高温期の出血

高温期の出血には気をつけてください。

「出血」と言っても「鮮血」ではなく「少し茶色い血」の出血です。

高温期で「出血したから生理になったので月経期の薬をください」と言われる人がおられます。もちろん、月経が始まったのであればその薬で良いのですが、「茶色いもの」であれば、それは「着床出血」であるかも知れませんので、月経期のお薬を服用してもらっては大変です。

せっかく着床しかけているのに、それを「きれいに流してしまおう」とする月経期の薬を飲むわけですから、大変です!

お薬を飲まれる際にはその「出血」がどの様なものなのか、しっかり把握してからお飲みください。

今まで流産を3回繰り返されて、今月うっすらと陽性反応が出られたAさんは、高温期後半に少し出血したために確認せずに、月経期のお薬の「冠元顆粒」と「爽月宝」を服用されていました。

そのためだけではありませんが、今まだ高温期は続いているものの胎嚢はあるけれども中身がまだしっかりと見えず心音も聞こえない状態です。残念ながらそのまま育たないかも知れません。

もともと「不育症」でいらっしゃるAさんは、特に着床してからが問題で、充分に気をつけてもらいたいのです。こういった人はしっかりご自身の体調をチェックし、せっかくの着床を無駄にしないように心掛けてください。