肝硬変の症状

アルコール性肝炎から肝硬変に進行する方は多いのですが、それでもアルコールをやめられないのが現実のようです。

58歳のYさん、以前からアルコール性肝炎で、ビリルビンは5近く、γーGTPも高いときは500、初回来られたときは220というかなり悪い状態でした。腹水もたまり、おなかが張って入るとのこと。

そこで利湿効果のある<分消湯>などの漢方薬と、肝臓の働きを助ける目的で田七含有健康食品をお使いいただきました。その後しばらく来られなかったのですが、今日お越しいただき、使ってから肝機能も良くなってきたと報告いただきました。

今回は身体のあちこちに脂肪がついて、異常に太くなってきたので改善したいとの相談でしたが、それも肝機能の低下によるものですので、同じ健康食品を継続していただきました。当然アルコールを控えることも言いましたが、実行は難しいものと思われます。

病気になってもアルコールをやめることができない方の気持ちは、私も良くわかります m(__)m

料理屋さんの職業病

飲食関連の仕事の方は、お客様に合わせてお酒を飲む機会が多いようです。当店にも調理仕事をされている方がこられますが、そのご相談のほとんどが肝機能に関するものです。

Aさんは有名な料理屋さんの板前さんですが、肝機能検査でγーGTPが400以上といわれ、当店に来られました。板前さんの仕事はいつも忙しいため、簡単に飲める形態であることが必要ですので、スティック状で調理白衣のポケットに入れておいていつでも飲める<田七含有健康食品>をお勧めしました。

それから1ヵ月後に再び買いに来られ、状況をお聞きしたところ、データは100近くなったとのこと。本来はお酒を控えることをお勧めするべきなのでしょうが、仕事柄やむを得ないこともあり、健康食品をしっかり続けていただいています。

田七人参だけでなく、蛇胆が含まれるこの商品は短期間でも喜んでいただける健康食品です。

肝硬変のご相談

肝臓は沈黙の臓器といわれ、悪くなっていても自覚症状がなく、かなり悪くなって初めて検査に現れるというものです。知らない間に進行し、肝硬変になる方もあります。

44歳のKさん、昔から多量の飲酒を続け、現在γーGTPは400以上、肝硬変と診断されてから相談にこられました。既に黄疸の症状があり、顔や目は明らかに黄色く、また腹水も少しあるとのこと。

詳しいデータはなく、とりあえず肝臓の働きを助ける健康食品と、清熱利水作用の<茵陳五苓散>をお使いいただきました。あわせて、今が人生の大きな転機にしてもらうため、アルコールをやめ、おなかの冷えるものや冷たいものを一切禁止することを約束しました。

そして20日後の今日来店されたのですが、顔色はすっかりきれいで少し赤みをさし、倦怠感もずいぶん減少し、朝起きが楽になったとの事。短期間にすっかり改善しました。近日中に病院へ行くとの事ですので検査結果が楽しみです。

服薬もさることながら、ご本人の固い決意と、奥様の厳しい対応が効を奏したようで、とてもうれしいい結果でした。

アルコールと肝臓

昨日は社内研修会。元病院の院長先生をされていました内科の名医!に講師をお願いし、定期的に開催しています。

現代医学はさすがに難しく、予習復習が必要なのですが、なかなか出来ないので真剣そのものです。今回は肝臓、肝炎、肝がんについて学びましたが、その中のアルコールの功罪について紹介します。

アルコールが酵素によって代謝される能力には個人差があり、一般論としての話ですが、日本酒では1日2合(360ml x 15%=54mlのアルコール量)、またはビールで2本(1266ml x 4.5%=56mlのアルコール量)以下なら問題ない範囲です。でも毎日飲む方はその半分位で考え、日本酒1合なら健康酒となります。

また、肝臓がアルコールを処理する能力は1時間あたり10ml程度ですので、1合の日本酒なら分解されるまで3時間かかるという事になります。

適度の酒の効用は、気分のリラックス効果、血液循環をよくする、またHDLコレステロールの増加を促進し、動脈硬化を予防します。自分の飲酒量も計算してみましたが、健康酒の範囲に入っていて、ホッとしました。