不摂生による高血圧

40歳のNさんは会社の健康診断で血圧が高いことが分かり来店されました。

これまでは食事はほとんど何も気にせず食べられており、運動もほとんどされていなかったようです。

お酒もよく召し上がられるようで、タバコも日に2箱吸われていたみたいです。

多忙な仕事でストレスが溜まりイライラすることも多いようです。体格は大きく、BMIは約27でした。

血圧が上がる原因は様々ですが、生活習慣に起因することが大半です。

まずは生活習慣を見直して頂くことが大切です。

これに合わせて漢方薬を服用して頂くことでこれまでの不摂生によって出来上がった”血圧が上がりやすい体質”を改善していきます。

食事のカロリー制限やお酒やタバコを減らして頂きながら<冠元顆粒>や<降圧丸>を服用して頂いたところ、1ヶ月少しで血圧は150/100から130/80に下がり、体重も4kg減、ウエストも小さくなったようです。

お仕事が少し落ち着かれたこともあり、イライラすることも減ったようです。

引き続き生活習慣に気をつけて頂きながら漢方薬で体質の改善を計っていきます。

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女性の高血圧

高血圧の相談のほとんどが体力のある男性ですが、時々女性の方から相談を受けます。特に女性ホルモンが低下する時期、更年期にかけて血圧が上がるようです。

47歳のHさん、10年前から少しづつ血圧が上がり、病院で降圧剤をもらっておられましたが、種類や服用数が増えるにつれ副作用が多くなりやめたとのこと。お聞きすると高いときは180を超えるとのことでしたので、西洋薬をを使いながら漢方薬を併用することをお勧めしました。

特徴は、夜中に寝汗をかく、足が冷え頭がのぼせる、めまいや立ちくらみなどで、いわゆる更年期の症状が見受けられました。そこで、漢方薬は<七物降下湯>と、疎肝作用の<加味逍遥散>をお勧めしました。

このお薬は<血虚の方の肝陽上亢>に用いるもので、のぼせによって血圧が上昇する方にはよく使います。Hさんの場合は血圧がかなり高いので、簡単には改善しないかも知れませんが、少しでも楽になればと思っています。

白衣高血圧

高血圧の原因はたくさんあります。

その中で白衣の人が測定すると緊張によって一時的に自律神経が影響を受け、血圧が上がるということがよくあります。しかし、白衣に限らず、自動血圧計によって計った場合でも、血圧が高いのでは・・と思うと高くなることがあります。

63歳の男性Mさん、もう4年来高血圧の予防などで漢方を続けてこられたのですが、今年になって少し高くなってきました。

そこで従来の処方を変更し<黄連解毒湯>や<三黄瀉心湯>などをお使いいただきましたが、下がる傾向があるものの変動が大きいので、日常的にどうなっているか知るため、自宅で2週間血圧測定をしていただきました。その結果最高血圧は150以下で、夕方は130程度とわかり、ご本人も安心されました。

その後来店され測定してみると、最高血圧130台で正常値でした。結局、『測定時に高く出るのでは・・・』という心配が血圧を上げているようでした。

心因性の高血圧はわかりにくいものです。

いろいろな高血圧 3

三人目の方は通りすがりの50代の男性。

顔色はやせて肌色は黒く、唇も紫色で、明らかに<お血>タイプ、すなわち血流不良の体質と判断しました。この方は夕方から夜にかけて血圧が上がる、また肩こりもひどいとのことでしたので<冠元顆粒>をお使いいただきました。

血流が悪くて肩こりや頭痛があり、血圧が高い方にはお勧めの薬です。

いろいろな高血圧 2

昨日に続き二人目の方は40歳の会社員の男性、

見た目は高血圧と思われないスタイルの方で、緊張しやすくのぼせやすい体質。血圧は上が140/下が90程度なので、薬でなくお茶のようなものがほしいとのことでした。

そこで、昔からよく使われ、最近もブームになった<杜仲茶>をお使いいただきました。葉っぱでなく、杜仲の木の皮の部分には成分が多く含まれ、漢方では<補肝腎><強腰膝>といって、下半身の力を強め、身体をしっかりさせる効果があるとされています。のぼせや疲れやすい方には適するお茶として使います。

いろいろな高血圧 1

今日は不思議なことに高血圧の相談の方が連続しました。それも全く異なるタイプの方でしたので紹介します。

62歳の男性Mさん、3年以上お越しいただいている方で、昔より血圧は高め、血糖値も少し高めで漢方薬をご利用いただいていました。

この方は毎日1時間以上歩いて、健康には気をつけておられるのですが、最近は少し体重がふえたためか血圧が150を超えるときが多くなってきました。様々な漢方薬を使ってきましたが、体重には勝てない?ようでしたので、今回はダイエットも兼ねて<扁せき>をお使いいただきました。

この薬は<九味半夏湯>という処方で、体内の水分代謝を良くしてダイエット効果をあげるものです。ダイエットにはこのほか<防風通聖散>もよく使われますが、いずれも高血圧に使える処方です。

高血圧のはなし 2

血圧の話の続きです。

女性の場合は50歳代、いわゆる更年期を境に体調が変化し、血圧も高くなる方や、高低差が大きく変動する方などがあります。

61歳女性Kさん、56歳の閉経以後に血圧が上がり、降圧剤を服用中ですが、イライラすると上り気味になるので相談にこられました。

普段の最高血圧130程度から高いときには180になるときもあり、血圧を測定しようとすると上り、夜間に動悸もあるということでした。最初は活血作用の<冠元顆粒>と、動悸を目標に<柴胡加竜骨牡蠣湯>を使い、少し安定してきました。その後、胸がもやもやする、不安感があるということで、さらに継続しました。

動悸、不安感が軽減しましたので、その後血圧の下が高いので<釣藤散>に変え、継続服用されています。

血圧の相談では、同じ薬を継続することが多いのですが、この方の場合は主訴の変化に合わせて薬を変えつつ、調子よく過ごしていただいています。

高血圧のはなし

まだ朝夕寒い日が続きますが、日差しはもう春の雰囲気です。

冬の寒さで血管が収縮し血圧が上がる方もあれば、春先の陽気で血圧が変動する方もあります。

64歳の男性Mさん、3年前に初めて高血圧の漢方薬をお使いいただきました。最初の頃は最高血圧160程度、最低血圧95程度で、食事や運動に気をつけつつ漢方薬の<冠元顆粒>やその他の漢方を使って130/80程度まで下がっていました。

その後は冠元顆粒を1~2包を使い安定していましたが、退職されて運動も減ったためか、この冬は少し高めになり、久しぶりに他の漢方を併用することにしました。

昼間は<釣藤散>を使い、夜はビールをのむ時が多いとの事で、眠前には化痰し睡眠をよくする<温胆湯>を使っていただきました。2週間後の状況では145/72で、最低血圧は良好でした。もちろん自宅でも測定されていて、良い傾向にあることはわかっていたようです。

今まで、長く漢方をお使いいただき体質も傾向もわかっていますので、漢方薬の効果も予測できます。細く長~いお付き合いの方は、双方がよくわかっているので効果も早く安心です。

冬の高血圧

寒くなってくると風邪や冷えの相談が増えてきますが、意外に自分で気が付いておられないのが高血圧です。

継続して来られているお客様には、毎回<血流計>で血液の流れを調べると同時に血圧も見て、記録を残していますので、季節による血圧の変化がよくわかります。季節の変化に影響を受ける方と受けない方がありますが、中年以上の方は12月以降に血圧が上ってくるケースが多いようです。

3年来お越しになっている女性Nさん、お嬢様の相談に伴なって来られているのですが、半年前から拡張期(下の)血圧が90を超えるようになってきました。そして年末には収縮期(上の)血圧が150、下が100を超えていましたので、そろそろ気をつけたほうが良いと思い、活血作用の<冠元顆粒>をおすすめしました。

<冠元顆粒>は血管拡張作用があり、寒い時期の高血圧や、末梢血管の収縮にともなう冷えやしもやけにも使います。一般に運動不足の方で肥満傾向の方は下の血圧が上がりやすいですが、Nさんは週に1度以上山を歩いておられる健康志向家で、体型も標準で、見た目は健康的なので、<冠元顆粒>だけでも改善するものと考えています。

寒くなる時期、自分の血圧がどうなっているのか是非一度調べてみて下さい。