頻尿

トイレ(小便)が近いということはとても辛いことです。

電車の中、映画館、車の中、いついかなるところでもトイレの場所は把握しておきたい。また、夜中に必ずトイレに起きるための不眠と疲れ、こんなことが続けば苦痛でしかたがない・・・。頻尿で悩まれている方を代弁するとこんな感じです。
実は、頻尿で悩まれている方は、老若男女を問わず様々です。病院へ行ってある程度原因が分かる方もいますが、問題なのは診断名がついて治療がされても、一向に症状が治まらない場合があることです。当店では、膀胱炎、前立腺肥大、神経因性膀胱、過活動膀胱、切迫性尿失禁・・・等、様々な病名を診断されてご来店されます。

漢方では実証と虚証に分けて漢方薬を選ぶのですが、私がお会いした頻尿でお悩みの方は、虚証の方が多いという印象があります。
若者では、症状が長引いて虚証が進行しており、高齢の方は必然的にほぼ虚証です。ですから、膀胱と表裏をなす腎の機能を補うことが非常に大切となってきます。
1~3カ月の間、腎を補うことで1回の尿量が増えて、トイレに行く回数が減ってきます。尿意切迫感が強い人は、尿を留める効果のある漢方薬を、冷えから尿意を催す場合は体を温める漢方薬を足すことでさらに症状が楽になります。

投稿者:iwasaki

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透析と漢方薬 2

前回に続き、透析を受けておられる方の話です。

68歳の男性Yさんは長い間透析を受けておられますが、最近皮膚の痒みが酷くなって相談に来られました。

直接的な原因は、老廃物の処理が腎臓でうまくいっていないとか、皮膚の脂質分泌が低下して乾燥しているためと考えられています。
Yさんの場合は皮膚の乾燥が見られたので、補血潤燥の<当帰飲子>をお使いいただきました。

しばらく続けていただいたところ、少しずつ痒みが軽減してきました。

この他にも透析の方に使える漢方薬はたくさんあります。
ご相談ください。

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透析と漢方薬 1

透析中に不整脈を生じるケースがあります。特に血圧が低下して、心筋が虚血状態になった時に起きやすいようです。

57歳の男性Sさんは腎不全で透析をされていましたが、最近透析中に不整脈が起こり、ひどい時は電気ショックで止められたとのこと。

Sさんは以前から漢方薬をご利用でしたので、今回ご相談を受け、早速<牛龍黄>をお使いいただきました。

そして透析の前に1回と透析後に1回お使いいただいたところ、不整脈は全く起こらなくなりました。
一般的に牛黄製剤の特徴は効果の早いことで、ほぼ即効性の結果が出て安心していただきました。

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漢方薬と効能・効果の記載②

次に、高血圧の人以外には使えないかという問題ですが、ほとんどの漢方処方が作られた中国やその時代には「血圧」という概念もなければ測定することもできませんでした。ですから基本的に、血圧の高い低い関係なく使うことができます。

では、なぜ高血圧が効能に記載されているかというと、経験的に高血圧の人に応用して効果があったという説が有力です。また、この他にも高血圧に適応のある漢方薬がありますが、どれも西洋医学の降圧剤のように強制的に血圧を下げるものはありません。漢方薬は血圧を高くしている体質や体の不調を改善して、血圧を上がりづらくするという解釈が無難であると思われます。したがって、もともと正常な血圧や低血圧をさらに下げるということは漢方の理論ではありえませんし、経験的にもありません。

漢方薬の効果・効能の記載は、漢方薬を全く知らない人が選ぶとき、とてもよい指標になることは確かです。しかし、それだけに囚われていると、実際効果的なものも使えなくなってしまいます。

例えば「漢方薬O」という処方には、あるメーカー(A)の効能効果には「皮膚炎」と記載があるのに、他メーカー(B)には「皮膚炎」の効能効果の記載がないのです。皮膚炎の症状を治したくて来たお客さんにメーカー(B)の「漢方薬O」を勧めると、「皮膚炎に使うという効果が記載されてないじゃないか」と言われることがあります。

もちろん説明しますが、漢方薬を理解していただくのが難しいケースもあります。
いずれにしても、漢方薬を選ぶときは専門家に相談して納得した上で服用することをお勧めします。

投稿者:iwasaki

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漢方薬と効能・効果の記載①

今や、ドラッグストアに行っても手軽に漢方薬を購入できる時代になりました。商品名からは漢方薬とはわかりづらいものもありますが、テレビでも漢方薬のコマーシャルが普通に流れています。

ところで、漢方薬の効能・効果を詳しく読んでみると、ドラッグストアの他の医薬品や病院の西洋薬とは違うところがあることに気付きます。それはどんな時に使うかという症状だけでなく、体質の記載があることです。

例えばある漢方メーカーの漢方薬Bは、効果・効能…「体力が充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、吹き出物(にきび)、肥満症」と記載されています。実をいうと、同じ漢方処方名でも、メーカーによって効果・効能の記載に違いがあるのですがそれはまた別の機会に・・・。

一般の人がこの記載を読むと、体格が良く・便秘がちで、高血圧か、動悸、肩こり、蓄膿症ふきでもの、のどれかがあるなら自分にも効果があるのかなと解釈もできるのではないでしょうか?「便秘」と「肥満」という文字が2回でてくるのでちょっと混乱しますが、便が軟らかい人や痩せている人は問題外、低血圧の人はこの漢方薬は高血圧の人に使うのだからさらに血圧が下がってしまうのではないか、と考えてしまいます。本当にそうでしょうか?

「漢方薬B」の原典≪宣明論≫によると、漢方でいうところの表実証と裏実証を兼ねるときに適応するとあります。実証の症状の中に「便秘」はありますし、実際に大黄という下剤効果のある生薬が配合されているので下痢気味や軟便気味の方は避けたほうが無難です。ただ、肥満の人に実証の方が多いという事実もありますが、実証=肥満ではありません。よって、体型がふつうの人や痩せている人でも実証であれば使います。

投稿者:iwasaki

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便秘

最近、便秘を漢方で改善したいという問い合わせが、結構よせられています。

わたしが対応すると、便秘こそ漢方をお勧めしますと答えます。というのも、来店されたほとんどの方が便秘を解消または改善されているからです。それには理由があります。

漢方には便秘に使う漢方薬の種類が多いこと、西洋医学とは別に便秘の原因を分類、弁証して的確に薬を選ぶことができることにあります。

一方、病院に通われている方やドラッグストアで便秘薬を買われている方はたいてい、大腸を刺激する下剤(アローゼン、コーラック等)、便を軟らかかくする下剤(酸化マグネシウム等)、整腸剤(乳酸菌、ビフィズス菌等)、グリセリン浣腸などを使われているのではないでしょうか?これらを使って正常な硬さの大便が1日1回でも出ていれば良いのですが、下剤で無理やり出し、しかも出るときはいつも下痢気味で腹痛ありという方はお薬が体に合っていないと思われます。

そんな方に漢方薬をおすすめすると、腹痛も無くちょうどよく便が出るようになります。

もちろん、水分摂取、適度な運動、食物繊維の摂取等は必要です。また、便秘の程度によっては乳酸菌と食物繊維を取るだけで改善できるケースもありますので、ご相談いただければと思います。

中医学的に、便秘を簡単に分類すると、

     腸に熱がこもっているタイプ

     腸が緊張して正常に動いていないタイプ

     お腹に力が入らなくて便を出すことが困難なタイプ

     体質虚弱で貧血傾向のタイプ

     お腹が冷えているタイプ

自分の体質が上記のタイプに合致する方は、ぜひ一度漢方をお試しください。

 

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瞑眩(めんげん)と誤治(ごち) ②

中医学の治療法に「通因通用(つういんつうよう)」という言葉があります。

たとえば、下痢しているとき、さらに下するものを使って下痢を起こさせ、下痢の原因となる邪(害)を除くときに使います。
その後は、速やかに下痢は治まります。西洋医学でも細菌性の下痢のときはむやみに下痢止めを使用しないことを指導しているのも同じことだと思います。ただ、世の中には「不都合な症状が現れたらすなわち誤治(誤った治療)である」とする意見と、「不都合な症状が現れたらすなわち瞑眩である」とする意見があるようです。

個人的には、服用前に一時的な症状悪化が現れる可能性がある旨を事前に説明していれば「瞑眩」であるし、事前説明がないのに一時的とはいえ症状が悪化したら「誤治」である可能性が高いと思っています。

解釈の仕方は人それぞれですが、やはり漢方薬を服用するときは漢方を専門としている人に相談してからの方が誤解なくより安心して服用することができると思います。

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瞑眩(めんげん)と誤治(ごち)①

ここ数週間お腹の調子が悪いわたし。

お腹がグルグル鳴る、お腹が張る、腹痛。放屁等の症状。自分なりに弁証して漢方薬を選んでみると、「香砂六君子錠」があっていると判断し飲んでみました。漢方でいうところの「痰湿」をとる目的です。

実際、飲み始めるとお腹はさらにグルグル鳴って頻繁にトイレに走ることになった。むきになって飲み続けると、2日目ぐらいからはまったくお腹が張らず、グルグル音も出なくなりました。今思えば、予想通りとはいえトイレに走ることになっても漢方薬を止めずに飲み続けて良かった。あそこで止めていたらその後の改善は見込めなかったからです。その後は少量を続けて飲んでお腹も快調です。

漢方には治療中に一時的に病状が悪化し、その後に完全に回復するような状態を瞑眩(めんげん)と呼びます。

今回の例では、胃腸の「痰湿」の邪(害)を出し切る必要があるために一時的な症状の悪化が起こったのです。

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胆石症の漢方

52歳のTさんは入院されたのをきっかけに、胆石があることがわかりました。

大きいものは2センチ近く、数も5~6個とのことで、右腹部に鈍痛がありましたが、病院ではしばらく様子を見ましょうとのことでした。それでも心配になり相談に来られました。

体格はやや肥満傾向で、脂肪肝があり、胆石の痛みの改善に加え、少しでもダイエットを考え、<防風通聖散>や、<大柴胡湯>をお使いいただきました。

またお茶は<裏白樫>や<金銭草>に変えていただきました。飲み始めてからは鈍痛が軽減しはじめ、3ヵ月後の検査では胆汁の流れがよくなっているとの診断結果を報告いただきました。

大きい胆石が小さくなるか否かは不明ですが、自覚症状がなくなり、このまま続けていただくことでよい結果が出るものと思っています。

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皮膚掻痒症

冬の時期は乾燥しやすく、皮膚の痒みの相談も多くなります。

26歳の女性Kさんはもともとアトピー体質でしたが、今年になってから首や腕の痒みが酷くなり、相談に来られました。特にお風呂に入って温まった時に、患部が赤くなり痒みがます、それ以外のときは乾燥が強いとのことでした。

そこで漢方薬は<荊芥連翹湯>や<当帰飲子>をお使いいただきました。

2週間後お越しにおなり、赤みも痒みもずいぶん軽減して楽になったとのことでした。また、合わせて生理痛も普段より楽になり良かったと報告をいただきました。

主に皮膚病に使う漢方薬であっても、今回のように血流をよくする作用もあり、結果として他のトラブルが解消するケースは多々あり、漢方薬は幅広い効果をもたらすのが特徴です。

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