妊娠中の心がけ

ほとんど同時期に妊娠されたおふたり。

お一人は、食べ悪阻。もうお一人は、食べられない方の悪阻。

「食べ悪阻」はお腹が空くと貧血のような症状が出て、ふらつき、ムカムカするためにお腹が空くとすぐに何かをお腹に入れないとならない状態になります。初期の頃はそれほど体重は増えないので安心して食べてばかりでした。

安定期を過ぎてから、徐々に体重が増え始め、「赤ちゃんの分だから・・・」と安心して、初期の頃に癖がついた「食べること」を続けていたために、体重がどんどん増えていく一方。

妊娠後期にはだるさが増し、むくみも出てきて、やる気も出ず、ぐったり・・・。

出産は予定日より3日遅れ。「羊水」が少なかったために1ヶ月間赤ちゃんは病院に検査入院していました。母親は病院まで母乳を届ける毎日。そんなことだから産後の養生も出来ずに赤ちゃんが退院後、母親はホッとした途端に貧血で倒れてしまいました。

一方、「食べられない悪阻」の方は安定期まで動けず、ムカムカ続き。

しかし、安定期に入ったら元気になり、仕事にも復帰し、休日には時間のあるときは2~3時間くらい歩き、運動をして赤ちゃん分以上は体重が増えないように運動をしていました。

妊娠後期にも元気でむくみなど全く出ず、出産5日前まで働いておられました。

出産も予定日通り。母子共に元気で問題なく過ごされています。

このおふたりの例でも言えるように、出産までの養生が産前産後の母体に与える影響がかなり違ってきます。妊娠されても安心せずに、元気な赤ちゃんと元気な母体のためにも安定期後は無理なく動き、体重はあまり増やさないように気をつけてください。