日本不妊カウンセリング学会

先週末の土曜と日曜の2日間にわたり、第16回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーターの養成講座が東京でありました。

この養成講座には600名を超える参加者があり、医師、看護職、心理士、薬剤師など様々な医療関係者が、不妊患者が求める「生殖医療を担うヘルスケアプロフェッショナル」となるために、受講していました。

「日本不妊カウンセリング学会」は、2002年にNPO法人化によって、不妊カップルだけでなく広く社会からその活動を期待されることになりました。

不妊治療は、100年以上の長い歴史があるわけですが、その治療法はその考え方も歴史とともに変わり、不妊カップルが適切な治療法を選択するには容易なことではありません。

体外で卵を操作する不妊治療を高度生殖医療(ART)と呼ばれますが、この医療は27年前に始まったばかりの歴史の浅いものですが、急速に進歩し、数多くの不妊カップルが恩恵を受けました。しかし、反対にそこまで努力しても我が子が抱けないカップルも多く生み出した、と国際医療技術研究所の荒木氏は言われています。

不妊カップルは、医療に伴う苦痛、周りからの期待の圧力、自分が作り出す圧力など様々なストレスを抱えているものです。

それらのストレスを少しでも緩和し、否定的な自己認知を良い方向に変え、治療をなるべくストレスレスの状態にて受けられるようにすることが、我々「不妊カウンセラー」が求められていることです。

この会場で受講する医療関係者は、より良き治療家として成長するために、今後も何回か開催される講座に参加する予定です。

多くの方々の悩みを聞き、少しでもストレスを解消し、良い心理状態で治療を受けてもらえるようになりたいと思っている仲間が集まっていると思えば、とても心強く、嬉しさが込み上げてきました。