胆石症の漢方

52歳のTさんは入院されたのをきっかけに、胆石があることがわかりました。

大きいものは2センチ近く、数も5~6個とのことで、右腹部に鈍痛がありましたが、病院ではしばらく様子を見ましょうとのことでした。それでも心配になり相談に来られました。

体格はやや肥満傾向で、脂肪肝があり、胆石の痛みの改善に加え、少しでもダイエットを考え、<防風通聖散>や、<大柴胡湯>をお使いいただきました。

またお茶は<裏白樫>や<金銭草>に変えていただきました。飲み始めてからは鈍痛が軽減しはじめ、3ヵ月後の検査では胆汁の流れがよくなっているとの診断結果を報告いただきました。

大きい胆石が小さくなるか否かは不明ですが、自覚症状がなくなり、このまま続けていただくことでよい結果が出るものと思っています。

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胆嚢腺筋症

あまり聞くことのない疾患ですが、胆嚢壁の肥厚を特徴とする良性の病変で、悪性の場合は胆嚢ガンと診断されます。自覚症状は少なく、エコーやMRI検査で見つかるようです。

48歳の男性Fさんは精密検査で胆嚢腺筋症と診断され相談に来られました。自覚的には食後に右腹部の違和感があり、時に下痢になるとのこと。これらは胆汁の流れが悪いためと思われ、<茵陳蒿湯>や<柴胡剤>を使っていただきました。

そして1ヵ月後、食後の痛みや違和感もなく、お腹の調子はとても良好とのこと。これで治ったわけではありませんが、胆嚢に負担がかからなくなることで、長期的には効果が見られるものと思われます。

6ヶ月後の再検査の結果が楽しみですが、それ以上に、体調が良くなりQOLが高まることは大切なことと思います。