お腹が冷えて

ここ最近、ようやく「冬」の言葉が似合うような気候になってきました。

そんな中、妊娠6ヶ月を迎えるFさんが「逆子」になってしまったとの報告を受けました。

以前も31週目で「逆子」になったことを紹介したときにも記したように、「逆子」になるのは「お腹が冷えていること」が原因なのです。「お腹が冷えて」赤ちゃんが居心地が悪くなので、ひっくり返ってしまうのです。ですので「お腹を温めて」あげれば、居心地がよくなり「逆子」が治ります。

じゃあ、「お腹をカイロなどでどんどん温めればよいのか」と言ったらそうではなく、「お腹を温めるツボ」を温めるのです。

まずは有名な右の「至陰(しいん)」に温灸をします。(熱いお灸ではありません!)ここは足の小指の先のツボになります。この温灸により、下腹部全体(少腹と小腹)を温めていることになります。

次に「腰圧痛点(こしあっつうてん)」に温灸をします。腰の反対にはお腹があります。腰の部分の圧痛点(コリの反応点)を温灸にて緩めることで、お腹を温め、突っ張っている部分を和らげることができます。

それらのツボを温めて、お腹の環境をよくすることで、温灸をしている最中に「ゴソゴソ」っと赤ちゃんが戻る場合もよくあります。その場でなくても、その日の晩に「あ、動いてる!」と感じることも多くあります。

ただし、医師が手でやっても元に戻らない場合、赤ちゃんの状態を現す脈が「苦しんでいる脈」をしているはずです。その場合は、その他に何かの原因があって、赤ちゃんが逆さを向いている証拠で、こういう状態であれば、「逆子」は戻らないでしょう。

そうならないように、季節柄、お腹を冷やさないように、また「至陰」や「三陰交」などのツボのある足も冷やさないように気をつけてください。