子宮筋腫の新治療法

最近「子宮内膜症」や「子宮筋腫がある」と言われる女性が多くなってきているように思われます。これは、晩婚社会、晩産社会の現れでしょうか?それとも食生活でしょうか?

「子宮筋腫」とは、良性の腫瘍が子宮壁の内側、壁の中もしくは外側にできて、特に内側にできた場合は、月経過多などの症状が出て、時に過度の貧血に陥ったりし、生活に支障を来たします。

今までは、このように出来た腫瘍は、手術にて摘出するのが一般的でした。どんな小さな手術にしても「体を切る」ということは、体に負担がかかります。

そこで最近は、薬により腫瘍に栄養が行かないようにし、腫瘍を縮小させたり、腫瘍に超音波を当てて治療をする方法が取られ、体に負担の少ないようにする新治療法が行われてきています。

薬による治療法が「子宮動脈塞栓術(UAE)」といい、超音波による治療法が「MRガイド下集束超音波手術(FUS)」といいます。

それらの治療法は、体への負担が少なく治療時間も短いために、時間のない人にはかなり助かる治療法であると言えます。

ただ、今のところ、保険が適用されないために、それぞれ何十万もの治療費が掛かってしまいます。また、この治療法が「妊娠を希望する人の体」にどの様な影響があるのかも今のところわかっていません。

まだまだ課題の残る「新治療法」ですが、体を切らずに治す方法は画期的です。「体を切る」ことで、「体に負担がかかる」というだけでなく、東洋医学でいう「経絡(けいらく)」を寸断してしまうことになります。切った部分は、見かけ上はくっつきますが、経絡は寸断されたままになってしまいます。つまりその経絡の「流れ」が悪くなってしまうわけです。

なるべく切らないでいけるものであれば、大切な経絡は切らないでいてほしいです。「流れ」を寸断すると、今まで通りにはいかなくなってしまいます。