2009年9月アーカイブ

蓄膿症の改善

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慢性副鼻腔炎(通称、蓄膿症)はよく見られる症状で、一度良くなっても再び繰り返すのが特徴的です。

56歳の女性、Uさんは昔から蓄膿で、目の下が腫れ、痰が黄色く、酷い時は耳鳴りを伴うこともあり、病院では抗生物質や抗アレルギー剤をもらっておられました。しかし、完治することなく繰り返し、特に春先や梅雨時期に悪化すると漢方薬を求めて来られました。

漢方薬は<排膿散及湯>や<荊芥連翹湯>などをお使いいただくと症状は改善するのですが、少し改善すると服用を止めてしまわれるので、また悪化することの繰り返しでした。ご本人も続けたら良いのはわかっておられるのでしょうが、ついつい飲み忘れて、そのうち飲まなくなるようです。

何事も継続するというのは難しいものですね。

突然の腫れ物

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<痰核>とは、痰邪(体内の水分が粘りを持ったもの)によっておこるもので、皮膚の下が腫れて核のような結塊ができるものをいいます。

その原因の多くは、食事の不摂生やストレスにより血液や体液のめぐりが悪くなることで発症すると考えます。

47歳の女性Fさん、7月の初旬に耳の後ろから首にかけて腫れ物ができ、病院で検査を受けられても特に異常がなく、様子を見てくださいと言われるだけでした。それでも心配になり、相談に来られました。

詳しく話を聞きますと、今年の春から育友会の役員をされて忙しく、ストレスも多いようでした。頭痛や胃痛もあり、心身ともにお疲れの様子でした。そこでこれが原因と考え、漢方薬はストレスを緩和し、緊張を和らげること、胃腸の働きを良くして、消化を助けることなどを目標に、<四逆散>や<平胃散>などをお使いいただきました。

2週間後お越しいただいた時は<痰核>は小さくなり、胃痛や頭痛も少なくなりました。短期間でこれだけ改善することに驚き、そして喜んでいただきました。

漢方では、ストレスによって痰が溜る<痰凝気滞> が原因で起こる<痰核>で、気の巡りなどをよくすることで改善する、漢方がよく適応する疾患です。

脱毛の悩み

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脱毛といっても、ストレスによる円形性脱毛や、産後の急な脱毛、年齢とともに薄くなっていくもの、更年期の時期に見られる脱毛など様々な相談があります。

漢方では、その原因や体質によってたくさんの漢方薬がありますが、軽微な症状では、マッサージ用として漢方薬の抽出液が使われます。

様々な方法がありますが、単独の生薬では <センブリ>や<何首烏>、<毛人参>などをアルコールまたはホワイトリカーに漬け込んで、成分が出たら頭に塗るというものです。また他には、当帰、紅花、川きゅうなどを合わせて用いる場合もあります。

ただし、効果を見るまでは時間がかかり、いずれも根気よく使う必要があります。
それよりも、漢方薬の内服のほうが効果は早いので、詳しくはご相談ください。

冷えと自律神経

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身体が冷えると緊張状態になり、自律神経にも影響するといわれます。

また冷えは万病の元とも言います。

58歳の女性Nさん、身体の芯が冷えていて、常に緊張感があり、朝起きる頃に息苦しさを覚えるなどの症状がありました。これらは冷えに関連していると考え、<婦宝当帰膠> や <逍遥丸>をお使いいただきました。

1ヵ月後お越しいただき、冷えが少し改善するとともに、気分も楽になり、緊張感も少なくなったとのこと。予想以上の早い改善に、とても喜んでいただきました。

近年は環境の変化や食生活の変化で、冷えが増えているように思われます。漢方薬を使うだけでなく、日常生活の見直しも合わせて話をすることにしています。

まもなく連休を向かえようとしています。

秋のさわやかな季節、身も心もリフレッシュできそうですね。

当店の看板も10年を超えて、水垢で少しくたびれていましたが、先日磨きをかけてリフレッシュしてあげました。鮮やかな白色が再びよみがえり、雰囲気も明るくなりました。

Kanban

五十肩の痛み

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40歳代後半から60歳代までは見られる五十肩は、片方の肩から腕にかけて痛み、腕の動きが制限される肩関節周囲炎で、肩こりとは異なるものです。

治療しなくても自然と治ると言われますが、ほうっておくと完全に治らないこともあるようです。西洋薬では消炎鎮痛薬が使われます。

53歳の女性Aさん、2月頃より右腕が上がりにくくなり、痛みと夜間にうずくことが多くなり、鍼灸などの治療をされていましたが改善せず、相談にk盛られました。詳しくお聞きした後、漢方薬は<桂枝加朮附湯>などをお使いいただきました。

2週間後にはうずく感じが無くなり、1ヵ月後には痛みがずいぶん軽減してきました。その後も続けられ、痛みはほとんど無くなり、腕の動きだけがまだ充分でないところまで回復しました。

漢方では、この他にも<葛根湯>や<二朮湯>など、体質と状態によって様々な漢方薬が使われます。

脳梗塞の後遺症?

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79歳のTさんは昨年夏に脳梗塞を起こされ、今年春まで入院されていました。その間リハビリをされようとしたのですが、股関節あたりが痛んでままならず、相談にこられました。

病院では脳梗塞とは関係ない痛みで、原因は不明とのことでした。そこで血流が関連していると思われ、<水蛭>を主成分とする健康食品をお使いいただきました。

1ヶ月経過した頃には痛みが軽減し、リハビリが可能となりました。その後動き始められると、以前とは違った痛みがあるというので、今度は<独歩丸>を併用していただきました。

2ヶ月お使いいただいて大変元気になられ、風呂も自分で入れるほどに改善してきました。痛みがほとんどないので、気分もよく、楽しく過ごしておられるようです。

中医学では<不通即痛>といい、痛みは気血の流れが滞ったときに生じると考えます。そして、気の流れや血の流れを改善することで痛みが軽減すると考えます。

血栓症の改善

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血栓症とは、血管の中で血液が固まってできた血栓が、血管に付着し、狭くなったり完全にふさがれて血液の流れが滞った状態を言います。

37歳の女性Aさんは、両側の下肢が血栓症となり、周辺が常に黒く、温まると赤くなる状態が続いていました。

病院からは2ヶ月間ワーファリンが出ていましたが、あまり改善していませんでした。そこで漢方薬は<冠元顆粒>と、水蛭が主成分の健康食品<水快宝>をお使いいただきました。

服用後1ヶ月で、黒い部分の面積が縮小しはじめ、3ヶ月で片方の下肢はほとんど黒い色が消え、元の肌の色にまで改善しました。もう一方の部位も、かなり色が薄くなり、あと2ヶ月ほどで消えるものと思われます。

予想より早い改善に喜んでいただきました。

増える糖尿病

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2002年の糖尿病患者は740万人、予備群を含めて1620万人でしたが、2007年には患者数890万人、予備群を含めて2210万人となっています。つまり5年間で1,36倍になりました。

遡って1955年からの統計では、患者数が35倍になっています。

その要因は、遺伝因子よりも環境因子が大きなウエイトを占めているようです。

すなわち、食生活の変化による高脂肪食、運動不足からの肥満、ストレスの増大がインスリンの分泌を低下させるなどが原因となっています。

環境がますます悪化していますので、今後も増え続けるのではないでしょうか。

漢方では、昔から<八味地黄丸>がよく使われてきましたが、その他<牛車腎気丸> や <冠元顆粒>など、体質や症状により様々な漢方薬が使えます。血糖値を下げるだけでなく、その後の合併症を防ぐことが大切です。

糖尿病は一生のお付き合いと考えて取り組むことが大切ですね。

重陽の節句

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今日、9月9日は重陽(ちょうよう)の節句です。

節句は五つあり、1月7日が人日(じんじつ)の節句で七草粥で祝い、3月3日が上巳の節句で桃の節句ともいい、5月5日が端午の節句で菖蒲の節句といい、7月7日が七夕、そして9月9日が重陽の節句です。

重陽の節句は、菊が咲く季節であることから菊の節句とも呼ばれます。

元々、中国の陰陽思想では、奇数は陽の数であり、陽数の極である9が重なる日(9月9日)であることから「重陽」と呼ばれます。これらの日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、邪気を払う行事として節句が行なわれていました。後に陽数の重なる日めでたいとする考えに変わり、祝いの日となったようです。

9日は長寿を願って菊の花を飾ったり、酒に菊の花を浮かべたり、菊を使った料理をするなど、様々なことが行われます。

食用菊はあまり売られていませんが、当店の近くにある『京の台所』と言われる『錦市場』で買うことができました。京都の料亭でも9日には菊を使った料理が出てくるそうです。

当店でもスタッフ全員が持ち帰って、試食することにしました。

 

Kikuka

恒例の社内研修会

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6日(日)は恒例の社内研修会を行いました。

研修会もすでに7年を過ぎ、この間、内科医で病院の元院長先生でしたH先生に、たくさんの西洋医学を教わりました。

高血圧、動脈硬化、糖尿病、自己免疫疾患、腎臓疾患、肝臓病、内分泌疾患、消化器疾患、呼吸器疾患、などなど、ほとんどの分野を教えていただき、「7年かかって医学部に行ったようなもんですね」と冗談を言うくらい、豊富な内容でした。

問題は講義を受けた側の記憶力ですね。元々難しい内容だけに、理解するだけでも大変で、記憶までは及ばないのが現状です。 しかし、整理された膨大な資料は、西洋医学の辞書代わりとして有効に活用しています。

H先生は、理論の講義だけでなく、臨床医としての経験や、新しい治療方法なども紹介いただき、毎回実践に役立つ内容で、今回はその総集編としてのまとめをしていただきました。

年々進歩する西洋医学も知った上で、漢方を考えることも大切なことなのです。

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指関節の痛み

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以前からお越しのMさん(71歳女性)、今年の初め頃から指が痛くなり、病院で検査を受けられましたがリウマチ反応はなく、しばらく様子を見ておられました。

そして6月頃より人差指の第1関節が、力を入れると電気が走るように痛み始めました。少し脹れ気味で、冷やしても温めても改善しないとのこと。

そこで漢方薬は<桂枝加朮附湯>をお使いいただきましたが改善せず、再度病院で調べられたところ<へバーデン結節>との診断を受けました。この疾患は指の第1関節が脹れ、こわばりや痺れが出ることもある、関節の狭小化と軟骨の変性を伴う<変形性関節症>です。

西洋薬では、痛み止め、抗炎症剤、酷いときは注射や神経ブロックなどが行われます。リウマチと同じく冷やさないことです。

漢方薬は、中から温めると同時に痛みを軽減するものを用います。

それにしても、変形性関節症は知っていましたが、<へバーデン結節>という言葉はMさんから初めて教えていただきました。いつもお客様から教わることは多いものです。

糖尿病に使う漢方薬は、その方の体質により異なりますが、中医学では<痰湿>をとり、血液をきれいにし、<血流を良くする>ことで血管内壁を保護することを考えます。

しかし、一般的には<血糖値が下がる> か <下がらない>の話になります。

60歳の女性Mさんは十数年来の糖尿病で、空腹時血糖値が140、HbA1cが7,9と高く、病院からも薬をもらって続けておられました。そこで漢方薬と、健康食品の<若蘇源>をお使いいただきました。

そして4ヵ月後に検査を受けられたところ、HbA1cは7.2まで下がり、喜んでいただきました。しかし、その後安心したためか食べ過ぎになり、再び7.5まで上昇したとのこと。やはり食生活をコントロールするのは難しいことのようでした。現在も再びデータの改善にチャレンジされています。

糖尿病のご相談はたくさん来られますが、皆さん共通して、根気よく改善に取り組まれないことです。

一番は食生活の改善ですが、病院で<カロリー制限>を教えてもらい、当店でも<糖質制限>の話をするのですが、現実はなかなかできないようです。もっと手っ取り早く治りたいという気持ちでしょうが、今まで長い間の生活を変える事は簡単ではないようです。

当店では、糖質を制限した<大豆パン>や<ふすまパン>を紹介しています。

大豆パンは50g中に糖質が2,85gしか含まれません。これは普通の食パンの約 1/80の量です。また<ふすまパン>は80g中に6,88gの糖質で、食パンの1/5です。当然カロリーも抑えられています。

店頭で試食もできますので、是非お試しください。

大豆パン

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ふすまパン

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新型インフルエンザが流行し、死者も出始めました。9月末以降がピークになるようで、お客様もその対応を考えておられるようで、<麻黄湯>を求める方が増えてきました。

以前にも麻黄湯について東洋医学会での発表内容を書きましたが、
http://www.kanpou-ichizen.com/2009/05/post-ff12.html

その補足をしておきます。

というのは、麻黄湯は実証(体力ある方)の発熱時や節々の痛みがある場合に、発汗・解熱させる作用がありますが、体力のない方が使うと汗が止まらなくなる脱汗現象や、動悸がするなどのトラブルに繋がることがあります。

漢方薬はあくまで体質によって使い分けしますので、インフルエンザとか、高熱などの症状だけで<麻黄湯>を使うというのは誤りです。

必ず、専門の方にご相談ください。