酒と痔

68歳のTさんは、昔から酒を飲むと肛門が脹れて痛くなると、相談に来られました。
体質をお聞きし、舌色を見るとやっぱり暗紫舌、いわゆる<お血>血流の悪いタイプでした。
また、痛いときに風呂に入ると痛みが和らぐということでした。
そこで漢方薬は<槐角丸>をお使いいただきました。
1ヶ月もしないうちに痛みはすっかり消えて、安心して酒が飲めると喜んでいただきました。
槐角丸は、清熱・止血・理気活血の作用があり、肛門部のうっ血や炎症、あるいは出血がある場合に用いると効果が早く見られます。
飲酒の量を減らすことが本来の治療ですが、どうしても止められない方の痔や肛門の痛みには助けとなります。
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肛門の痛み

不安症でお越しいただいた男性Tさん、長い間西洋薬を飲まれていたのですが、
お薬を減量したく漢方に変えようと相談に来られました。
経過や症状をお聞きし気分が安定するお薬をお使いいただきました。

またそれとは別に、飲酒後に肛門が痛くなり、温めると楽になる症状が続いているとのことでしたので
うっ血が原因かと思われ、活血薬の<血府逐瘀丸>を併用いただきました。

その後しばらくしてお越しいただいた時、<血府逐瘀丸>を服用中は肛門の痛みがすっかり取れたが、
少しのぼせて調子が良くないので止めると再び痛みが出てきたとのことでした。

血流が良くなって改善したのは明らかでしたが、この薬がタイプに合わなかったようですので、
お薬を<桂枝茯苓丸>に変更しました。

使用目的はひとつなのですが、漢方薬によっては予想外に合わないケースもありますので、
やはり店頭で詳しくお聞きして決めていくことが改善への近道なのです。

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肛門周囲膿瘍

肛門周囲膿瘍は肛門部の感染症で、直腸と肛門の境の歯状線に下痢などによって便が入り込み、便のなかの大腸菌が肛門腺に感染を引き起こす疾患です。その結果、膿が肛門周囲に広がって肛門周囲膿瘍となります
肛門周囲膿瘍になって膿がたまると、腫れて激しい痛みや、酷い時は高熱を発することもあります。

40歳のNさんは昨年この疾患を患い、切開して膿を出しました。しかし再び腫れて来たので相談に来られました。
詳しくお聞きすると、冷え症で、以前から下痢と便秘を繰り返す、化膿しやすい、口内炎が出来やすいなど、特徴的なことがいくつもありました。

そこで漢方薬は冷え症を改善し、血流を良くする、化膿体質を改善し、胃腸の機能を整えて、便通を整えることなどを目的に、<婦宝当帰膠> <開気丸> <馬歯けん含有健康食品G>などをお使いいただきました。

2週間余り使われた後に状況をお聞きすると、下痢や便秘はせず、肛門部の痛みも消え、口内炎も出来なかったと、短期間での改善を喜んでいただきました。

このまましばらくの間続けていただき、体質改善ができると、もう切開することは必要ないと思われます。

早い効果でとてもうれしい報告でした。

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医療技術レベルは様々

58歳の男性Kさんは、早足で歩くと心臓が重く息苦しくなるのでA病院で検査を受けたところ狭心症の疑いがありました。

そこで最終的にステントが必要かと言われ、ステント留置術を受けたのですが、狭窄部にうまくガイドワイヤーが入らず1時間で中断。
そのため転院し、遠方にあるB病院で同じ治療をうけ、15分で確実にステントが留置されました。その後3年経過しても再度の狭窄は起こらず、健康に過ごしておられます。

同じKさんは、今年下血をしたため、またA病院で大腸内視鏡検査を受けられたのですが、大腸のうち肛門から一番遠くにある<上行結腸>にまでカメラが入らず、1時間で中断、すべての検査を終えることなく痛いだけで終わりました。

そこで、やはり専門性の高い、熟練した医師を探しC病院で同じ検査を受けました。ここでは局所麻酔を受け、痛みもなくスムースに検査を終了しました。
カテーテルや内視鏡だけでなく、検査・治療の技術の格差は大きく、テレビでは<神の手>として有名な医師が紹介されていますが、すべての人が神の手にゆだねることは不可能な訳で、やはり医療技術の向上が望まれます。
しかし、病院などの医療の現場は長時間勤務で、医師は心身の疲労困憊で研修を受ける余裕もないのが実情のようです。
国民を守るにはよい医療が必要、なかなか国会には声が届かないようですね。

<医師を選ぶのも寿命の内> にはしたくない、みんながよい医療を受けたいものだと思います。

痔の痛み

痔の症状には、痛み、出血、痒み、膿などがあります。これらを表現する言葉が<坐剤>の効能書にありましたので紹介しますと、<いぼ痔> <きれ痔> はよく言いますが、他に<さけ痔> <はれ痔> <かゆ痔> があります。

痔は肛門の病気ですが、漢方では大腸経につながり、秋に影響を受けやすいと思います。ちょうど朝夕が涼しくなって、冷えが始まり、血流が悪くなる時期でもあります。

27歳女性、以前から痔が気になっていたのですが、最近出血して痛みがあり、支障をきたすようになったので来店されました。疲れると悪化する、もともと便秘気味、最近は痛みでさらに排便がつらい、排便のたびに出血しているなどでした。

まずは痔の薬 <槐角丸>と、活血作用の<桂枝茯苓丸> を服用していただき、出血と痛みをはやく改善するために<S軟膏>を併用いただきました。

ほぼ即効性で痛みは改善され、出血もとまりました。そして1ヶ月程度ですっかり改善しましたが、根本治療するために<桂枝茯苓丸>だけをお使いいただいています。

この方のようなケースは多々あり、『痔』は漢方の即効性を実感できる代表的な症状です。

痔の痒み

痔を持ってる方は非常に多いのですが、改めて治療することもなく放置されているようです。そして、痛みや痒みが強くなったり、何日か出血が続くと、はじめて治さなければと思われます。

痔の漢方薬は種類が少ないのですが、いずれもよく効きます! ほぼ即効性ですね。

30代の男性、内痔核があり、出血や痛みはないがとにかく痒い! 寝るときも痒くて安眠できないほどでした。痔はほとんどが肛門部のお血(血流が悪い)が関係していて、そこで炎症が起きているので、これらを改善する<槐角丸>を使っていただきました。また、外用に<紫雲膏>のサンプルを差し上げ、塗っていただきました。

1週間後に来店され、かなり楽になったのでこのまま続けることになりました。

漢方の飲み薬や軟膏は、根本治療薬でありながら、且つ即効性のある対処療法でもあるのです。痔の方はぜひ試してみて下さい!