目は何の問題もなく3年前に出産されたので、2人目もすぐに出来ると思ったのが、なかなかできないために、昨年11月に相談票により問い合わせをされました。

35歳頃より経血の量が少なくなり、生理前症候群で頭痛に悩まされるようになったというYさんは、1人目を産んだ3年前と比べると、かなり身体が変わってきていることを実感されていました。

35歳は東洋医学で言えば、女性の曲がり角の歳。何かと今まで通りにはいかない部分が出てくる時期です。

Yさんの場合は、「子宮内膜が薄いこと」「黄体機能不全傾向にあること」が挙げられます。「婦宝当帰膠」をベースとして「杞菊地黄丸」や「参茸補血丸」を、生理前には「星火逍遥丸」をお勧めしました。

そしてたった1周期の漢方の服用で、今まで排卵後の高温期への立ち上がりが階段状だったのが、スムーズに行き、それは排卵がスムーズに行ったことを意味しますし、高温期も安定していたということは質の良い卵が育ったことを意味するようにまで改善し、その結果、今回の妊娠へと繋がったのです。

漢方薬は「ゆっくり」「長く」というイメージがありますが、Yさんの様にかなりスピーディーな結果が出ることもあります。

早めの改善策がYさんの身体にぴったりと合った結果です。なかなか良い結果が得られない人は、早くに自分にぴったりのものを探し当ててください。「幸運の鍵を見つける」のも「その鍵で幸運への扉を開ける」のも全てご自分次第なのです。

貧血に隠された病

「貧血」といえば「か弱い女性の代名詞」のようなイメージがあります。

しかし、その裏に隠された病は意外と大きいものがあることを知っておいてください。

「貧血」とは、ヘモグロビンが成人男性であれば13g/dl以下、成人女性であれば12g/dl以下(妊婦は11g/dl以下)、である状態を言います。

日本では、その症状の約70%が「鉄欠乏症貧血」で次いで約20%が「続発性貧血」です。

それらは、小球性貧血から分類されるもので、血清フェリチンが低下している場合を「鉄欠乏症貧血」といい、血清フェリチンは低下していないけれども血清鉄が低下している場合に「続発性貧血」と分類されます。

残りの10%は先天性のものや過度の出血、白血病、多発性骨髄腫、腎疾患、再生不良性貧血などの原因に寄るものですので、血液検査などで容易に原因が発見できる部類のものです。

注意したいのは「続発性貧血」の場合です。

原因は、「慢性炎症」「感染」「腫瘍」があることですが、「炎症」「腫瘍」に関してはどこで起こっているのか、自覚症状がない場合は発見しにくいためにわかりにくく、見落とされてしまうことが多くあります。

45歳Kさん。いつも気を使い過ぎのKさんは、もともと十二指腸潰瘍持ち。昨年に入ってからどうも胃の調子が悪く、お薬を服用しても一向に調子が良くなりませんでした。

春が訪れた時、突然トイレで倒れてしまいました。検査結果では「貧血」の診断。しかし胃カメラで調べても潰瘍の形跡はあるもののその時点で貧血になるほどの症状ではなく、結局原因は不明。

そして秋。極度の腹痛になり、病院へ。結果は、「盲腸炎」でした。かなり腫れていたようでもう少しで炎症が広がり危なかったとか。手術により、盲腸を切除しました。思い起こせば2年前に盲腸炎にて救急で運ばれたことがあり、その時は薬で散らすことで処置が終わっていたのですが、それが2年掛けてこのような状態になってしまっていたのです。

その後、原因不明の「貧血」「胃のムカツキ」はなくなったようです。

32歳Cさん。緊張すると、血の気が引き、めまいを感じることがしばしば。

いつも血液検査では、「貧血気味」で検査結果の欄には「*」印が付いていました。それ以外の症状はなく、生活上問題はなかったために、あまり気にせずに過ごしていました。

ところが、たまたま不妊の検査をしに初めて婦人科を訪れた時に「子宮筋腫」が見つかり、それが「貧血」の原因であることが判明しました。

Kさんの盲腸炎、Cさんの子宮筋腫はどちらもそこに自覚症状がなかったために、早期に原因究明に至らなかった例です。しかし、「貧血であること」を追求していればもっと早くに原因に辿り着けたかもしれません。

単なる「貧血」と思わずに、どこかに潜む原因を必ず見つけるようにしてください。

月経期の働き

「月経期」は不要となったものを排泄する時期です。「生理」が来て、リフレッシュし、また新たに必要となるものを作っていくのです。

ところが、その「生理」により排泄されるはずの不必要な「内膜」や「血」が完全に排泄されずに体の中に残ってしまうと、「お血(おけつ)」という血が滞った状態で血の巡りが悪い状態が生じてしまいます。

「お血」は「生理痛」や「子宮内膜症」などさまざまな病気を引き起こす原因となるものです。さらに、その「お血」に「痰湿」が加わると、「カンジタ」などの「感染症」にかかりやすくなったりします。

そうならないためにも「月経期」には気血の巡りをよくするようにし、「お血」が生じないようにすることが大切です。

「子宮内膜症」と「酷い生理痛」「冷え性」があった36歳のIさん。ご結婚7年目。

もともと「不妊」の相談で来店されましたが、「気血の巡りの悪さ」による「酷い生理痛」と「冷え性」を改善しないことには「周期療法」のスタートに立てないために、まずはそれらの体質を改善するような漢方薬が始まりました。

婦宝当帰膠」、「参茸補血丸」、「冠元顆粒」、そして生理中には「田七人参」を服用することを中心に、周期ごとにその都度症状に合わせて少しずつ漢方薬も変えていきました。

そして3周期目には、生理中に今までなら痛み止めが離せなかったくらいだった「生理痛」から開放され、4周期目には今まで低温期が36度なかったのが36度を越すようにまで改善されたのです。

また、経血に血塊が混じっていたものが随分少なくなり、以前ほど冷えも感じなくなってきたのです。

「気血の巡り」が良くなり、体温も上がり、身体の底力もついてきたので、5周期目の今年より「周期療法」を始めています。

年が変わって始めた新しいこと。

何だか区切りが良くて、良い結果に結びつきそうです。

宇宙の鍵

新年あけましておめでとうございます。

年初めに近くのお寺のご住職より良い話を聞きました。

「願い事が叶う祈り方」について。

人が思っている「気持ち」や「心」は宇宙に放たれ、反復し、どんどんとその「思い」が膨らみ、確固としたものになるのです。

しかしその繰り返される「思い」は、その裏に潜む「本音」であるというのです。

例えば「お金持ちになれますように」と祈れば、その「真実」「本音」は「お金持ちではないということ」で、そのことが宇宙に放たれ、反復され、ますます「お金がない」ことになるというのです。

「病気が治りますように」と祈れば、「病気が治らなくて困っている」という「本音」が反復され、結局病気が治らないことになるのです。

では、どのように祈れば良いのでしょうか。

「お金は今で十分です。ありがとうございます。」「病気がこの程度で良かったです。ここまで治ってありがとうございます。」と感謝すること。

そうすれば「お金が十分である」という「本音」が反復され「十分なこと」が返ってくるし、「病気が治って良かった」ということが返ってくるのです。

この「感謝すること」が願いを叶えてくれる「宇宙の鍵」となると教えられました。

わかりやすい話です。

人はどうしても自分中心に物事を考えてしまいがちです。自分中心に考えてしまうからこそ「~でありますように!」「~になれますように!」と願ってしまうのです。

「~であることに感謝します」と祈れば、「~であること」が自分に返ってきて実現される・・・!

初詣に行かれるときには、是非この「宇宙の鍵」を使ってお祈りをしてださい。

きっと新年、「願い」が叶うでしょう。