不妊治療の治療費

高度医療の「不妊治療」は、健康保険が適用されない自由診療のため、治療費の負担は重いものです。

今までなす術もなく、子供が授からなかった夫婦にとっては、希望の医療と言えますが、やはり、治療費の負担が気になるところでもあり、本当に自分にとってこの医療が必要なのか、不安な面もあるでしょう。

そんな方に嬉しい情報をお知らせします。

最近は、ホームページを通して、治療費の明細や治療実績を公開する不妊医療専門の医療機関が増えています。また昨年には、全国の14施設が「治療の質の確保」や「患者の満足度の向上」を目指して、「日本生殖補助医療標準化機関(JISART)」を結成したように、どんどん「不妊治療」を支援する質の良いシステムが作られつつあります。

これらの情報を元に、早くに「自分に合った医療」と「クリニック」に巡り合ってください。クリニックによって、治療内容や受診期間にかなりの差があり、必然的にそれにかかる費用もjかなりの差が生じてきます。

現在「不妊治療」を受けられている方も、今一度、「治療について」見直されてはいかがでしょうか。

もちろん、高度医療の「不妊治療」だけでなく、漢方による「不妊治療」にもかなりの差があります。

漢方に関しては、しっかり夫婦の体質を中医弁証論に基づいて把握し、処方してくれるところをオススメします。体の変化を聞かずに何周期も同じ処方をするようなところはオススメできません。体はどんどん変化していくものです。その変化に合わせて処方を変えてくれるようなところを見つけてください。

どちらにせよ、「体の変化をしっかり確かめてくれる」クリニックや漢方薬店に巡り合ってください。

漢方薬の飲み方

周期療法をされているAさん。

せっかく周期に合わせてお薬を処方されているのに、お薬の飲み方に少し間違いがありました。

* 朝、お薬を飲む前にまずは、モーニングコーヒーを。

* 最近暑くなってきたので、お薬は冷たいお水で。

* 煎じパックも少し冷やして。

このような方法で漢方薬を服用されていては、効くお薬も半分くらいしか効き目がないものです。

基本的に、漢方薬は「~湯」と記されているように、煎じて服用するので温かいものです。従って、漢方薬は、例え錠剤やエキス剤であっても、お湯で服用していただくのが一番です。溶かして服用する場合も、お湯で溶かすのが良いです。

暑い時期だからといって、決して冷やしたりして飲まないようにしてください。せっかくのお薬が台無しです。

また、口直しのためにコーヒーを飲むということも避けてください。コーヒーのような性質の強い飲み物は、それ自身も薬効の作用があるために、漢方薬の薬効を阻害することもあるかもしれません。

例えば、「冷え性」で、「暖める作用のある漢方薬」を飲んでいるのに、「コーヒーを飲む」ことは、「反対の作用」になっています。

せっかくお薬を飲むのですから、その性質を良く知り、自分自身の生活を振り返り、体が悪くなるような間違った生活習慣の改善も是非心がけるようにしてください。