糖尿病を自覚と努力で改善

糖尿病の相談は多いのですが、初期から中期の段階では自覚症状がなく、根気良く続ける方が少ないのが実情です。しかし将来を健康に過ごすためには、早い段階でしっかり対応することが肝心です。

55歳男性Kさん、3年前の4月に、糖尿病で身体がだるいと相談にこられました。この時は血糖値も高く、HbA1cは13%で、入院を必要とするレベルでした。それでも自力で改善するとのことで入院せず、西洋薬と漢方薬を併用され、食事や運動もしっかり改善されて、HbA1cはその後に10%台、9月で7%台まで下がりました。

その頃からお茶で糖尿病に良いものをとのことで、昔から民間で使われている<グァバ葉>と<連銭草>を組み合わせて毎日のお茶として飲まれていました。当然、食事や運動も気をつけられているようですが、その後も薬を飲むこともなくデータは安定しています。

Kさんの《自覚と努力》の結果ですが、合わせてお茶も良かったのかと喜んでいます。

糖尿病の中医学 3

糖尿病における血糖値のコントロールは重要ですが、特に食後血糖をいかに抑えるかが大事です。

通常3食をとり、さらに夜遅くに食べる方は4食になります。食事をしている時間と消化吸収の時間を合わせると、1食に2時間、4食の人は8時間にわたり血糖が上がる条件があります。要は寝ている時間以外は、血糖により血管が傷められっぱなし状態です。これをインスリンで抑制できない方は、早く血糖を下げる必要があります。

いろいろな健康食品が出ていますが、その中でも、桑の葉とグアバ葉や菌糸体が含まれたうバランスのとれた食品が良いようです。

食品ですので、ここには記載できませんが・・・。

糖尿病の中医学 2

糖尿病の改善は、微小循環の改善(血液をサラサラにして、細い血管までよ~く血が流れるようにすること)が大切なのです。

中医学では細いところを通りよくするものは、細いものと考えます。例えばミミズ! 生薬で<地竜>といいます。梗塞などによって不随や麻痺を起こした方で、早い時期に使うと回復を助けてくれる<補陽還五湯>という漢方薬がありますが、これにも地竜が含まれています。

地竜は昔から子供の解熱剤としてもよく使われってきましたので、ご存知の方もあると思います.

動物や昆虫などを原料とする生薬は、植物系生薬よりも効き目がシャープで、これから見直されるものも出てきそうです。「眼には眼を」という言葉は良い意味には使われませんが、ちょうど同じような表現で言うと

『胆のうのトラブルには胆汁を』

『血管のトラブルには細い地竜のようなものを』

『精力増強には動物の生殖器などを』

利用するという漢方古来の考え方がおもしろいのです。

糖尿病の中医学 1

昨日は東京で糖尿病の中医学的治療に関する専門講座を受けました。ちょうどその前日に糖尿病がテーマのメルマガを発行したところでしたが

その内容が不十分だったかなと思っています。というのは、もっと大変な病気であることをお知らせできていなかったかな?と思ったのです。

糖尿病は血液と血管の病なのですが、よく言われる3大合併症だけでなく、脳と心臓血管に及ぶため死に至る病気ということです。一般的な心筋梗塞や脳梗塞は、血管の部分的に障害が起こり、症状もはっきりと出るのですが、糖尿病の場合はすべての血管が狭くなり、動脈硬化を起こし、梗塞状態になるのです。それも通常の狭心症のように自覚症状が出てくるのでなく、知らない間に進行していくのも糖尿病の特徴です。

人間の血管は、細い血管を合わせると約10万Km=地球2周半もの長さがあり、あちこちで見えない間に問題を起こしているのです。食べすぎとストレス過多の人は悪化も早く、そのような方は改善する意思も弱いケースがほとんど。今からでも遅くありませんので、よーく生活を見直してください。