膝関節痛が改善

寒くなってくると関節などの痛みの相談が増えてきます。
58歳の女性Yさん、11月頃より膝に水が溜り、病院で抜いてもらったのですが、それ以来痛みが続き相談にこられました。お仕事は力の要る仕事で、毎日が疲れるとのこと。膝は屈伸の時に痛み、歩いている時は比較的ましだとか。体格はやや肥満気味で、水肥りタイプでした。
そこで漢方薬は<通陽利水>、すなわち温めて水分代謝を良くしてむくみや痛みをとる<よく苡仁湯>をお使いいただきました。
2週間後再びご来店いただいた時は、痛みがずいぶん楽になり、夜も眠れるようになったと喜んでいただきました。
もう水を抜くことはなくなり、しばらくすると更に楽になることと思います。
関節痛の漢方薬もたくさん有りますが、体質と症状に合うと早い効果が出るものです。

便秘とお肌トラブル

便秘は女性に多いようですが、便秘と意識されていないケースがほとんどです。
ご相談の時、「便秘ですか?」とお尋ねすると「いいえ」と答えられるのですが、「毎日便通はありますか?」とお聞きすると、2~3日でありますということが多いですね。
特にアトピーやニキビの場合、便秘ですと大腸に熱がこもり、悪化要因になります。この時に使うのが<清営顆粒>です。
便通が良くなることで、身体にこもっている熱分 <血熱>を取り去り、炎症を軽減します。
食べることが元気の元でもありますが、ため込まず出すことも元気の元!
また美しいお肌は出すことから!
体質によってうまく漢方薬を使えば、<大甘丸>や<麻子仁丸>などの便秘薬を使わず改善できることも多々あります、ご相談ください。

医療技術レベルは様々

58歳の男性Kさんは、早足で歩くと心臓が重く息苦しくなるのでA病院で検査を受けたところ狭心症の疑いがありました。

そこで最終的にステントが必要かと言われ、ステント留置術を受けたのですが、狭窄部にうまくガイドワイヤーが入らず1時間で中断。
そのため転院し、遠方にあるB病院で同じ治療をうけ、15分で確実にステントが留置されました。その後3年経過しても再度の狭窄は起こらず、健康に過ごしておられます。

同じKさんは、今年下血をしたため、またA病院で大腸内視鏡検査を受けられたのですが、大腸のうち肛門から一番遠くにある<上行結腸>にまでカメラが入らず、1時間で中断、すべての検査を終えることなく痛いだけで終わりました。

そこで、やはり専門性の高い、熟練した医師を探しC病院で同じ検査を受けました。ここでは局所麻酔を受け、痛みもなくスムースに検査を終了しました。
カテーテルや内視鏡だけでなく、検査・治療の技術の格差は大きく、テレビでは<神の手>として有名な医師が紹介されていますが、すべての人が神の手にゆだねることは不可能な訳で、やはり医療技術の向上が望まれます。
しかし、病院などの医療の現場は長時間勤務で、医師は心身の疲労困憊で研修を受ける余裕もないのが実情のようです。
国民を守るにはよい医療が必要、なかなか国会には声が届かないようですね。

<医師を選ぶのも寿命の内> にはしたくない、みんながよい医療を受けたいものだと思います。

緑内障のご相談

なんとなく見にくくなってきて検査を受けたら緑内障、というケースは多いですね。製薬メーカーの広告で、自分でできる視野欠損のテスト方法が新聞にも紹介されていました。私もやってみて、とりあえず安心しましたが。
48歳の女性Iさん、目を酷使する図面関連の仕事をしておられました。
夏に視野に黒い線状のものが見え、部分的に見えないところ(欠損)もあり、検査を受けられました。眼圧は15~17程度で少し高いので、点眼薬をもらわれていました。
しかし、症状は改善せず、漢方相談に来られました。漢方では緑内障の多くは水の流れと捉え、全身の水分代謝を改善するようなものを多く使います。
Iさんには利水薬の<苓桂朮甘湯>と、<枸菊地黄丸>をお使いいただきました。
その後2ヶ月継続され、眼圧は12~14に下がりました。

それよりも喜んでいただいたのは、老眼が楽になり、字や線が見えやすくなった、視野が明るくなった、夜間の車の運転が楽になった、など、眼全体の力が向上したように報告いただきました。

漢方では病名にこだわらず、その方の体質改善も含め、身体全体の機能向上に繋がることを実感した事例でした。