にきびと脾経のお灸

33歳Yさん。青春時代に「にきび」で悩まされることがなかったのに、25歳を過ぎたくらいから顔全体に出る「にきび」に悩まされるようになりました。

出産後に体質が変わり、そのようになることがありますが、Yさんの場合は結婚前からのようですので、何らかのことがYさんの体質を変えてしまったことが原因のようです。(出産後に体質が変わった結果、出てきた症状は原因がわかりやすいですので、是非早めにご相談ください。)

ではその「何らかのこと」とは一体何だったのでしょうか?

Yさんには見覚えがないようですのではっきりとは言い難いのですが、東洋医学的に言えば、「脾経」の「運化作用」が衰えた結果、血の流れが悪くなり、悪いものが溜まりやすい体質になってしまったと考えられます。

また、五行の表に当てはめると、母である「脾経」が衰えると、その子である「肺経」も弱ってしまい、その「肺経」の症状の現れるところの「皮膚」に「にきび」という症状が出たのでしょう。

Yさんの「脾経」はペコペコして力がありません。Yさんの場合は、「にきび」をまず根本から治すには、「脾経」を強めることが大切です。ただ皮膚表面の「にきび」の部分は、「熱」を持っているので熱を冷まさないとなりません。

従って、Yさんに行った治療は2点です。

 ☆「黄柏」「黄連」などの入った煎じ薬を服用してもらうこと

 ☆「脾経」の「三陰交」に毎日お灸をしてもらうこと

以上の2点を行ってもらい2ヶ月目。

「脾経」に力が出てくると同時に、顔のお肌の赤みもなくなり、酷かったほっぺたの真ん中以外は「にきび」のない白い肌が見え始めてきました。

以前のようなツルツルのお肌を取り戻せる日は近いです!もう少し続けて行きましょう!