婦人科医の独り言
婦人科医が不妊治療にやってきた37歳のAさんに、診察室で懇々と話をしていました。
「旦那さんと将来のことを良く考えて、どう生きていくかの将来設計をしてください。」
なぜ、そのようなことを婦人科医がAさんに言ったのか・・・。
それはその婦人科医の経験上、37歳くらいの年齢になって一生懸命に不妊の治療を行い、やっと妊娠できた40歳。その不妊治療を受けていたご夫婦が2人の考えを語ったとき、
「子供なんて要らなかった」
という結論に達したことが多いからなのです。
つまり、せっかく「子供ができること」の目標に向かって婦人科医も自分なりに最高の治療を施した結果がこういうことであれば、患者さんが負担する治療費も掛かる上に、今までやってきたことが、無駄になってしまうことがありうるからなのです。
不妊治療を受ける前に、自分達の様々な将来像を描いてください。
☆不妊治療を受け、子供が出来た自分達の将来
☆不妊治療を受けたけれども、授からなかった将来
☆不妊治療を受けずに、授からなかった将来
それぞれ自分達の年齢別にその将来像を描き、「本当に自分達の目指している『よろこび』とは一体何なのか」、を今一度自分に問いかけることも大切ではないでしょうか。