乳児湿疹

今日は漢方の周期療法にて妊娠・出産されたママとその赤ちゃんの集まりの「ひよこママの会」の第4回目の日でした。今年はこれで終わりで、第5回は来年暖かくなってからの開催予定です。

今日もひよこママ達の「心配事」や「この時期の発育」など様々なことを小児科の橋本加津代先生にご指導いただきました。

その中で、今日は冬に多い「乳児湿疹」について紹介します。

秋から冬にかけては、空気がとても乾燥する季節です。

この季節を初めて迎える赤ちゃんのお肌は、その乾燥した空気に敏感に反応して「湿疹」や「かさつき」が出やすくなります。

それは、今までお母さんのお腹の中で過ごしていたときは、「脂肪」に包まれていたのが、初めての「乾燥期」には、お腹の脂肪に包まれていたときよりも脂肪分が足りなくなるために、「湿疹」が出やすくなるのだそうです。

湿疹に赤味がなくてカサカサしているものであれば、保湿剤をお肌に補ってあげると良いということです。その保湿剤は、ワセリンなど口に入っても大丈夫なようなものをお使いください。

漢方薬では、症状に合わせて「紫雲膏」や「タイツコウ軟膏」、「瑞花露」などがおすすめです。

それらの保湿剤を塗るタイミングは、吸収が良い「お風呂あがり」が一番良いです。

また、湿疹が「治ってはまた出る」の繰り返しで心配だということに関しては、「治る」ということが大切で「治る」時期があれば心配なく、そのうち治まりきれいになってくる、ということです。

これからの時期は、インフルエンザも心配ですが、飛沫感染するウィルスですので、なるべくうつるような場所に連れていかないように気をつけてください。

赤ちゃんにとって初めて迎える「冬」は、少し厳しいものですが、全てが「学習」で、今後強く生きていくためのものなのです。ママ達もどんと構えて、あまり心配せずに育ててください。

第4回ひよこママの会

☆ 12月7日(水) 13:30~15:30 ☆
<<「第3回ひよこママの会」からの伝言>>
<小児科受診のポイント>
熱や咳、下痢があっても子供が遊ぼうとする元気があれば、病気はそれほど重くない、と判断してよし!常と異なる症状や顔色を見せたときに、注意!
「おしっこ」:尿路感染症を起こしているときもあるので、検尿は大切。
「ウンチ」:ウンチの状態でウィルス性のものなのか、細菌性のものなのかがわかるので、ウンチを持っていくこと! → 抗生物質が必要なのか、が判断できる大切なものです。
★★★今回のお子様の月齢は3~12ヶ月です。★★★
<確認行動が始まる>
1歳までおもちゃを舐めて確認する。第2、3の目が「手」と「口」である。1歳になると「ハイッ」と言って物を渡す。
スリッパも舐める → 「ダメ」と言う → 余計にしたくなる
<母乳について>
母乳だけで良いか?果汁や白湯は飲ませたら良いか? → 別に気にしなくても良い。離乳食までに母乳以外のものが1回でも口に入ったら良い。
<目にゴミが入る>
目にゴミが入り易いのだがどうしたら良いか? → 精製水で洗い流す。基本的には自分で涙を出して出すもの。気になって痛がる、目やに(バイ菌)などがあれば注意しないといけないが、それ以外は涙で流すので気にしなくても良い。
<股関節について>
3か月受診で股関節が固い、と言われた。 → 股関節脱臼の危険性がある場合は、左右差があるはず。左右差がなければ大丈夫。
<寝かせ方について>
抱っこしないと寝ないのですが、どうしたら良いか? → 上向きは不安。クッションなどで体の横を固める。体の横に何かがあり、包まれているような感じだと安心する。お尻が上がるようにお尻の下にクッションなどを入れる。
お母さんが「どうしたの?」「なんで???」となると、お母さんの不安が赤ちゃんに伝わる。お母さんは「どんどん泣きなさい」と構えていること。
<子供の着るもの>
子供はよく動くので、薄着で良い。動くことで手足が温まるもの。
<手足の皮が剥ける>
ハイハイする。手足の皮が剥ける。脱皮と同じで大丈夫!
<乳児湿疹>
湿疹が出て、頭や耳を良く掻く。
この世界に産まれて初めての冬は、顔に湿疹ができやすい。お母さんのお腹の中に居るときは脂肪に包まれているために、初めての乾燥期(冬)には脂肪分が足りなくて湿疹がでやすい。
赤味がなくてカサカサ → 保湿剤:ワセリン系で口に入っても大丈夫なもの。お風呂上りがOK!
湿疹も「塗っては治る」の「治る」があれば、大丈夫!治る力があることを意味するので良い。
<成長曲線について>
成長曲線のカーブが同じであれば、低くても大丈夫。
<インフルエンザの予防について>
インフルエンザは高熱が出る(2005年改訂)。A型が流行りやすい。ワクチンは「ソ連型」「香港型が2つ」で3つの型の混合ワクチン。
予防対策としては、インフルエンザは飛沫感染のために、赤ちゃんをうつるようなところに連れて行かないようにすること。